スタニスワフ・レムのレビュー一覧
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タイトルが好き。惑星の名前である「ソラリス」って響きや字面がなんとも静謐で美しい。でも意味は‘太陽‘なんだそうな。そうすると、ポーランドの人はもっと太陽っぽい力強い感じのイメージを持つのかな?
途中、惑星ソラリスの海の様子の描写やソラリス研究の歴史が延々と語られる場面があって、ちょっと眠たくなりそうだった(訳者さんも、読み飛ばす人もいるかも…みたいなことを巻末の解説で書いてた)けど、読み終わってみれば必要な部分だったんだなあと。
人間が、地球外の生命体について、自分の理解できる様態であるはずと思うことがまず傲慢。人間が理解できようが理解できまいが、そこに存在して生きている。そして主人公はそれを -
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最初ミステリーの要素があり、単純なSFかと思いきやさにあらず。
幽体Fの正体は何なのか。最後どうなるのか。という興味は確かにあるが、本当に伝えたい事はそういう単純な事ではないと。
途中ソラリス学の延々とした章があったりで決して読みやすいわけではない。ソラリスとは一体何なのか。結局最後まで明快なものは提示されない。
そういう未知との遭遇がテーマであるのだろう。世の中には我々の知らない、わからない事との遭遇があり、それとどうコンタクトを取っていくのか。
現代社会でも当てはまる事はあり、外国人労働者、移民、異性、身近な所では中途採用、新人など。
自分の知らない人とコンタクトを取る事が難しい -
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特に印象に残った二作の感想。
『火星からの来訪者』
粗削りながらも、すでに後の『ソラリス』に通じるテーマ──人間にとって“他者”とは何か──が浮かび上がっていたのが印象的だった。作中、謎めいた異星生命体と人類の科学者たちが接触を試みるが、そこに成立したのは「対話」ではなく、どこまでも一方的な「観測」だったように思う。特に、教授が体験する“火星のヴィジョン”の場面は、人間側の希望的観測の象徴に感じられた。リオンが何かを伝えようとしたのではなく、教授自身が「意味を見出したい」という欲望から幻を見たのではないか。この作品を通じて、レムは早くも「知性とは、他者と本当に理解し合えるのか?」という問いを -
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順調に刊行が続くレム・コレクション。誠に喜ばしい限りです。人間よりも人間らしいロボット二人の寓意に満ちた珍道中。とは言ってもそこはレム。歯応えありすぎるほどあるよ〜。簡単には噛み砕けないよ〜。言葉遊び部分も多く、原文が読めたらもっと楽しめるんだろうなぁと思うと同時に、日本語への落とし込みに翻訳者は悶絶ものだろうなと思いました。この文化間ギャップが興味深くもあります。
1965年の作品ですが現在の生成AIを先取りする記述があまりに現代的で驚愕する。主人公のロボットたちが建造師と言われているのもシビれます。英語ではなんて訳されているのだろう。builder?クリエイターも今やソフトよりの印象とな -
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とっても難しい。でも面白い。詳細なソラリス描写や、膨大なソラリス研究の仮説、論文を詳述することにより、徹底して「未知」を書き切った作品です。言われがちなこの「意味のわからなさ」はあえてやっていると思います。そもそも人間には未知との遭遇では、ある程度は意思の疎通ができるだろうという傲慢さがあります。人間の間でさえIQだか偏差値だかが20違えば会話が成立しないという話もあるのに、何故恒星間航行もできないような未開の文明の人間が、我々よりも高度に数百年単位で進んだ文明のものと意思の疎通ができると思い込めるのでしょうか。その人間の驕り高ぶりに冷や水を浴びせるような作品といった印象を受けました。個人的に
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本編を読んでいないのだけど、そういう意味では導入になりそうな気も。
読みかけの本をあれこれ読みおえたらチャレンジしてみようかなという気にさせられた。
SFセミナー(2025/5/4)の講演で、森泉さん、ハヤカワの編集の人に「うちのラインナップで何かコミカライズしたい作品はありませんか」と聞かれて「ソラリスやりたいです」と答えたら「ええっ?!」とのけぞられたという話をしてた(笑)。たしかにすごいチャレンジだけど、作画にとりかかるまえに物語全体をまとめて視覚的なメモをつくったときの作業を画像で紹介してくれていて、それを終えた段階で7割ぐらいは描きあがったも同然、というのがまたすごかった。 -
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下巻では、引き続き酉島伝法タッチのキャラクターが随所に出現する。3人の乗組員はそれぞれ秘密を隠しながら照射実験の打ち合わせを続ける。一方、形成物であるハリーは、人間と紛うことなき心を持つようになり絶望感で液体酸素自殺未遂まで起こすことで自分の正体を知ることになる。そしてスナウトによりハリーは消え去ってしまう。コミックスのラストシーンは少し中途半端。何かのメッセージを以って締め括って欲しかった。原作に忠実という意図は理解できるが、少しぐらい自由度を上げても良いのではなかろうか。p149~p153の空白、要りますか?
今回あらためて、1961年に書かれた「ソラリスの陽のもとに」、1972年に映画 -
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SFマガジンに本作品の第1話(冒頭部分?)が掲載された時に、このコミックスが今後連載されるのかと思ったが、そうはならなかった。少々残念な気持ちのままその時は諦めたが、今回単行本2冊という形態をとって出版された。最初はネットでしか見られないという先入観もあったので、この快挙に(大げさかな)年甲斐もなく興奮してしまった。書店でも結構な冊数が出ていたので、販売元もかなり気合が入っているのではないだろうか。
ソラリスというと真っ先に思い浮かぶのは映画「惑星ソラリス」。タルコフスキー監督によるこの作品は今までに何回も観てきた。ストーリーが解っていても何回観ても飽きない。未来の交通網「首都高」、驚きのラ -
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p.189
「何事にたいしてももはや自然な反応をするものなどだれもいないのだー化学薬品の作用で学習し、人を愛し、反乱を起こし、ものを忘れるのだー薬物で操作された感覚と自然のそれとの間には違いがなくなっている。」
レムのSFを読んだのは、ソラリス以来かな?相変わらず一文一文奇妙な文章だらけなのに伏線が回収されなくずっと話が続いていく感じで捉えどころがない。でもとんでもない未来への想像力、予想もつかない展開、そしてちらりと見える社会問題への皮肉など読んでいて楽しい。
薬品がドラえもんの道具みたいで面白かった。
一層剥がれるたびに残酷な現実が、という瞬間が恐怖。 -
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ネタバレ高校生の頃に読んだ時と印象が違う。
前半は謎解きホラー。先にソラリスに行った恩師ギバリャンは死んでいるし、スナウトは勿体ぶって何かを教えてくれないし、サルトリウスは部屋に引き篭もって出てこないし、ステーション内には得体の知れない巨体の黒人女性が徘徊しているし‥
19歳で自殺した元カノ?妻?が出てきて、可憐で物憂げな感じなのに、少しでも離れようとすると人間離れした力で抵抗してきて怖いのでロケットに閉じ込めて飛ばす。翌朝目覚めるとまたいる。怖い。強い力で抵抗している時は本人は記憶が飛んでいて「私は癲癇なの?」とか猫被りか天然かわからないところも怖い。
自分のオリジナルはすでに死んでいて、ソラリスの