清家未森のレビュー一覧
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幼いリヒャルトと第五師団団長ジャックがかわした約束を描いた「身代わり伯爵と遠い日の約束」や、ミレーユの計らいで実現した、リヒャルトとキリル兄弟の絆を描く「身代わり伯爵とはじまりの旋律」をはじめ、ミレーユの第五師団時代の奮闘を描く「身代わり伯爵と開かずの間の謎」、シルフレイアの結婚を描いた表題作「身代わり伯爵といばら姫の憂鬱」など。
書下ろし以外は本誌で読んでいたので、ようやく短編集としてまとまったかという感じ。あとがきで著者も言っていますが今まで以上に主役二人以外の脇役キャラに焦点が当たった作品となっています。ベタ甘を味わいたい人にはちょっと物足りないかも。表題作はシルフレイアとカインの結婚 -
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ネタバレ途中まで読んで放置してしまった。
あ、面白くなかったわけではないです。前半はほのぼのバカップルがかわいらしかったです。シアランの王様と王妃様の新婚って……これ、政略結婚で微妙な相手とだったらどうなんだろうと夢のないことを考えましたが、まぁ、あの二人はかなり楽しく盛り上がるのでしょう。
と、そんな楽しそうな未来をざっくり破り去るような後半。影の薄い賓客の皇帝がちろっと。そしてなんだか振り切ったフィデリオさん。
お茶目な落ちが付けられるのかたいへん謎ですが、できれば「めでたし、めでたし」で幕を引いてほしいです。
番外編がかわいらしかった。
フレッドの物語も、どうなるのかな。 -
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ネタバレこっぱずかしい・・・と思ういちゃいちゃカップル。
けしてそれだけの話ではなかったはずなのに、シリアスも持ち前のギャグ+明るさでふっとばすミレーユがすごいですね。
こういう性格の人が大公妃という役職に就くのが適任かどうかはおいておいて、話が読みやすくなってよいですね。エディアルドさんもあの性格だし、新しい弟君は問答無用で幸せにさせられることでしょう。うん。
さて、かかとの高くない靴、あたりで「もしかして」と思ったことがその通りだったので、ちょっと嬉しかったり。
それでもあの女王さまは宝塚がモチーフなんですよね?
宝塚とか一回見てみたいです。はまるのかな。
さて、あとはシアランに帰還して、最終 -
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魔性の麗人(でも女王陛下!)から熱いおもてなしを受けるミレーユは、持ち前のやる気で公務に努める。しかし観劇の途中、ミレーユの父親・エドゥアルトの隠し子として現れたグレンに攫われ、大ピンチ!!パパの隠し子騒動でテンパりまくりのミレーユ。しかもその騒動にはミレーユの後輩で、リヒャルトと強い絆で結ばれていた従兄・フィデリオが見え隠れし――!?「…俺にも、あなたみたいな人がいてほしかった」シアランを揺るがす史上最大の事件の幕が上がるのだった。
ずっと登場初期から気に食わなかったフィデリオ殿下ですが、この巻で本当の意味で彼のことが分かった気がして大好きになりました。こんなにつらい思いをしてたんだ・・・ -
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「死ぬ気で頑張るから!討ち死にする覚悟はできてるし」盗まれた国宝をミレーユが発見した事が発端で、リゼランド宮殿に招待されたミレーユ達。一庶民であった自分がシアラン大公の婚約者として女王陛下に対面する事に、ミレーユはテンパリまくり。しかも女王は口説き文句を連発する男装の麗人だつた!!パパの隠し子疑惑までが浮上し大混乱の中、水面下では国を揺るがす事件が動きはじめ・・・。
随分久しぶりな気がしたけど、間に六蓮国シリーズ挟んでたので実際前巻から半年もたってたんですね。どうりで懐かしさすら感じるわけだ・・・ラノベにしては長い間隔だし。
冒頭から暴走してるミレーユ節に笑いつつ、意外と甘々なシーンは少なか -
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崇怜が皇位纂奪、さらには結蓮が次代の六蓮天女に選ばれ、大混乱に陥る煌国。琮成が人質に取られ、崇怜との結婚を了承した結蓮。そのうえ季隆が自分を助けに向かい、投獄されてしまう!季隆の身を案じる結蓮は、危険を顧みず牢へ忍び込み、二人は束の間の逢瀬を果たす。凶悪な龍神の力を発揮させた崇怜を、息の合った戦いで追い詰める結蓮と季隆。しかし瀕死の崇怜に結蓮は術をかけられ、人の立ち入る事が許されぬ龍宮へ強制的に帰されてしまう。季隆は結蓮を追いかけ、龍宮にむかうのだが・・・!?
結蓮が眷属のもとへ戻ってしまったときはいったいどうするのかと思いましたが、まあ季隆なら追っかけていくよね、安心しました。最後まで天女 -
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絶世の美女なのに残念なほど仕事バカの結蓮は、憧れの恩人が偽装婚約を交わしている上官・季隆だと、気づいてしまう。今までの愚行の数々を思い返し挙動不審になる結蓮と、自分の正体に幻滅されてしまったのだと思い込む季隆。二人の関係は噛み合わずギクシャクする。そんな中、結蓮は太子舎人の職を解かれて落ち込むが、季隆は太子本人に結蓮を連れて秘かに国を出るよう告げられて!?
いよいよ1巻の頃からの伏線が回収されて動き始めたという感じです。いやあ、前半は結蓮ちゃんの素晴らしいまでの奇行に笑いっぱなしでした。なんていうか、色んな意味で極端な子だよなと思います。何事にも一生懸命すぎるというか。それでも季隆のことを尊 -
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ネタバレ5巻目ですが、次巻の下巻で完結のようです。
ラスボスはこれまで結蓮に言い寄っていた崇怜で、彼の実験で5年前の悲劇が起こされたっていうけど、確かに自分の方が歳が上で実力もあったのに、ただ目の色だけで太子から外されたっていうのは、けっこう恨んじゃうのかもしれません。
牢の中で結蓮と季隆が抱き合っているシーンとか、結蓮が季隆のことを好きだと自覚しているシーンとかは、季隆のこれまでの苦労が報われたなあって思いました。
結蓮が龍の地をひくと言われていたけど、本物の龍になったのはちょっと驚きました。
最後崇怜の前に立つ季隆のところで終わってましたけど、最終巻楽しみにしてます。 -