仁木めぐみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「世界中の「奇妙な脳」を持つ人々に
会いに行った!」(帯より)ことが書かれた
ルポタージュ。
9つの事例が取り上げられていますが、
その中で個人的に興味深く読んだのは
「自宅で道に迷う人」「狼化妄想症の男性」
「「自分は死んでいる」と思っている男性」
「人の痛みを感じる医師」でした。
狼化妄想症の男性は実際に人を襲うし、
死んでいると思っている男性の脳は
生活しているのに脳の活動が低下し、
昏睡状態にあります。最後の医師は
困難を抱えつつも自分の特性を仕事に
活かして生活しています。
脳の研究がさらに進めば、これらの困難は
解決するのかもしれませんが、
脳はまだまだ不思議な領域です。。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ特別な脳による特別な症状を持つ人々について報告した本です。論文のような味気ない感じではなく、それぞれの所へ訪れる際の描写や、それぞれの人の生活や内観などを聞き出しており、物語のようになっています。オリバーサックスの本のような作りです。いくつかは聞いたことがある話でしたが、発達性の脳内地図の喪失、トラに変身したと思い込む狼化妄想症、ミラーニューロンの抑制が不十分で他者の痛みを強く体で感じる例は、初めて聞いて興味深かった。脳がいろんなバランスの上に成り立っていて、特殊に見える例が多くあること、みんな自分の世界を当然と思っているけど、人それぞれで感じている世界が違う可能性があることが、よくわかった。
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Posted by ブクログ
名著中の名著ですね、この作品。
とにかくヘンリー卿の名ゼリフのオンパレードです。
名ゼリフすぎて、この著者どれだけ世間に恨みつらみ持ってんだよ、と思ってしまいます。
で、実際に著者オスカー・ワイルドさんの事を調べたらなるほど納得という感じでした、気になる方はぜひ読んでみて下さい。
僕の中でのヘンリー卿名ゼリフベスト5を残しておきます(ベスト5では全然足りない)。
第5位
若さが消え去れば、一緒に美も失われる。
そして君は自分にはもうなんの勝利も残されていないことを知るんだ。
あるいは過去の記憶と比べれば、敗北よりも惨めになるようなつまらない勝利で自分を満足させなければならなくなったのをね。
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Posted by ブクログ
しばらく体調を崩していた。今はようやく視界が良好になり、少し出歩いても平気…にまでは快復してきている。
本書はその最中に読み詰めていったんだけど、なんだか余計に沁みたな〜…笑
死期が近い患者たちが漏らす後悔の念・身体が日に日に弱っていく様子が克明に記されていて、それらが弱っている自分にもガンガン響いた。
ただ健康な時にぶっ続けで読むと、間違いなくダレてくると思う。意識がはっきりしている都度読んでいく…というサイクルの方がちょうど良いかも。著者からのメッセージも普遍的・理想的ではあるけれど、真新しいことは一切書いてないと思った方が良い。
でも普遍的なことって日頃なかなか意識できないもの。こうし -
Posted by ブクログ
年末年始にかけてすこしづつ読む。著者であるブロニーは若い頃は冒険心とともに南国の島やイギリスを放浪し、その後、母国のオーストラリアで介護の仕事に関わる。その中、数多くの患者を看取り、その人たちとのやり取りを振り返り、整理して死にゆく物が語った「5つの後悔」として章立てている。
もともと、本書の内容はブログにて公開してきたものをまとめたものらしいので、確かに自分の体験したこと・考えたこと・感じたことを文章に起こしている訳で、人間臭さの感じる文章である。が故に、結構読み進めるのには時間がかかる。内容的にもスラスラ読むべきものでもないので、じっくりと読みたかったのだが、終わり4分の1ぐらいはちょっと -
Posted by ブクログ
ネタバレ人生の旅を共にできることを感謝いたします
付き添いの仕事を選んだ理由は単純だった。創造的な仕事を目指すのに役立つこと、心から打ち込める仕事であること、そして何よりも家賃なしで暮らせること。
私は率直な人間で、真実を言うことがどんなにもセットしても、正治で入るしか苦しまずに生きる道そして起こった出来事から学び、自分を許せるようになることが大切だ
アルコール依存症はれっきとした病気なので治療できるが、克服には常に愛情部会支えを受け、自分を信じ、より良い人生を手に入れようと言う意思を持つことが必要だ
短い時間でも友達と過ごせば、母親や父親や祖母や祖父でないときの本当の自分を思い出す
人は何を考えるか -
Posted by ブクログ
海外らしい死の受け止め方、死への後悔が記載された本だった。
死を避ける文化もあるんだな、と思った反面、今の日本もどちらかというと核家族でシを避ける文化にあるんじゃないかなあ、と感じた。
5つの後悔を様々な患者のストーリーと筆者の人生経験をまじえて描かれている。
要約すると、自分の人生だから自分を大切にしていきていくことが大事、そして誠実に生きることが大事といってくれているようなかんじ。
筆者は穏やかで包み込むような女神か?と思うような性格で、実際に余裕もなく医療者として働く私にはこんなに患者にゆっくり関われる機会がなくて歯がゆく感じた。
ただ、筆者も最後に問題に直面し、今までの経験を思い出し -
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