仁木めぐみのレビュー一覧

  • それでもあなたを「赦す」と言う——黒人差別が引き起こした教会銃乱射事件 (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズIII-11)

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    もっと宗教的な話だと思っていましたが、
    事件発生の少し前から犯人の死刑判決が出るまでを直に体験したように書いていくものでした。

    事件の描写は本当に凄まじく、そこに居合わせて自分も狙われているような緊張感があります。

    また、「それでもあなたを「赦す」と言う」タイトルからは想像できないほど
    ノンフィクションゆえの人間の怖さもありました。
    南部連合旗こそ州議会議事堂から撤去させたものの銃規制に反対でシオニストである州知事。
    事件を知った上でAME教会に観光に来ているのに呑気に被害者女性と(気付きもしないで)写真を撮っている観光客。
    全国からの寄付を被害者にも報告せずに不透明なお金の流れを説明しなかった牧師。

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    2026年07月17日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    学生の時に英訳の授業で読んだのを思い出して、購入し読みました。

    新鮮に最後まで読むことができました。

    11章は頭や目がチカチカしましたが、他の章は読みやすく、気になってずっと読み進めてしまいました。

    罰は必要だと感じるし、顔に出来たシミを消しに行くのも止めようと思いました。

    また考えは変わるかもしれないけれど、ドリアン・グレイに対する複雑な気持ちは変わらないと思います。
    恐ろしい本だった。

    学生の時に、興味を持って和訳を読まなくて良かったです。
    不真面目な学生だった自分に感謝です!

    しかし今となってはこの本の美しさや、教訓となる文章から学んだことがあります。
    今、読めたことに喜び、そして本にカバーをかけたまま本棚に戻そうと思います。

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    2026年02月28日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    『人に影響を与えるという行為は恐ろしいほど人の心をとりこにする。これにまさるものは他にはない。自分の説を美しい人間に投影し、しばらくそこにとどまらせる。自分自身の知的な意見が、若さと情熱という音楽にのってこだましてくるのを聞くために。自分の気質をまるで不思議な液体かめずらしい香水のように他人の気質に染み入らせるために。そこには真の喜びがある。これこそ現代のような時代に残された最上の喜びかもしれない』

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    2026年01月05日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    ネタバレ

    久々の古典文学。
    難しいだろうし、怪しい雰囲気で苦手かもと思ったが、スイスイ読み進められた。
    若さ、美しさは年を取るにつれてなくなっていくのは当たり前であるなか、そこに執着することは、怖いなと感じた。

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    2025年11月24日
  • 死ぬ瞬間の5つの後悔

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    人が死ぬ瞬間何を後悔として語るのか、興味があり教訓にしたいと思って読んでみた。

    個人的に良かったのは友人と連絡をとり続けていれば良かったという後悔。
    自分もライフステージや付き合う人が代わり、連絡を取らなくなった友人いっぱいいるけど、
    たまに当時を思い出したりする。
    どうしても疎かにしがちだけど、やはりパートナーとはまた違うかけがえのない人やったり助けられたするし、今付き合いがある人達も大切にしたいと改めて思えた。

    あと凄い邪推になってしまうけど、訪問介護受けれる人たちだから、ある程度資産はあったのだと予想
    なので、本来貯金しとけば良かったっていう後悔があってもおかしくなさそうと思った笑

    ⚫︎ネクストアクション
    昔の友人に連絡してみる
    自分から積極的に連絡をする
    関係を0にしない

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    2025年09月23日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    はい、というわけでとどめは『ドリアン・グレイの肖像』ですよん

    オスカー・ワイルド唯一の長編小説です
    でもってたぶん読んだことあるなこれ
    はるか昔だけど

    レビューどうすべ?

    うーん、凄い
    やっぱ凄いね
    いろんな取り方ができる物語なんよね
    で、それってたぶん読むたび変わったりするんだろうなって感じよ

    テーマのひとつは間違いなく「善」と「悪」だと思うんよね
    まぁ、この物語から「善」と「悪」みたいなことを抜き取ってる時点でとてつもなく浅いんだが、まぁいいじゃない
    学者先生でもなんでもないんだから浅くたっていいじゃない

    よくコントとかであるやん
    財布を拾った人の前に天使と悪魔が現れてーみたいな奴
    あれのとんでもなく崇高なバージョンなんじゃね?とか思ったりしましたw
    で、結局悪魔の言い分に耳を傾けちゃうわけね
    そっちのが楽しいから
    で散々堕落して悪行の限りをつくすんだよ
    そしてある時気付くわけ
    あーなんて自分はひどい奴だったんだ
    これからは悔い改めて善人になりますのでどうかお許し下さいとね

    許されるか!(# ゚Д゚)

    という物語です

    あ、そうだ
    翻訳の話ね
    正直言ってだいぶ後半の方まで翻訳に注目して読んでたの忘れてました
    物語に夢中になってたってのもあるんだけど、めちゃくちゃクセのない訳文で全く引っかかるところがなかったってのが大きかったです

    なんていうかほんとに平坦な感じ?
    後から考えてこれってたぶんノンフィクション系の方だからかな?って思いました
    淡々とした語り口
    この特徴がない文章ってのが、逆にものすごい特徴的だなって

    これが本作に合ってるかどうかっていうと、ちょっと疑問に感じなくもないんだけど、どちらにも引っ張られないという意味ではありなんかな〜

    うーん、分からんw

    はい、海外文学を読む時に訳者さんに注目するのもありだよってテーマでオスカー・ワイルドを読んでみたわけなんですが、所詮原文にあたったわけでもないし、あたる能力もないので話半分で聞いてもらった上で、そんな視点も面白いかもねって思ってもらえたら嬉しいな〜

    いじょ!

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    2024年11月02日
  • 死ぬ瞬間の5つの後悔

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    死を直前にして語られる後悔は生々しく重く、感情が揺さぶられた。全章泣いてしまった。
    著者の経験は万人ができるものでは到底なく、それを追体験させてもらえる素晴らしい本だと思った。

    私は母を3年前に亡くしており、亡くなる直前に介護をした時の経験と内容が重なり、当時を思い出した。
    母も同じように後悔を語っていたが、最後には幸せだったと言って亡くなっていった。
    娘からみて母は幸せだったのだろうかと疑問に思うことがあり不安だったのだが、
    あの言葉は紛れもない本音の言葉だったと思えて安堵した。

    人生は一度きりとわかっていながら、後悔を残しながら死んでいく人が多いという。
    人生100年時代といわれる昨今、時間が潤沢にあるとどこか慢心してしまう人が多いのかもしれない。

    私は母の死を通じ、自分の人生を改めて考え、後悔しない生き方を模索してきたが、
    本を見る限り、私が大事にしようと思ったものは正解だったようだ。
    これからも自分らしく、大切な人、もの(こと)を大事にして生きていきたい。

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    2024年11月01日
  • 死ぬ瞬間の5つの後悔

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    ネタバレ

    人生はやりたいことをやったり、大切な人との時間を楽しむ、健康でいる、これに尽きると思う。
    もっと働けば良かったや、何かを買えば良かった、社会的地位を求めた方が良かった、などの後悔は聞いたことがない。これらは死ぬ間際にはなんの意味もない。あくまで仕事は人生を豊かかにするための手段であることを、今一度立ち止まった認識すべき。今の日本を見ているともっともっとと目の前の大事なことに目を向けていないようにしか見えない。後悔しないために、やりたいことをやり、健康であり、大切な人との時間を有意義に今からしていく。

    ◎メモ
    ・自分の気持ちに正直になる。そのためには、自分の決断に勇気を持つ。他人の目を気にしていたら、人生勿体無いし、命を無駄にしている。

    ・何かに挑戦したらそれで成功。失敗はない。

    ・仕事は人生を豊かにするための1つの手段でしかない。だから、仕事だけに人生の時間を使うのは勿体無い。なんでもバランスが大事。常に仕事が人生のバランスでウェイトを占めすぎていないか俯瞰したい。

    ・大切な人との時間をもっと増やすべきだと思った。働きすぎてよかった、もっとお金があればよかったと言った後悔を聞いたことがない。死ぬ時にそんなもの意味がない。

    ・お金を目的に仕事を選択しても続かない。やりたいとを通して感謝され、それでさらに能力が身につく。そしてお金は後でついてくる。

    ・毎日に感謝する。そのために良かったことや感謝することをメモに書く習慣をつける。幸せは気持ちの持ちよう。

    ◎ページ
    58.60.61.81.101.104.109.114.115.121.225.229.233.236.293.295.296.299.300.301.303

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    2024年05月26日
  • 死ぬ瞬間の5つの後悔

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    『働きすぎなければよかった』終末期にある患者や余命わずかな高齢者の介護をしてきた著者が聞いた死ぬ瞬間の5つの後悔。この言葉に一番胸が締め付けられました。
    患者たちの激しい自分への怒り、どうにも出来ない悔しさに著者は深い愛と献身をもって寄り添います。患者たちは皆、彼女と最後の月日を過ごしていく中で自分を許し、穏やかな最期の時を迎えます。
    それぞれ全く異なる人生を送ってきた患者達が語る最期の言葉に共通して感じたのは、なによりも自分を愛することが大切だということ。

    終章では彼女が重いうつ病にかかります。
    もがき苦しみますが、七転八倒しながらも傷ついていた自分を許し、愛しはじめます。
    他人にばかり愛情を注いできた彼女の自分を受容していく様には、負けるかもしれなくても勇敢であること、幸せになりたい気持ちをあきらめてはいけないことを教えてもらいました。

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    2023年09月07日
  • 死ぬ瞬間の5つの後悔

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    いい人生とは何か?を改めて考えさせてくれる。仕事をしっかりして、お金を稼いで、それから・・・は、考えが止まってしまう。それより、幸せな人生のため、を念頭におき、そして、自分に優しく、自分で自分を褒めてあげ、家族に優しく、友に優しく、を拡大させる。これが幸せな人生だと、考えさせてくれる本。自分の考えのシフトチェンジをさせてくれた。

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    2023年08月06日
  • それでもあなたを「赦す」と言う——黒人差別が引き起こした教会銃乱射事件 (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズIII-11)

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    2015年6月17日、アメリカ南部チャールストンにあるAMEエマニュエル教会で起きた「チャールストン教会銃乱射事件」のことを書いたノンフィクション。

    犯人は21歳の白人至上主義者の青年。インターネットで得た差別思想に影響を受けて凶行に及んだ。教会での聖書勉強会に参加していた黒人信徒に銃を乱射。11人に計77発を発砲して命を奪った。

    彼は逮捕された後も反省することはなく、自分はすべきことをしたと言い放つ。

    そんな犯人に対して、被害者の娘は「あなたを赦す」と言う。「あなたにどうしても知ってほしいことがある。私はあなたを赦す。あなたは私からとても大切なものを奪った。もう二度と母と話すことはできない。二度と母を抱きしめることもできない。それでもあなたを赦す。そしてあなたの魂に神の慈悲があるように。あなたは私を傷つけた。沢山の人を傷つけた。でも神はあなたを赦す。だから私もあなたを赦す。」

    私もクリスチャンだけど、私にはそんな犯人を赦すことは多分できない。
    遺族全員が「赦す」と言っているわけではなく、クリスチャンだけど赦せない、という人たちもいる。
    どちらにあっても、神様は一人一人の想いを分かってくださる。赦せない、という想いを抱えたままでも。

    そのどちらの心の苦しさ、葛藤を神様は恵みでもって癒してくださる。それに応えてどう生きていくかが問われているのかな。

    最後にオバマ大統領の弔辞が掲載されている。彼の言葉もまたいいです。

    一つ気になったのは、「赦さなかったら、天国に行けない」と口にする遺族。私はそんなことはないと思う。

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    2023年07月21日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    『幸福な王子』『サロメ』を残したアイルランド出身の詩人、作家、劇作家・オスカー・ワイルド唯一の長編小説。

    「美」と「若さ」をテーマにすえた、強烈な寓話的物語。ところどころに散りばめられている、作者の鋭い人生論的言及をメモメモ。ヘンリー卿のシニカルなワード・パワー、ドリアンのサスペンス味を増す後半の展開に引き込まれつつ、人生の実相に思いを馳せる。あらすじや結末が知られながらも、多くの人を惹きつけ続け、読まれ続けるのは納得。本翻訳の良し悪しはちょっとわからないのだけれど、他翻訳でもぜひ読んでみたいし、繰り返しの読書に耐える作品だ。

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    2023年05月13日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    津村のよみなおし世界文学の1冊である。ワイルドの有名な小説ということであるが、簡単英語の本では読んだ気がするが、現物を読んだことはなかったような気がする。話は怪奇ではあり、その怪奇の部分だけが簡単英語の本では強調されていたような気がする。あらためて初めから読んでみると、様々なことが描かれていることがわかる。会話体が多い。

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    2023年05月13日
  • 刑期なき殺人犯――司法精神病院の「塀の中」で

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    刑期なき殺人犯――司法精神病院の「塀の中」で。ミキータ・ブロットマン先生の著書。精神疾患や精神病と凶悪犯罪の問題はとても難しい。精神疾患や精神病と凶悪犯罪の問題はとても難しいのは日本だけではなくて外国でも同じこと。精神疾患や精神病の状態で凶悪犯罪を犯して刑事責任能力なしと判断されてもそれで万事解決というわけではない。司法精神病院へ措置入院。それからも精神疾患や精神病の状態で凶悪犯罪を犯した本人の人生は続くし周りの支援も必要。精神疾患や精神病の患者さんをサポートする制度を整えないと問題は解決しない。

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    2022年10月08日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ良かった!!
    学校の図書室で借りたのだが、返却期限より圧倒的に早く読み終わってしまったくらい面白かった。
    前は途中でやめちゃったけど、なんだか今回は不思議とスルスル読めた。本にも時期ってものがあるのかしらね?

    純粋にストーリーが面白い。最初は少し恥ずかしがり屋で純粋な青年だったドリアンがどんどん堕落していくのにはゾクゾクした。退廃的……ってこういうことを言うのかな。
    ドリアンが堕落していく様が不思議と美しくて、読者もこの青年の悲劇を見届けたい……っていう考えに駆られてしまう。
    最後も良かったね。自分の罪に振り回されて破滅……。若さと美しさに執着してたのにそれも失われる案外あっけない最後。を、自分の手で迎えてしまう。
    それが大変よかった。
    イギリス上流階級の会話もなんだか面白く、会話を嗜みとして楽しんでいるような感じがした。
    ある種の貴族的な……考えというか、上流階級の人間の価値観みたいなものが垣間見えて興味深かった。
    人間、金を持ちすぎるとこの世に飽いてしまってなんだか妙なことをやらかすらしい、という話でもあるように感じたな。
    難しかったけど面白かった!また読みたい。

    読んでいると、ついドリアンの美しい堕落を最後まで見届けたくなってしまう。人の堕落を平気で願う読者もまた快楽に魅入られ、堕落してしまっているのではないか?
    この本にはそんな危険な魅力があったな。

    いやはや、これはとんだ悪書だぞ。素晴らしい。

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    2022年09月05日
  • 死ぬ瞬間の5つの後悔

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    ネタバレ

    死ぬ瞬間に後悔すること
    ①もっと自分に正直に生きれば良かった
    ②働き過ぎなければ良かった
    ③大切な人に自分の気持ちを伝えれば良かった
    ④友達と連絡を取り続ければ良かった
    ⑤幸せになるのを諦めなければ良かった。

    総括すると、他人が求める人生ではなく、自分が求める本当の人生を生きるべきということだと思う。

    ただ、この本に出てくる末期患者達は富裕層がほとんどなので、そういう人達が最後に後悔すること、一般の人達が後悔することとは少し違うのかもしれない。

    この本の魅力は、著者の内面的な成長が丁寧に書かれていることだと思う。
    繊細な精神をもつ著者は幼少期に受けた心無い言葉がトラウマでずっと自己評価が低かった。
    それを克服していく姿がとても印象的で自分に重なった。

    久しぶりに何度も読み返したい本に出会えて感謝。
    電子書籍になっていないのが非常に残念。

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    2022年06月24日
  • ドリアン・グレイの肖像

    匿名

    購入済み

    雑な感想ですが

    あとがきやレビューでも言われている通り、とても読みやすい翻訳。それほど平易な日本語とも思えないのに、スムーズに読めるから不思議だ。ここまで物語の内側にすっぽりくるまれるかのようにしてこの年代の海外作品を読んだことはない。

    内容に関して言えば、読んでいる最中には色々な思いが去来したものの、今はただ美しい…という以外に感想がない。私が感受性に乏しいからそれしか言えないのだろうが、この物語は本文の中ですでに完成し切っており、それ以上に言い足したいことがないという気持ちでもある。
    解説の中で、エドガー・アラン・ポーらの作品との共通点が指摘されている。怪奇幻想的な雰囲気もさることながら、メタファや伏線がパチッときれいにハマって終わる感じも、まさに「数学的」とも評されるポー短編の巨大バージョンと感じられた。

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    2021年11月21日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    ネタバレ

    私の中で1.2を争うほどお気に入りの本になりました。

    思いつきそうで思いつかなかったストーリーもさることながら、キャラクターがとても魅力的。
    ヘンリー卿のレスバトルの強さ……
    それが正しい、と思わせる自信と巧みな言葉で相手を沼に落としていく。この作品の人物、ほぼ全てが彼の被害者と言っても過言ではないな……と思います。
    恐ろしいのは彼に悪気や恨みがあってそうしているわけではないというところですね……
    ヘンリー卿からしてみれば、己の意見を口にしているだけ、アドバイスをしているだけ、戯れているだけなんだろうな、と……

    後半のドリアンもとても魅力的。思わず読む手が止まらなくなりました。
    バジルとのシーン、アラン・キャンベルとのシーンがとても印象深いです。

    メイクを頑張る、ボディメイクを頑張る事ももちろん大切ですが、性格は顔に出るというから、内面を磨くことの方が大切なんだなと改めて気付かされた作品です。
    見た目だけ取り繕っていても、邪な心は浸み出してしまうものなのですね。


    全ての元凶といえば恐らくヘンリー卿なのでしょうが、ドリアンの結末、バジルの行末を知れば心の底からひどく悲しむのだろうな…と思いました。
    あとはアラン・キャンベルも好きなのでもう少し彼を詳しく知りたかった。

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    2021年03月03日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    やりたいことをやった後に初めてやらなきゃいけないことが出来る的なことを言った快楽主義のオスカーワイルド。儚くも美しい。

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    2021年01月25日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    「なんと悲しいことなんだ!僕は歳をとっていく。そして恐ろしく醜い姿になっていく。この絵は若さを失わない。…反対だったらいいのに!いつまでも若さを失わないのが僕の方で、この絵が老いていけばいいのに。…」(P56)

    3月は古典に触れようと思います。
    そんな矢先に、読もうと思ったのがこの本でした。

    人間、いつまでも若々しくありたいもの。しかし、鏡に映る自分は日を追うごとに歳を取って行きます。

    主人公である、美少年ドリアンもそう思っていて、画家バジルが描く自分の姿を見て、冒頭の言葉を言い放った。

    何気なく、情動的に出た一言。しかしこの言葉が彼の人生を大きく狂わせることとなったのでした。

    絵の中の自分は、少しずつでも確実に、彼が行う悪行とともに醜く歪んでいき、その一方で「本当の」自分は全く変わらないまま…。

    理想であった、絵の中のいつまでも変わらない自分の姿が、いざ、現実となってしまった今、彼の心の中の恐怖が、文面を通じて伝わってきます。

    ただ、そこに絶対に起こり得ないという、共感しきれなさがあって、そこがなんとももどかしい。
    気持ちはわかるんだけど、分かりきれていない…。

    そんなもどかしさを味わいながら、頭を巡らせながら読み切りました。

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    2020年03月01日