仁木めぐみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人が死ぬ瞬間何を後悔として語るのか、興味があり教訓にしたいと思って読んでみた。
個人的に良かったのは友人と連絡をとり続けていれば良かったという後悔。
自分もライフステージや付き合う人が代わり、連絡を取らなくなった友人いっぱいいるけど、
たまに当時を思い出したりする。
どうしても疎かにしがちだけど、やはりパートナーとはまた違うかけがえのない人やったり助けられたするし、今付き合いがある人達も大切にしたいと改めて思えた。
あと凄い邪推になってしまうけど、訪問介護受けれる人たちだから、ある程度資産はあったのだと予想
なので、本来貯金しとけば良かったっていう後悔があってもおかしくなさそうと思った笑
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Posted by ブクログ
はい、というわけでとどめは『ドリアン・グレイの肖像』ですよん
オスカー・ワイルド唯一の長編小説です
でもってたぶん読んだことあるなこれ
はるか昔だけど
レビューどうすべ?
うーん、凄い
やっぱ凄いね
いろんな取り方ができる物語なんよね
で、それってたぶん読むたび変わったりするんだろうなって感じよ
テーマのひとつは間違いなく「善」と「悪」だと思うんよね
まぁ、この物語から「善」と「悪」みたいなことを抜き取ってる時点でとてつもなく浅いんだが、まぁいいじゃない
学者先生でもなんでもないんだから浅くたっていいじゃない
よくコントとかであるやん
財布を拾った人の前に天使と悪魔が現れてーみたいな -
Posted by ブクログ
死を直前にして語られる後悔は生々しく重く、感情が揺さぶられた。全章泣いてしまった。
著者の経験は万人ができるものでは到底なく、それを追体験させてもらえる素晴らしい本だと思った。
私は母を3年前に亡くしており、亡くなる直前に介護をした時の経験と内容が重なり、当時を思い出した。
母も同じように後悔を語っていたが、最後には幸せだったと言って亡くなっていった。
娘からみて母は幸せだったのだろうかと疑問に思うことがあり不安だったのだが、
あの言葉は紛れもない本音の言葉だったと思えて安堵した。
人生は一度きりとわかっていながら、後悔を残しながら死んでいく人が多いという。
人生100年時代といわれる昨今 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人生はやりたいことをやったり、大切な人との時間を楽しむ、健康でいる、これに尽きると思う。
もっと働けば良かったや、何かを買えば良かった、社会的地位を求めた方が良かった、などの後悔は聞いたことがない。これらは死ぬ間際にはなんの意味もない。あくまで仕事は人生を豊かかにするための手段であることを、今一度立ち止まった認識すべき。今の日本を見ているともっともっとと目の前の大事なことに目を向けていないようにしか見えない。後悔しないために、やりたいことをやり、健康であり、大切な人との時間を有意義に今からしていく。
◎メモ
・自分の気持ちに正直になる。そのためには、自分の決断に勇気を持つ。他人の目を気にして -
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『働きすぎなければよかった』終末期にある患者や余命わずかな高齢者の介護をしてきた著者が聞いた死ぬ瞬間の5つの後悔。この言葉に一番胸が締め付けられました。
患者たちの激しい自分への怒り、どうにも出来ない悔しさに著者は深い愛と献身をもって寄り添います。患者たちは皆、彼女と最後の月日を過ごしていく中で自分を許し、穏やかな最期の時を迎えます。
それぞれ全く異なる人生を送ってきた患者達が語る最期の言葉に共通して感じたのは、なによりも自分を愛することが大切だということ。
終章では彼女が重いうつ病にかかります。
もがき苦しみますが、七転八倒しながらも傷ついていた自分を許し、愛しはじめます。
他人にばかり愛 -
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2015年6月17日、アメリカ南部チャールストンにあるAMEエマニュエル教会で起きた「チャールストン教会銃乱射事件」のことを書いたノンフィクション。
犯人は21歳の白人至上主義者の青年。インターネットで得た差別思想に影響を受けて凶行に及んだ。教会での聖書勉強会に参加していた黒人信徒に銃を乱射。11人に計77発を発砲して命を奪った。
彼は逮捕された後も反省することはなく、自分はすべきことをしたと言い放つ。
そんな犯人に対して、被害者の娘は「あなたを赦す」と言う。「あなたにどうしても知ってほしいことがある。私はあなたを赦す。あなたは私からとても大切なものを奪った。もう二度と母と話すことはでき -
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ネタバレめちゃくちゃ良かった!!
学校の図書室で借りたのだが、返却期限より圧倒的に早く読み終わってしまったくらい面白かった。
前は途中でやめちゃったけど、なんだか今回は不思議とスルスル読めた。本にも時期ってものがあるのかしらね?
純粋にストーリーが面白い。最初は少し恥ずかしがり屋で純粋な青年だったドリアンがどんどん堕落していくのにはゾクゾクした。退廃的……ってこういうことを言うのかな。
ドリアンが堕落していく様が不思議と美しくて、読者もこの青年の悲劇を見届けたい……っていう考えに駆られてしまう。
最後も良かったね。自分の罪に振り回されて破滅……。若さと美しさに執着してたのにそれも失われる案外あっけな -
Posted by ブクログ
ネタバレ死ぬ瞬間に後悔すること
①もっと自分に正直に生きれば良かった
②働き過ぎなければ良かった
③大切な人に自分の気持ちを伝えれば良かった
④友達と連絡を取り続ければ良かった
⑤幸せになるのを諦めなければ良かった。
総括すると、他人が求める人生ではなく、自分が求める本当の人生を生きるべきということだと思う。
ただ、この本に出てくる末期患者達は富裕層がほとんどなので、そういう人達が最後に後悔すること、一般の人達が後悔することとは少し違うのかもしれない。
この本の魅力は、著者の内面的な成長が丁寧に書かれていることだと思う。
繊細な精神をもつ著者は幼少期に受けた心無い言葉がトラウマでずっと自己評価が -
匿名
購入済み雑な感想ですが
あとがきやレビューでも言われている通り、とても読みやすい翻訳。それほど平易な日本語とも思えないのに、スムーズに読めるから不思議だ。ここまで物語の内側にすっぽりくるまれるかのようにしてこの年代の海外作品を読んだことはない。
内容に関して言えば、読んでいる最中には色々な思いが去来したものの、今はただ美しい…という以外に感想がない。私が感受性に乏しいからそれしか言えないのだろうが、この物語は本文の中ですでに完成し切っており、それ以上に言い足したいことがないという気持ちでもある。
解説の中で、エドガー・アラン・ポーらの作品との共通点が指摘されている。怪奇幻想的な雰囲気もさることながら、メタファ -
Posted by ブクログ
ネタバレ私の中で1.2を争うほどお気に入りの本になりました。
思いつきそうで思いつかなかったストーリーもさることながら、キャラクターがとても魅力的。
ヘンリー卿のレスバトルの強さ……
それが正しい、と思わせる自信と巧みな言葉で相手を沼に落としていく。この作品の人物、ほぼ全てが彼の被害者と言っても過言ではないな……と思います。
恐ろしいのは彼に悪気や恨みがあってそうしているわけではないというところですね……
ヘンリー卿からしてみれば、己の意見を口にしているだけ、アドバイスをしているだけ、戯れているだけなんだろうな、と……
後半のドリアンもとても魅力的。思わず読む手が止まらなくなりました。
バジルとの