仁木めぐみのレビュー一覧

  • 死ぬ瞬間の5つの後悔

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    良い。
    五つの内容さえ分れば全部読む必要はないと思う。
    誰でも迎える死。それを見続けた作者だからこそ書ける。

    0
    2023年11月23日
  • 死ぬ瞬間の5つの後悔

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    幸せになっていいし、自分で自分を幸せにしてよい。難しい。特にこの文化においては。
    自分に正直に生きる、働きすぎない(プライベートも大事にする)思い切って気持ちを伝える、友人と連絡を取る、幸せをあきらめない。
    女性の半生記として息をつかずに読ませる。

    0
    2023年08月09日
  • 9つの脳の不思議な物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・数字に色が見える人。色と感情がリングしてる人
    共感覚
    関連する脳領域が同時に覚醒する

    ・すべてを記憶してる人
    記憶を保存する能力は一般人と同じだが、記憶を探し出すのが上手い。
     嫌な記憶を鮮明に覚えているため、具体的に反省ができる。

    ・共感性羞恥
    他人の動きを見るだけで、あたかも自分がやっているときと同じように活動するミラーニューロンがより活性化されている。本来は感覚神経がミラーニューロンの活動を抑制するが、抑制できないと共感性が高まる。

    0
    2023年05月04日
  • 9つの脳の不思議な物語

    Posted by ブクログ

    脳の話を読むのが好き。自分の知らない自分の脳のスペックに「へ〜」を連発したり、意外な不確かさと頼りなさに人ごとのように呆れたり。

    自宅ですら迷子になったり、オーラが見えたり、人の痛みをリアルに感じ取れたり、登場する9人の特殊な能力は、脳のエラーから得られたもの。ということは、彼らは私と全く違う存在なわけではなくて、何かが過剰なだけ。そう思うと、9人の脳だけじゃなく、全ての脳が、やっぱり摩訶不思議で興味深い。

    自分の人生の全ての日の出来事を記憶しているのは、記憶力が優れているわけではなく、記憶の取り出し方が優れているという話。つまり、私の脳にも、私の人生の出来事が保存されているんだ!と思うと

    0
    2023年03月29日
  • ドリアン・グレイの肖像

    Posted by ブクログ

    魂、欲望、理性、道徳、美、善、等についての語りが多く意外に思弁的。ストーリーは一本調子。それでもぐいぐい読ませるのは、登場人物のキャラクターの強さだろう。主人公のグレイとその美を崇拝する画家ホールワード。そしてニヒリスティックなヘンリー卿。19世紀末のまさに世紀末的な時代の空気を感じる。同じ時代にはニーチェがいた。彼の思想と重なるものを感じる。

    0
    2023年01月31日
  • ドリアン・グレイの肖像

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    オスカー・ワイルド唯一の長篇小説。うまく感想をまとめられないが、まず、間違いなく傑作なのであろうと思う。それは本作がいまだに読み継がれていることからも明らかである。しかし、いっぽうで失敗作のような気もする。題名にもなっている肖像画は、画であるにもかかわらず、容貌が醜く変化してしまい、そのことがきっかけとなって多くの災厄がまき起こる。この部分だけ聞くとオカルティックで、個人的にもどうにも馴染みづらかった。そして、傑作であり失敗作であるという二重性はまた、作中の肖像画に対する評価でもある。そう考えるとこの小説は、世にも奇妙な肖像画を文章という形で表現したものであるといえるかもしれず、そんな藝当がで

    0
    2023年01月03日
  • 【電子特別版】レヴィンソン&リンク劇場 突然の奈落

    Posted by ブクログ

    一冊目の方がインパクトのある話が多かったけれど、二冊目は最後の数行であっけらかんと引っくり返してしまうような『こなれた』印象を感じた。『鳥の巣の百ドル』、『最高の水族館』などの、欲張り過ぎたから痛い目を見るという、なかなかヘヴィーなジョークが多く、苦笑したり震えあがったり。そこが面白い。『氏名不詳、住所不詳、身元不詳』のオチの付け方があまりにも予想外で、だから気に入ってしまった。

    0
    2022年11月14日
  • 死ぬ瞬間の5つの後悔

    Posted by ブクログ

    介護ヘルパーとして様々な方々の最期を看取ってきた方による死ぬ瞬間の後悔5つをまとめた書籍。様々な方々の人生の実際のエピソードが書かれており、読んでいるうちに感情移入してしまう。

    死ぬ瞬間の5つの後悔
    自分に正直な人生を生きればよかった
    働きすぎなければよかった
    思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
    友人と連絡を取り続ければよかった
    幸せをあきらめなければよかった

    はっとさせられる。働きすぎず、自分自身に正直な人生を生きよう。つながりを大切に、幸せでいることをあきらめないでいよう。

    0
    2022年09月14日
  • ドリアン・グレイの肖像

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    耽美小説
    宝石や美しいものに関する逸話などにグレイがのめりこむ章をもう少し色鮮かに想像しながら読み直したい。
    神話の引用などかなり詳しくならないとなぞるのが難しく、ただただ固有名詞として流すしかないのがもったいない感じがする。やっぱり神話とシェークスピアの知識は必須。
    花や宝飾品、家具、色の名前なども豊富だから、図鑑などで予備知識を増やしておくのもいいかも。
    ヘンリー卿がサディスティックで魅力的。結局この人が一番のまともな人間だったんじゃないかという気もする。
    バジルが不憫。3人とも複雑な内面で、漫画のような単純なキャラクターがいない。
    自分の若さと美しさを他者から自覚させられて、その途端、そ

    0
    2022年08月01日
  • 死ぬ瞬間の5つの後悔

    Posted by ブクログ

    ■死を迎える人のもっと多い後悔は-
    「自分に正直に生きればよかった」


    ①自分に正直な人生を生きればよかった
    「もうすぐ死ぬのよ。死ぬの!自由になって自立する日をずっと待っていたのに、それが叶ったときにはもう遅いですって?」
    「死を迎えようとしている私に約束してちょうだい。どんな時も自分に正直でいることに、他人に何を言われても自分の望み通りに生きる勇気を失わないことを」


    ②働きすぎなければよかった

    ③思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
    「家族は私がどんな人間かを知らない。知らないんだ。知ってほしいのに」

    いつも悔いを残さないようになんでも話せたし、祖母は私に死についての考え方を

    0
    2022年07月21日
  • 【電子特別版】レヴィンソン&リンク劇場 突然の奈落

    Posted by ブクログ

    リチャード・レヴィンソンとウィリアム・リンクの二人はテレビミステリードラマ「刑事コロンボ」の原案作者。その二人が書いた短編のミステリー集。
    なるほど捻りが効いた話が多い。

    0
    2022年07月17日
  • 【電子特別版】レヴィンソン&リンク劇場 突然の奈落

    Posted by ブクログ

     各編20ページほどで、手軽に読めて面白い。 

     十分な計画をして犯罪を敢行する、ある機会に巡り合って犯罪に手を染めることを決意し実行する、状況はいろいろだが、思わぬ結末が待っていた、そんな作品が何編か。

     狭義のミステリーではないが、いざこざから勢いあまってクラスメートの腕に傷を負わせてしまった少年の感情の揺れを描いた「ちょっとした事故」。印象的な作品。

    0
    2022年07月11日
  • 【電子特別版】レヴィンソン&リンク劇場 突然の奈落

    Posted by ブクログ

    またもや短くも見事な物語にハラハラドキドキしながら没頭し、そして小気味よく奈落の底に突き落とされる。そんな快感?が10編待ち受けているシリーズ第2弾。夢中になって読み進めてしまうこと請け合いだが、あまりにも予想外すぎる結末に納得いかない読者も出てくるのではあるまいか。

    0
    2022年07月05日
  • 死ぬ瞬間の5つの後悔

    Posted by ブクログ

    人間誰しも最期を迎える。
    それを忘れてしまいがちだからこそ
    たくさんの後悔が生まれるのかな。

    シンプルに、そして正直に。
    自分の心と体の健康、バランスのとり方を
    知っていることも大切かなと思った。

    後悔一 自分に正直な人生を生きればよかった
    後悔二 働きすぎなければよかった
    後悔三 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
    後悔四 友人と連絡を取り続ければよかった
    後悔五 幸せをあきらめなければよかった

    0
    2022年06月18日
  • 死ぬ瞬間の5つの後悔

    Posted by ブクログ

    何人もの死を看取ってきた著者がまとめる、実体験をもとにした5つの後悔。実際のエピソードや言葉があるからこそ5つの言葉が深く刺さってくる良本。

    0
    2022年03月19日
  • 9つの脳の不思議な物語

    Posted by ブクログ

    ・脳が我々にも理解できるぐらいに単純であったら、我々は単純すぎて脳を理解できない。
    ・我々の現実というのは、感覚によって制御されている、コントロールされた幻覚にすぎない。
    ・脳は混乱を嫌う。矛盾する情報が入ってくると、脳は新しいシナリオを作ってなんとか理屈を通そうとし、異常な体験をだいたい最も単純なストーリーにはめ込もうとする。
    ・二人の人間を分けるものは皮膚の層しかないということを学ぶと、とても自分の小ささを感じる。

    0
    2022年02月26日
  • ドリアン・グレイの肖像

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    オスカー・ワイルドの代表作。モチーフは肖像画と自分の関係であるため、いわゆるドッペルゲンガー物とは少し異なるのだが、肖像画が自分の心のありようを反映して徐々に変化し、あたかも生きているかのようであり、自分のコントロールが効かず、またそれに怯えるようにもなる点で、ドッペルゲンガーのような存在であり、ポーの「ウィリアム・ウィルソン」を思い出しながら読んでいた。最後は神経症的に自分で自分を追い詰めるようになるあたり類似していると思う。同じような作品が作られるあたり、当時の風潮も反映しているのだろうか。19世紀末という近代の一つの円熟期でもあり、豊かさとアジアからの異文化がロンドンという大都市の中で融

    0
    2021年09月26日
  • 死ぬ瞬間の5つの後悔

    Posted by ブクログ

    死ぬことは誰も避けられないものであるからこそ、生きている時間をどれだけ大切に使えるかが重要だと常々思っていた時に出会った本。
    限られた命の時間を何に時間を使うべきか、という問いに対しての本質的な回答を貰えたような感覚を覚えた。

    ヘルパーとして実際に死が間近に迫った患者と接してきた実体験から、人は死ぬ時にどんな後悔を抱えながら死ぬのかをまとめたという内容。
    人それぞれ考え方やストーリーも全く違うはずなのに、死ぬときの後悔は以下の5つに大体収束するというのは非常に興味深かった。

    「自分に正直な人生を生きればよかった」
    「働きすぎなければよかった」
    「思い切って自分の気持ちを伝えればよかった」

    0
    2022年05月08日
  • ドリアン・グレイの肖像

    Posted by ブクログ

    周りにいる人物や友人によって、人は大きく変わってしまうことがある。
    でも、誰とどのような付き合いをするのかを選ぶのもまた自分。

    自分を止める事ができなくなったドリアン。

    排他的な持論を並べるヘンリー卿。

    自分の思いを上手く言葉にできないバジル。

    3人の間に垣間見える好意と嫌悪、嫉妬。
    全ての感情が同時に存在する人間の心って難しい。

    0
    2021年05月18日
  • 9つの脳の不思議な物語

    Posted by ブクログ

    人間の脳の複雑な機能
    膨大な数の人間がいる中で、特別な脳の動きをする人たちがいて
    個々人の脳の働きによって、よくも悪くもいろんな人格の人間がいるのは、しょうがないんだと思えた(苦笑)


    序章から
    世界を旅して、特別な脳を持つ人たちに会って、
    我々の脳がどう機能しているかを理解する事ができた。彼らの話を通して、脳があるときは素晴らしく、あるときは予想もできないような危険なやり方で我々の人生を形作っていることを知った。同時に消えない記憶を持つ方法や、迷子にならない方法や、死ぬときの感覚などもわかった。さらに一瞬で幸せな気分になれる方法も、幻覚を見る方法も、良い判断をする方法も教わった。ゴム手袋を

    0
    2019年11月11日