手島史詞のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
"「ご主人さまは、そんなに力をお持ちになって、なにを望まれているのですか?」
その質問に、ザガンはすぐに答えることができなかった。
ーー力を得て、なにを望むのか……?
自分は、いったいなにを望んで力を手に入れたのだろうか。
ネフィの表情が曇る。
「申し訳ありません。訊いていいことではありませんでした」
「いや、そういうわけじゃないんだ」
首の後ろをかきながら、ザガンは言いにくそうに口を開く。
「実は、特に考えていなかった」
「考えて、いない?」
改めて言われると、なんとも間抜けな話だ。
宙に視線を泳がせながらザガンは頷く。
「強いて言うなら、生きるため、か?」"[p.15 -
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Posted by ブクログ
霧の上を島が浮遊する世界で、霧妖という魔物が棲む空の海を飛び、想いを封じ込めた「封書」を運ぶ武装郵便屋の少年と相方ジェシカの物語の最果て編第2章。
革命と名指しされた大陸崩壊への助走を止めることができるのか。
爽快感・バトルシーンは相変わらず面白いんだけど、物語を深くしようと複雑にしてちょっとついていけなくなる部分もちらほら。
それとウィルたちは武装郵便屋で最果てへ行きたいという郵便屋とは別の目的がある。
それに関してのバトルとかはいいけど、そこからズレているとどうしても違和感を感じてしまいますね。
次が最終巻なので読みますが、上手くまとめてもらいたいです。