芝村裕吏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
典子が病院で目が覚めると、そこには彼女を心配そうに見守る青年医師・篠田誠志郎の姿があった。恥ずかしそうな笑顔を見せる誠志郎に、好感を持っていく典子。だが、彼の口から、衝撃の事実が伝えられる。事故に遭った典子は身体を失い、“脳”だけの小さな黒い箱になってしまったのだとーー!? 「普通の女の子じゃなくても、好きになってくれますか……?」 二人の箱式恋愛ストーリー。
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同名漫画(サブタイ/〜悩める博士と恋する小箱〜はついていませんが)のノベライズ版です。作者は言わずと知れた原作の芝村裕吏さん!
作者コメントからすでにぷんぷんと漂う無名世界観(だっけ?←)の香り。まあ漫画でヲタポン見た時 -
Posted by ブクログ
強化現実……電脳コイルの時代が到来したのに、その波に乗り遅れて衰退してしまった日本を舞台に、美しい日本を守るために電脳空間で戦うニートの物語。帯にあるとおり「清く貧しく理性的な愛国活動と就活と婚活の物語」。
「愛国」というとイコール「右翼」ってことになりがちで、作品中にもそういう理解をする人は登場するけれど、ここで「国」とか「日本人」とは何かというところを、物語の中でしっかり定義づけしていく点は重要。
さわやかに読み終わってしまったけれど、状況的にも、今後の展望も、決して明るくないというか、はっきり言って「悪い」のだけれど、そこに「希望」もあるのですね。 -
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ウクライナ戦争
ドローンが大活躍しているというウクライナ戦争の状況を聞くと、本書が取り上げている 電子戦と実戦の組み合わせというストーリー設定が、現実のものだと思い知らされる。
本書で取り上げられている少年兵の話も、ウクライナ ロシア両軍に実際にありそうな気がして薄ら寒い思いがする。そういう意味でこの本は予言的な意味合いを持った本だったと評価することができる。 -
Posted by ブクログ
オタクグッズ会社の社長が個人投資家に転身するお話
公式のあらすじでも終盤までの結構なネタバレ要素を含んでいるんだけどいいのか?
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高野信念はオタクグッズ会社経営の35歳。偶然出会った病気がちの彼女・妙と過ごす時間を増やすため、彼女の父親(強引・無口)に勧められるがまま在宅個人投資家に転身した。ネット投資に精を出す彼に時々届く間抜けなメールには、どこか宇宙人っぽさが感じられる…。謎の相場変動の原因は本当に宇宙人の所業か?高野は艱難辛苦を乗り越え無事に妙と結婚できるのか?いい歳したオタクが一喜一憂する恋愛金融SF!
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