芝村裕吏のレビュー一覧
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モアイの試し読みを読んで面白かったので購入。熱すぎない現代人の象徴のような主人公が直面する世界の現実が機械的に面白く描かれていました。
ただのゲームだ。職もなく金もなく夢もない、趣味はアニメ、漫画を消費するだけの存在の主人公。そんな主人公が次なる職場に選んだのは未経験でデスクワークを募集する民間軍事会社。紛争地にいってオタクがドンパチする海外傭兵にでもなるのかなと思っていたら、そこに待ち受けていたのはゲーム感覚で傭兵を動かす指揮官の仕事。アクション性とは裏腹な1巻でしたが、ただ淡々と仕事を受け入れるその姿勢はなんだかんだ自分も流され系日本人の気はあるほうですから共感ができました。海外での -
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胸の内で燻る中二の魂が求める。
ガンパレードマーチ外伝。舞の姉「神楽」、”本物の速水厚志”の友人「秋草」、演算部隊「二度寝天国小隊」の視点で書かれるもう一つの1999年春。
電撃小説版はヌルい、公式SS版は芝村節が強すぎて人に勧められない。そんなあなたに朗報の程よい一作・・だったのだけど4巻で打ち切られたのかこれは。完結編は小説で出ます。
世界観は公式SSの「悪い大人の善行」「足腰の悪い士魂号」「速水が小悪党」らへんを踏襲、他世界にまたがる設定や精霊ネタはカットされてとても軍事軍事している。良い。このくらいのバランスが好ましい。
真っ当なコミカライズで熊本城攻防戦をやってくれただけでも -
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この空のまもり
強化現実技術により、世界中のあらゆる場所と人に電子タグをはりつけられる時代。強化現実眼鏡を通して見た日本は、近隣諸外国民の政治的落書きで満ちていた。現実政府の対応に不満を持つネット民は架空政府を設立、ニートの田中翼は架空防衛軍10万人を指揮する架空防衛大臣となった。就職を迫る幼なじみの七海を気にしつつも遂に迎えた清掃作戦は、リアル世界をも揺るがして……理性的愛国を実践する電脳国防青春SF!
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これ書いてる最中に2回ほど落ちて、文章がおじゃんになってしまい、書く気をなくしたあたしは一体どうすれば←
こまめに保存ですか、そうですよね!
内容はあらすじの通り、ニー -
Posted by ブクログ
架空政府というネット上の組織の、防衛大臣を担っているニートの青年が主人公。他にも何組かの登場人物達が語られるオムニバス形式。
それぞれに語られる人たちが、最後にみんな関係があったというのは、よくあるパターンだけど、こういうのは好き。
拡張現実が流行りそうなので拡張現実と、最近の領土問題とも絡めて題材にしている。
この小説に出てくるように、ネット空間上の問題に、現実の政府が無策というのは、ありそうな話し。
読後の印象は悪くない。小説の上で仮想現実がどのように使われているか、気になる人はどうぞ。
それから、こういう小説は、電子書籍で読みたい。