芝村裕吏のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ガンパレで有名な芝村裕吏の小説。ガンパレの解説書その他ではかなり堅い文体だったので、本書もそうかと思ってページをめくると…普通にポップな文体だった。1つのセンテンスが短くてテンポも良いし、いい意味で裏切られた。
内容はというと、自衛隊勤務の30歳処女の工学系女子である主人公がロボット戦車の研究をする話だけど、戦車の開発過程が凄い。ロボット戦車をの開発について、多角的な視点から現実的なアプローチで最適解を探っていく過程は主人公の「天才工学系女子」な感じが出ていて面白かった。
所々挟まれるラブコメ要素はストレートな感じで読んでてニヤニヤできた。
また、終盤は日中韓米の情勢が物語のカギになるが、この国際関係もフィクションとはいえ、「近い将来こうなるかもしれない」というリアリティが感じられる設定で怖かった。
ジャンルは「ロボコン+ラブコメ+ミリタリー」か…SF的な仕掛けでは、戦車その他の兵器がネットワーク上で繋がっており、センサー等の情報を共有して戦況を有利にするシステムは面白かった。また、作中の兵器のディテールがかなり詳しく、作者の自衛隊や兵器への知識が伺えた。
作中でちらっと熊本県の企業が出てくるのはやっぱり芝村裕吏(アルファシステム?)だから? -
Posted by ブクログ
モアイの試し読みを読んで面白かったので購入。熱すぎない現代人の象徴のような主人公が直面する世界の現実が機械的に面白く描かれていました。
ただのゲームだ。職もなく金もなく夢もない、趣味はアニメ、漫画を消費するだけの存在の主人公。そんな主人公が次なる職場に選んだのは未経験でデスクワークを募集する民間軍事会社。紛争地にいってオタクがドンパチする海外傭兵にでもなるのかなと思っていたら、そこに待ち受けていたのはゲーム感覚で傭兵を動かす指揮官の仕事。アクション性とは裏腹な1巻でしたが、ただ淡々と仕事を受け入れるその姿勢はなんだかんだ自分も流され系日本人の気はあるほうですから共感ができました。海外での孤独、自分が選択してしまったことへの責任、未来への恐怖など主人公が抱えている感情の数々はこちらに訴えかけてくるものがあり、そこもまた面白い部分でした。主人公がただのゲーム、ビジネスと割りきって仕事をするのか、それともそこにある命を守るために働くのか、1巻のラストでは自分がやったことを確認することを決意するアラタが描かれましたが、この先どうなるか楽しみです。
1巻ではアラタ視点の話一辺倒で終わっただけでしたが、現場の軍人視点や冒頭にでてきた少年兵らしき人物の視点もあるんでしょう。戦術や最新ミリタリーもでてくるし、ただ暴力を描くだけではないので、これからも見て行きたいです。これも完結したら原作読もう。 -
Posted by ブクログ
胸の内で燻る中二の魂が求める。
ガンパレードマーチ外伝。舞の姉「神楽」、”本物の速水厚志”の友人「秋草」、演算部隊「二度寝天国小隊」の視点で書かれるもう一つの1999年春。
電撃小説版はヌルい、公式SS版は芝村節が強すぎて人に勧められない。そんなあなたに朗報の程よい一作・・だったのだけど4巻で打ち切られたのかこれは。完結編は小説で出ます。
世界観は公式SSの「悪い大人の善行」「足腰の悪い士魂号」「速水が小悪党」らへんを踏襲、他世界にまたがる設定や精霊ネタはカットされてとても軍事軍事している。良い。このくらいのバランスが好ましい。
真っ当なコミカライズで熊本城攻防戦をやってくれただけでもありがたいのだけれど、完結まで持ってほしかったなぁ。 -
Posted by ブクログ
この空のまもり
強化現実技術により、世界中のあらゆる場所と人に電子タグをはりつけられる時代。強化現実眼鏡を通して見た日本は、近隣諸外国民の政治的落書きで満ちていた。現実政府の対応に不満を持つネット民は架空政府を設立、ニートの田中翼は架空防衛軍10万人を指揮する架空防衛大臣となった。就職を迫る幼なじみの七海を気にしつつも遂に迎えた清掃作戦は、リアル世界をも揺るがして……理性的愛国を実践する電脳国防青春SF!
***
これ書いてる最中に2回ほど落ちて、文章がおじゃんになってしまい、書く気をなくしたあたしは一体どうすれば←
こまめに保存ですか、そうですよね!
内容はあらすじの通り、ニートの愛国心が近未来の日本を救うお話です。
群像劇っぽいので、話が見えてくるまではつまらないというか引き込まれないというか。
しかし個々が物語にどう影響を及ぼしているのかとか、他のキャラとどう関係しているのかがわかってこれば楽しくなります!
のらりくらりゆるゆるとニートしてる翼くん良いよ!実は賢い翼くん良いよ!
定番の鈍感さん?です。いや、この場合周りの女性の動きがおかしい。七海とか、なんで泣きながら逃げ出すのかわけわかんないですからね!
心配で家を特定して押しかけてきた棘棗さんとか、ただのストーカーだかんね!
読み終わったあとに改めて表紙をみると、女の子のほうは七海ですよね。男の子のほうはまあ翼くんでしょう。
しかしだな、このインテリ系青年の何処がオタクっぽいのだ!全然そんなことないぞ、かっこいいぞ!
スマホ持ってるからもしかして大輔くん説も考えたのですが、まず主人公差し置いて表紙にはならない…よなぁ。
じゃあこの眼鏡が強化現実眼鏡なのか。電脳コイルのメガネを想像しながら読んでたので、思ったより小型化しておる。凄い技術だ!
でも大輔くんが先輩のスーツに強化現実眼鏡は合わないとか言ってましたが、いやこれ全然ぴったりくないですか?素敵なスーツ系女子になると思うよ!
しかし物語の要は大輔くんかなぁ。
翼くんは主にネットの方の人達と関わってて、大輔くんはリアルの方と関わったイメージ。
先輩にしろ首相にしろ。
…とかいいつつそんなことはない気もしてきたのは一体どういうことだ。まとまってないということですね、あたしの考えが!
まあなんていうか、大輔くんと翼くん情報を統合したら真実が見えてくる、みたいな。そんな気がしました。
首相が女性だったとか子持ちだったとかしかも翔くんのおかんだったとか翼くんの人影でオナニーしてたとかびっくりしました。いやもう…びっくりしました…。
翼くんが遠山という名字から〜とか言ってましたが、よくよく考えてみれば首相のハンネはファーマウンテンうんたらでしたな。…英語にしただけかい!
今作も芝村さんの世界観と同じなのかしらとか思いながら読んでたのですが、どうなんでしょうか。
怪しいのは妖精くんなのですが、翼くんも怪しい。なんか色々知ってるあたりが。
妖精くんおそらく名字が出てないので、まさか芝村!?とも考えたのですが、どうなのかなー。吏がついてないしなー。
八紘一宇とか怪しくないですか。全ての世界を一つにとか芝村っぽくないですか。
でも翼くんはそれを「みんな仲良く」って考えてたしなー。
なによりも残念だったのはバーセイバーさん。あれは衝撃だったぜ…!
ちょっと病んじゃった先生は、あれいる?ただ翼くんをかっこよくみせるための役ですかそうですか。
翔くんの幼なじみの禀ちゃんが最低な子だという事実も先生からわかる、か。あれはひどい。どこをどうしたら先生が翔に色目使ってるようにみえたんだろ。
ともかく、悪意ある、しかも削除できないタグがたくさんつけられてたらそりゃあ病んじゃうわな。
一番成長したのは大輔くんですな!
彼かっこいいよ!
何も考えてなかった大学生が一夜にしていろいろ学んで大きくなっていくのですよ…かっこいいよ!
あと可愛いのです。どう可愛いのかは読んでのお楽しみ、ということで。←
この人好きだなぁと思うのが上から翼くん、大輔くん、バーセイバーさんだったのですが、本当もうバーセイバーさんったら…!
因みに好きくないダントツは七海ちゃん。先生と禀ちゃんが同点。
なんていうか若い女は悪い女ばっかだなぁ。
後半の胸熱感はすっごくよかったけどもバーセイバーさんの衝撃で差し引き☆4!
そんなに七海ちゃんに魅力を感じないんだけどなぁ。