伊藤祐靖のレビュー一覧
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ネタバレ海自の特殊部隊である特別警備隊の第3小隊長、藤井3佐は隊長の久遠から「尖閣諸島の魚釣島に上陸した不法潜入者の処理」を命じられた。何者かに日本の国旗を中国国旗にすり替えられたのを海保が発見した為である。
極秘裏に処理せよとの指示に基づき、藤井以下3名の隊員は任務を遂行する。
その後、平壌での軍事パレードが爆破され、クーデターが推測される中、ムスダンリに拉致被害者6名が人間の盾とされ、米軍のピンポイント爆撃の情報がもたらされた。これに対し手代木官房長官の思惑により、葛田総理はこの拉致被害者の救出を決断し、陸自特殊作戦群及び海自特別警備隊を主力とした奪還作戦を立案した。
日本の特殊部隊の高い能力と問 -
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まず、狙われないためにどうすればいいか、という部分を詳しく説明してくれているのが素晴らしいと思いました。内容も説得力あり、勉強になります。具体的な護身術も写真入りで解説がありますが、もう少し細かなところが大きく見えるともっとよいと思いました。護身術の考え方+基本的な守り方をいくつか知りたい方にはピッタリだと思います。
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ともかく、おもしろいの一言。一人の武人の一代記として出色だ。軽妙を基調に、ときに重い話を冷静な見方で語ってくれる。多少話をおもろしくするため盛ってある気もするが、そこは著者が天性の語り屋、ストーリーテラーだからなんだろう。おそらく地頭のそうとうによい人であり、要所をつかむのがうまい。
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任務として「死を覚悟する」驚きを隠せないがよく考えると軍人の覚悟として必須
われわれは平和憲法ぼけしてしまっていて、自分の国家を守る意識すら失っている
現世利益の最大化に品性が堕してしまい、国家の勢いを失いつつある
根本の理念の構築が不可欠という指摘はその通り 問題はいかに達成するか
安倍政権の愛国心は頷けるが、利益誘導はあってはいけなかった 利権屋に墜ちる
愛国心は国家を形成する人間社会に不可欠なもの
戦後忌み嫌われているが再構築が必要
そのためには民主主義社会が確立していなければならない 天皇への愛国心から卒業
愛国心があり、国家意志のもと、死をも辞さぬ兵士を必要とするのが国家
公務 -
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能登半島沖不審船事案をきっかけに創設された特警隊。その創設者の一人による、普通に生きている私たちにとってはあまりにも壮絶な問いかけ。
冒頭が、不審船を追跡するみょうこうの場面から始まって、最初からクライマックス状態。読み物として非常に面白い。著者のお父さんの話とか、ミンダナオ島で出会った弟子の話なんかはフィクション入りまくってる気はするが、いちから特殊部隊作っちゃう人のことだから、本当のところはわからないね。
憲法がどうとか、思想的な話も若干無いではないが、この本の本質は、自分が理想とする生き方をどんな代償を払っても貫きたいか、という、右とか左とかとは無関係の、人間の生き方についての問いかけで -
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拉致問題が安全保障上の問題であることを政府も国民も強く意識できていない現状がある。
本書を読むことで、拉致問題をあらためて安全保障上の問題として捉え、ひいては憲法改正、自衛隊の運用、政府の役割などを再考する切り口を得ることができる。
本書は安倍内閣の安保法制の整備の時期に出版されたものだが、当時の安保法制の審議などの不十分さについても指摘している。
また、国家理念の欠如や憲法と実際の矛盾など、自衛隊が実力組織であるのか、いざというときに政府が行使できるのか、自衛隊員が意義を持って命をかけることができるのか、様々な問題を考えることができる。
拉致問題を切り口として考えることで、戦後戦わな -
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特殊作戦群を構想~立ち上げし、初代群長も務めた荒谷氏と特別警備隊初代先任隊長の伊藤氏の対談本。
創設の経緯や目的もことなる陸海の特殊部隊の対比も面白い。
特殊部隊で共通していることは通常の軍隊(自衛隊)の武力行使と異なり高度に政治的な意図をもって運用される前提であり、
要求される作戦は高難易度かつ未知のものとなるため、隊員は命令に沿って遂行する能力というよりは、
現場で柔軟に自ら作戦遂行に必要な行動を決める能力が求められる。
両氏の自衛隊の入隊動機や守りたいものについても対談中触れられている。
特に荒谷氏がいかに海外留学などを経て問題意識を持ち、当時日本に不足していた特殊部隊