あらすじ
ゴマカシはすでに決壊中
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北朝鮮の核・ミサイル、尖閣・・・待ったなしの日本の安全保障。
日本はなぜこのような状況に陥っているのか?
この国に足りないものが、拉致問題から見えてくる!
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おかざりか実力組織か?
「死んでこい」に理由がない?
グレーゾーンは現場にない?
朝鮮半島有事に働けるか?
防衛白書が北を喜ばせている?
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陸海の特殊部隊創設者をはじめ、自衛隊OBらが日本のリアリティの欠如を指摘。
【改憲に緊急提言! 】
現行憲法でできること、憲法改正でできること
二つの朝鮮半島有事・拉致被害者救出シミュレーションを収録
日本は「安全」ではない!
【目次】
第一章 おかざりになった自衛隊
第二章 「死んでこい」に理由がない
第三章 自衛隊は朝鮮半島有事に働けるか
第四章 自衛隊による拉致被害者救出シミュレーション
第五章 他国は自国民を救出している
第六章 北朝鮮を喜ばせている「防衛白書」
第七章 自衛隊は「戦争」を知らない
第八章 憲法改正と自衛隊
出版社からのコメント
【一色正春氏(元海上保安官)が絶賛してくださっています】
「現代日本の病根を最強"軍人"がえぐりだす衝撃の一冊。
今まで語られなかった真実を知り絶望しましょう。
日本の未来はそこから始まる! 」(一色正春氏)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
日本国憲法は、アメリカに作られたものだということ。憲法改正しないと、国防は成し得ないということ。自分の国は自分たちで守るべきものだということ、人任せで責任を押し付け合ってる場合じゃないこと。自分たちは何人なのかということ。
政府は拉致問題を重要視していないこと、その解決には自衛隊の運用が必要なのではないかということ。
ハッとさせられることが多かった。そろそろ立ち上がるべきなのではないだろうか。
Posted by ブクログ
全員が予備役ブルーリボンの会で、拉致問題の荒木和博さん、元自衛官の荒谷卓さんと伊藤祐靖さんによる本です。
国民には国防の義務がある。こんなことは憲法以前の常識です。軍隊の存在も同様です。そうしなければ国家が維持できません。
拉致などという大犯罪行為を好き放題にやられっぱなしにされてきた日本人の一人として、とても痛い指摘です。
Posted by ブクログ
現行法では自衛隊が拉致被害者を救出することは出来ないのなら、国家として取るべき道はひとつしかないのではないか?自分さえ良ければそれでいいのか?
Posted by ブクログ
拉致問題が安全保障上の問題であることを政府も国民も強く意識できていない現状がある。
本書を読むことで、拉致問題をあらためて安全保障上の問題として捉え、ひいては憲法改正、自衛隊の運用、政府の役割などを再考する切り口を得ることができる。
本書は安倍内閣の安保法制の整備の時期に出版されたものだが、当時の安保法制の審議などの不十分さについても指摘している。
また、国家理念の欠如や憲法と実際の矛盾など、自衛隊が実力組織であるのか、いざというときに政府が行使できるのか、自衛隊員が意義を持って命をかけることができるのか、様々な問題を考えることができる。
拉致問題を切り口として考えることで、戦後戦わない自衛隊を国家として是としてきたことの矛盾や不健全さに気づくことができる。
法的な解釈はさておき、現状の自衛隊部隊や外務省職員で構成する救出作戦シミュレーションをしていることも面白い。
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先日荒木氏の講演を聞く機会があったので追記。
参加のいわゆる保守系のような方々の質問なども含め、講演のところどころで、政府、官公庁、自衛隊などへの不満感や高度な要望が感じられた。
保守系の方の中にも自衛隊に対して厳しい目を向けていることを知った。
個々の政治家、職員、隊員レベルでは与えられた役割の範囲で問題意識を持っているとは思うが、
こと拉致問題については安全保障の問題として真剣に考えているか分からないというのが実態だろう。
切り口としては拉致問題だが、憲法はじめ国家理念の欠如や、真に国家のためになる政府や軍隊となれていないことへの問題提起が裏論点だと感じた。