伊藤祐靖のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
●→本文引用
●普通の人生観を持つ者でも突入だけならできるが、特別な人生観の持ち主でなければ、その任務を完遂することはできない。特殊部隊員に必要なのは、覚悟でも犠牲的精神でもない。任務完遂に己の命より大切なものを感じ、そこに喜びを見いだせる人生観だ。
●私に欠落していたのは、リアリズムの追及であった。(略)いつの間にか、実際に遭遇する環境よりも、訓練しやすい環境を優先していた。無意識のうちにである。(略)実戦経験の有無によるものではないかと言う人もいるがあまり関係ないと思う。(略)経験があるというだけで自然にリアリズムを追求できるわけではないし、経験がなくても、周到な準備をすればできないこと -
Posted by ブクログ
1999年の能登沖不審船事件をきっかけに創設された自衛隊初めての特殊部隊「特別警備隊」の先任小隊長として、足掛け8年にわたって部隊を率い、国防のまさに最前線にいた筆者が、「国のために死ぬこと」の意味をとことん突きつめた一冊。
なかなかに衝撃的かつ大胆な本です。日本の防衛最前線にいた筆者の迷いや信念が伝わってきて、生半可な気持ちで見て見ぬふりをする自分を含めた日本人って情けないなと思う。第9条云々が話題となっている近年ですが、現実を目の前にしてどれだけ本気で国を愛している国民がいるのだろう、と考えさせられる。ラレインという女性の話、生き方は自分が生涯出会うことのないものでひたすらすごいなとしか言