伊藤祐靖のレビュー一覧
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元海上自衛隊の自衛官で、特殊部隊の創設チームだった、伊藤氏による硬派な本。著者は、目の前で北朝鮮の不審船に何もできなかった後悔から、また心の準備ができていない自衛隊員に命の危険を冒させることへの疑問から、非常時の戦闘を目的とした特殊部隊を海上自衛隊の中に作ろうとした。
理路整然と書いてあるので、一般人にもわかりやすい。自衛隊という特殊な組織の強みや弱みも見つめている。
自分の命と引き換えにしても守りたいものがある。それが日本という国である人が特殊部隊の隊員である。死にたいわけではない。著者は、日本という国が、命を懸けて守に値する国であってほしいと願っている。「国のために死ねるか」というタイトル -
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日本初の自衛隊特殊部隊の創立メンバーである伊藤祐靖氏の著書。
特殊部隊創立のきっかけとなったのは、1999年に起きた北朝鮮による能登半島沖不審船事件なのである。なんとなく大昔から自衛隊には特殊部隊があるものだと、勝手に勘違いしていた自分には少し意外だった。作品の中では、伊藤氏が創立メンバーとして経験した厳しい訓練の様子や、退官後に渡航したミンダナオ島でのエピソードなどが紹介されている。
伊藤氏によると特殊部隊の隊員になるためには、生まれ持った資質のようなものが必要なのだそうだ。体が丈夫なのはもちろんだが、その資質とは相手の心情を察する能力であり、いざという時には自分が犠牲になるという、伊藤 -
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護身術系の本を読んだことのない女性の、入門編としてお勧めです。
薄いので、それほど身構えずに読めると思います。
いざ襲われたらどうするか。という対処法も紹介されていますが、どちらかというと、「ターゲットにならない方法」の方に重点が置かれています。
正しい姿勢で正しい歩き方をする。
警戒心を持っていることを示す。などなど。
体作りや、体・力の使い方なども紹介されています。
すでに格闘技やジムで体作りをしている、あるいはこの手の本を何冊も読んでいる人には物足らないかもしれませんが、これから「護身」を学んでみたいという場合、とても参考になると思います。 -
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読み終わり。部分的に興味がなくてすっ飛ばしながら読む。
佐藤優さんと鈴木宗男さんの本の次に読んでるから、対照的で面白い。
政治家の目線と自衛隊(現場、軍)の目線とはかなり違うなという印象です。
違うからこそ、間違った方向に一気に傾かない良さがあるのでしょうか。
私はとにかく、戦争というか、人と人が殺し合うというのが理解できないし、関わりたくない。戦争になったら逃げたい。まさに彼らの言うところの平和ボケ状態で、お二人の話には、ほぼほぼ共感できなかったですが、国の防衛について、もう少し関心を持ってみようとは思いました。
イージス艦ってレーダーが360台付いてるのか。全く何かよく分かってない -
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自衛隊初の特殊部隊、海上自衛隊の特別警備隊の創設にかかわった元自衛官が、自らを振り返ってみた書。
自衛隊には、陸上自衛隊にも特殊作戦群と言う特殊部隊があるが、部隊としての創設は海上自衛隊の特別警備隊の方が早い。それもそのはずで、海上自衛隊は、某国不審船事件の際に海上警備行動を経験し、その際、特殊部隊の必要性を痛感した経験を持っていたからである。
普通に考えても、新組織の立ち上げは苦労するものであるが、特別警備隊の創設は、それに輪をかけるかのように大変だったようである。まぁ、著者は謙遜なのか、そんなことはどうでも良いのか、それほどその件についてはページを割いていないが。
自衛官も“公務員”