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ともかく、おもしろいの一言。一人の武人の一代記として出色だ。軽妙を基調に、ときに重い話を冷静な見方で語ってくれる。多少話をおもろしくするため盛ってある気もするが、そこは著者が天性の語り屋、ストーリーテラーだからなんだろう。おそらく地頭のそうとうによい人であり、要所をつかむのがうまい。
Posted by ブクログ
自衛隊初の特殊部隊、海上自衛隊の特別警備隊の創設にかかわった元自衛官が、自らを振り返ってみた書。
自衛隊には、陸上自衛隊にも特殊作戦群と言う特殊部隊があるが、部隊としての創設は海上自衛隊の特別警備隊の方が早い。それもそのはずで、海上自衛隊は、某国不審船事件の際に海上警備行動を経験し、その際、特殊部隊の必要性を痛感した経験を持っていたからである。
普通に考えても、新組織の立ち上げは苦労するものであるが、特別警備隊の創設は、それに輪をかけるかのように大変だったようである。まぁ、著者は謙遜なのか、そんなことはどうでも良いのか、それほどその件についてはページを割いていないが。
自衛官も“公務員”である。公務員には異動がつきものであるが、著者が自衛隊をやめるきっかけは、異例の8年にもわたってかかわっていた特別警備隊からの異動がきっかけである。まぁ、そうなってしまうのか・・。
本書のタイトルを素直にみると、自衛隊は国防組織としては失格で、それに幻滅した著者が「特殊部隊」を去ったと読むことができるが、事はそう単純でもないようである。
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