伊藤祐靖のレビュー一覧

  • 邦人奪還―自衛隊特殊部隊が動くとき―(新潮文庫)

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    実話ではないが、作者は自衛隊出身なので、かなりリアルに日本の自衛隊や海上保安庁について書かれていたのではないかと思う。
    ハラハラドキドキもしたが、軍隊ではないことが前提の自衛隊はいろいろな矛盾をはらんでいて物事を複雑にしているということがわかった。

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    2024年07月24日
  • 陸軍中野学校外伝蒋介石暗殺命令を受けた男

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    想像してたのとは違ったが、技術立国と言う言葉を作り、日本の戦後の復興の一翼を担った伊藤均の生涯を息子さんが記したもの。日本人の矜持、無二の世界観等読み応えがあった。

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    2024年01月16日
  • 邦人奪還―自衛隊特殊部隊が動くとき―(新潮文庫)

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    日本て『現場は超一流』『政治はニ流以下』です。

    いつも日本を守ってくれている自衛隊に感謝です。

    現実には本書のような『行動』が出来るのかは知識がありませんが、いまの日本て「外交」がサッパリなのでますます自衛隊への負担が増すばかりだと思いました。



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    2024年01月08日
  • 邦人奪還―自衛隊特殊部隊が動くとき―(新潮文庫)

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    自衛隊特殊部隊の創設に関わったという著者が放つドキュメントノベル。
    さすが臨場感に溢れ、迫力満点。
    北朝鮮でクーデターが起き、日本人拉致被害者が生存しているという情報を得、海自の特別警備隊が奪還に向かう。
    政治家や制服組の懸念にもかかわらず、警備隊らは奪還を強行する。
    事前情報とは異なる状況に、多大な犠牲を払うことになるが、その一連の出来事の背景にはアメリカのある陰謀があったとは。
    複層的に外交政治を絡ませ、単なる奪還劇に終わらせず、読み応えがある。
    「日本人は、一旦愛国心に火が付くと右も左もなくなる」という、ある人物の言葉は心に留めておかねば。
    また、「自衛官は、捕虜にならない。なれないんだ

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    2023年09月19日
  • 邦人奪還―自衛隊特殊部隊が動くとき―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    尖閣諸島上陸からスタートし、最後は北朝鮮拉致被害者の奪還へのフィクションではあるが、元自衛官だけあって生々しい描写とリアルある話であった。特に決断力のない国民世論だけを気にする政治家の様子がまさにリアル。そして綺麗事では済まない話の展開とエンディング。最後に奪還した邦人の話があまり詳しくなかったのが気になるところでは会ったがいつ起きてもおかしくないそんな話であった

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    2023年09月11日
  • 君たちはこの国をどう守るか

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    放談は、宮嶋氏主導で進み、宮嶋氏の博識に驚嘆するのですが、「第5章 生命と財産より大切なもの」の箇所は少し毛色が違う。
    なんというか伊藤氏の修羅場をくぐってきた迫力とでもいうのでしょうか、特に章中の「恐怖における迷いと悩みの違い」のくだりは、深いな、と何度も読み返しました。

    その他印象に残ったのは以下。

    ○「日本人は北方領土をいつ取り返すんだ?」(宮嶋氏がウクライナ人から質問された言葉)

    ○(ウクライナは)国内に十分な食料がある。かたや日本は(海上封鎖がおきれば)ほぼ一ヶ月で底をつく。

    ○(台湾有事の際は)与那国より宮古島(下地島)がポイント。

    ○「安倍やめろデモなんて中国では出来な

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    2023年08月09日
  • 国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動

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    共感する箇所もあれば、しない箇所もあります。
    でも、問われているテーマそのものは、今の日本で生きている国民全員が、それぞれの立場で考えなければならないテーマだと思います。

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    2023年05月09日
  • 日本の特殊部隊をつくったふたりの“異端”自衛官 - 人は何のために戦うのか! -

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    日本を守りたいと思う人、日本らしさとは何かを思う人達が感じる、現代日本の違和感の正体について、言語化された数少ない書籍。

    荒谷氏と伊藤氏の対談形式は過去にも出版されているが、形式的には初めて「生き死に」について対談した体のため、両氏を知る方には少し物足りないかもしれない。

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    2023年02月04日
  • 邦人奪還―自衛隊特殊部隊が動くとき― 無料お試し版

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    リアルさが溢れる作品

    ウクライナ戦争の終結が見えず、台湾征服が現実味を増している今こそ読むべき本であった。尖閣を巡る冒頭からのやり取りは今にも実際にありそうな話で、粛然とする思いである。著者は元自衛官で特殊部隊の創設に関わった方ととのこと。話の隅々までリアルさが溢れている。

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    2023年02月01日
  • 自衛隊失格―私が「特殊部隊」を去った理由―(新潮文庫)

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    ウクライナで戦争中のこのタイミングでこの本を読んだのも何かの縁であろう。万が一沖縄が、日本人が、外国からの侵略に晒された時、今の日本はどの様に対処できるのか?
    綺麗事では無く、現実に肌で感じる危機感…
    一刻も自分の国は自分で守る。その為にも憲法改正等、今一度日本人それぞれが考える時、また急ぐ時だと痛感した。

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    2022年03月04日
  • 自衛隊失格―私が「特殊部隊」を去った理由―(新潮文庫)

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    本当は国家の危機を表すような事件でも、ひとごとであれば一時たてば忘れてしまいがちです。

    しかし、最前線、現場でそれを見た人であれば、二度と同じようなことは起こさない、と命を燃やして闘いつづける日が始まることになります。

    知っているようで知らず、最近はある種の正義の味方のようなとらえ方さえされる「自衛隊」は、ある世代以上の年代には、どこに就職できない人の行き場のように言われていたことを覚えていると思います。

    異世界でありながら、目に見えない安全を護る仕事。

    ひょんなきっかけと、少しの勘違い、そしてそれを現実にする家族の血統。そうした様々なものが折り重なり、唯一無二の人生を歩んだ一人の男性

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    2022年01月12日
  • 邦人奪還―自衛隊特殊部隊が動くとき― 無料お試し版

    購入済み

    個人と組織の狭間で

    人間というものは組織に所属している以上、個人的に独断で動くことはタブーとされやすい面があります。この作品ではまさにこの面が引っ掛かっており、拉致被害者を早く救いたいという個々人の思いと、それを阻む組織という圧の狭間で、なかなかアクションを起こせないという葛藤を描いています。

    #ドキドキハラハラ

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    2021年12月04日
  • 国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動

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    ラジオ出演した方の著作を読むということが多いが、本書もその一つ。著者は60年代生まれの同世代だが、陸軍中野学校出身の父に育てられた稀有な経歴を持つ。本書を読み進める中、『兵士に聞け』を読み始めたが、自衛隊、自衛官を見る目線はやはり違った。海自特殊部隊創設に携わったが、その完成を見る前に艦船勤務に戻され、退官を決意。「平時と非常時」に対する見解は同感だ。しかし、常に非常時で生きるミンダナオ島での弟子である女性の話は、殺すか殺されるかという極限では野生の本能剥き出しでなければ生きられない悲しさを感じた。

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    2021年10月25日
  • 自衛隊失格―私が「特殊部隊」を去った理由―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    おもしろい内容であった。筆者は蒋介石の暗殺を命じられた父や軍国ばばあといった家族から影響を受け、自身の信念を貫き通す人へとなった。
    また、今も昔も日本人の心のあり方は全く変化していないと感じた。成長するためには「行為」そのもの一つ一つを問う必要があった。

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    2021年09月03日
  • 国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動

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    元々軍隊ものが好きだったが、組織を作った人の作品を読んだのは初めて。

    書名がとてもインパクトがあるため、なかなか手に取りづらいかとは思うが、現代日本に生きる概ね高校生くらいからであれば読んでおいて一つの価値判断の基準と出来るのかと思う。

    太平洋戦争と言うとよく知りもしないで拒否反応を示す人が多いかとは思うし、自分もまだまだ勉強不足ではあるけれども何故当時の人達があそこまで滅私奉公をし、国に殉ずる事が出来たのか、そして現代の私たちが何故国と言うものに対していまいち「愛国心」を持てていないのかなどが理解できた。

    使命感とは何か、について考える一助にもなるだろう。

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    2021年03月12日
  • 国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動

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    これはすごいな。
    タイトルがあんまり良くないんだけど。

    戦うこととはどういうことか。
    生きることとはどういうことか。
    軍人はなぜ戦うのか。
    国とは何か。

    色んなことに著者自身も迷いながら、多分完全な答えはないが、一つ一つの少なくともその場での納得を見せている。

    軍が必要悪というなら少なくとも、悪だという自覚を持てと言った、大学時代の後輩がいる。

    そんな奴には生涯何に守られているか理解できないだろう。

    つか、立憲民主党、これ読め。

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    2021年03月06日
  • 国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動

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    先日読んだ著者の小説『邦人奪還』がリアル過ぎてある種衝撃を受けたため、本書を手にした次第。
    海上自衛隊に特殊部隊を創設した張本人の体験談、自衛隊退職した後のお話、何れも凄すぎるエピソード。センセーショナルなタイトルだけど、帯にあるように右でもなければ左でもない、危険な政治思想とも関係ない。
    著者のストイックな思想とそれを実現した生き方が抑えられた文体で語られる。
    だからなのか心の奥深くを抉られるような衝撃を今回も受けてしまった。

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    2020年11月01日
  • 国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動

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    2020年45冊目。満足度★★★★☆ 本書の感想を一言で表すなら「凄みのある一冊」。「生と死」について考えさせられました。

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    2020年06月18日
  • 国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動

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    実は今年の1冊目に読んだのが、この本だった。
    めちゃくちゃ過激なタイトルなんだけど、自衛隊の「特殊部隊」創設のことが知りたくて。
    帯に「右でも左でもない」ってあるんだけど、私もそうです。と最初に言っておきますw

    最近では映画でもドラマでも、警察や自衛隊の「特殊部隊」が普通に登場してくるけど、どんな理由でできたのか、そもそもいつからあったの?って思ってた。

    能登半島沖不審船事件をきっかけに、海上自衛隊に設立された「特別警備隊」。
    冒頭は不審船事件の模様が、その現場にいた筆者の目線で描かれていて、その臨場感たるやいきなりクライマックスのよう。
    手に汗握り心震わせながらページをめくった。

    その

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    2019年10月26日
  • 国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動

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    平和な国に暮らす一般市民が持ち合わせないような経験や感覚が語られており、一読に値すると思う
    日本という国家そのものの意志や方向性はどうなっているのか、国民の意識にも一石を投じる主張であるが、これはプーチン大統領をはじめ、国内外の各方面から指摘されている内容だと感じた。
    あらゆる暴力が否定され、電子化された情報で瞬く間に拡散・共有される今の時代には、ミンダナオの戦士は古典的な騎士道に近いものを感じたが、世の中で一国だけが平和憲法をうたったところで世界平和が訪れるわけでないのは人類の低俗性を象徴しているかもしれない
    ただ筆者のような人物がいなければ国も民族も消え去ってしまうこともあるだろうし、尊敬

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    2019年03月17日