鈴木芳子のレビュー一覧

  • 読書について

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    「読書するとは、自分でものを考えずに、代わりに他人に考えてもらうことだ」はよく引用される箇所だが、それ以外にも「良書を読むための条件は、悪書を読まないことだ。なにしろ人生は短く、時間とエネルギーには限りがあるのだから。」だったり、「読書と同じように、単なる経験も思索の代わりにはなれない。」だったり、ギクリとする記述が多く見られる。その他にも古典や原著を勧めていたり、多読を批判していたりと、著者の読書についての独特の見解が読む者の心に突き刺さる。果敢に読書に取り組んできた自分にもこれらの言葉は突き刺さり、繰り返し問いかけた。読書できているのか、と。読む者に問いかける切れ味抜群の言葉たち。読書する

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    2024年12月24日
  • 幸福について

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    厭世世界をどう生き抜いて幸福である事を実感するか、又は真の幸福とは?について書かれていた。
    他者からの印象を気にせず、たまには独りの時間をどっぷりと楽しみ、その孤独な時間を愛せる者は真の幸福を知っていると説く。
    外的刺激は殆どがまやかしと幻想。
    そこから少し離れられるか、そうでないか。
    喧騒と社交、対人関係を好む者は時を前借りしていて、そのツケは50代から支払う事になる。
    時の前借りとはとても残酷だと思ったし、そうならない為に今をより幸福な、今風に言えばストレスフリーな生き方をする事を勧められている。
    ストレス…現代にはストレスの要因になるものばかりで頭が痛くなるが、これを最小限に排除して生き

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    2024年09月30日
  • 読書について

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    読書とは、他人の掘った溝に水を流すようなものです。
    作られた溝に水を入れ、思考の川を作ることです。
    才能ある人によって作られた溝は、きれいな流れの川になります。
    ですが自分の川ではない。

    自分で考えることは、自ら溝を掘り川を作ることです。
    苦労の多い方法ですが、完成した思考の川は自分にしっくりくるオリジナルなものになります。
    天才の作る川より不恰好であったとしても、それは自分の考えです。

    読書と考えることは似てはいますが、全くの別物です。
    自分で考える習慣を大切にしたいです。

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    2024年08月08日
  • 幸福について

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    幸福について、ショーペンハウワーの切れ味鋭い視点から述べた一冊。訳が読みやすいのと、堅苦しく感じる哲学っぽさは全くない。加えて、物事の本質を突いた内容であり、大変勉強になる。

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    2023年11月28日
  • 読書について

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    読書<考える  因って、人生を読書に費やすな! ということらしい。  哲学者の読書についての本なので、何の気なしに買って読んだが面白かった。

     「人生を読書に費やし、本から知識をくみ取った人は、たくさんの旅行案内所を眺めて、その土地に詳しくなった人のようなものだ。」(「自分の頭で考える」より)

     アナロジーが秀逸でクスッと笑える。時々、他の哲学者や作家をディスる。

     あまり本を読まず自分で思索せよというのが著者の言い分だ。読むなら良書を読めと。しかも時間をかけるなと。

     「良書を読むための条件は、悪書を読まないことだ。なにしろ人生は短く、時間とエネルギーには限りがあるのだから。」(「読

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    2026年01月18日
  • 幸福について

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    この本は、「どうすれば幸せに生きられるのか?」について考察された本です。
    「その人は何者であるか!」ということが最も大事なことであり、本人の感じ方、内面こそが幸不幸を決めるものですよー❕と書かれています。
    スッと頭に入ってきて、古さを感じないで読めるので、とてもすごい本だと思います。
    ぜひぜひ読んでみて下さい。

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    2022年03月18日
  • 幸福について

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    反出生主義の立場から幸福論を語るからこそ説得力があるように感じた
    最悪なこの世に投げ込まれた今、幸福の正体は「苦痛なきこと」であるという思想は、劇薬にも救いにもなる

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    2021年08月01日
  • 幸福について

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    俗な幸福論ではない。
    「人は幸福になるために生きている」というのはまやかしだという。
    幸福はむしろ人を弱くする側面もあるという。
    自分だけをよりどころに自分を育て、孤独に耐え、孤独を愛し、不幸の少ない人生を送れ、との主張を、ときにシニカルな(=現実を見据えた)筆致で綴っている。

    女性、人種、ユダヤ人、現代で言う「認知症」などへの考え方が時代錯誤なところはある。しかし、名声、名誉、過度に一般化された国民性、決闘、戦争、保険料、青年期と老年期の役割の違いなどへの言及は今も色あせない鋭さをもっている。

    日記が大事だとさらりと書かれている。

    巻末の解説が素晴らしく、理性を重視したヘーゲル哲学を乗

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    2021年05月13日
  • 幸福について

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    直接的に幸福にするのは、因果を逆に捉えがちだが「心根が明るいこと」である。「この特性は何にも代えがたい」とショーペンハウアーは語る(5%辺り)。陽気さにとって富や名声ほど役に立たないものはなく、健康ほど役立つものはない。健康第一というわけだ。

    置かれた環境下で幸福感が左右されてしまう外的要因に心惑わされることなく、内的要因に心の平和を見出そうとする考えは成熟社会の日本では一般的と言っていい(常にこれに立ち戻るのは難しいが)。「健康な身体」もそういう意味では状態に左右されてしまうので不健康であっても維持できる強固な心の平和、サンクチュアリを創造したい。

    著者によると、幸福の基礎をなすのは動物

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    2021年04月17日
  • 読書について

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    読書についてと言語について どんな本を読もうかと悩んでいる時にシンプルなタイトルに惹かれ読んだ。本を読むことが本当に正なのかを問われる内容に衝撃をうけた。
    また、読書についてとして読んでいたらいつの間にか言語の堕落について延々と語られていた。長ったらしく結論を装飾するなと言っているが、この本が長ったらしくないか?と感じた。
    今後どのような本を読もうかと言う人に、読書の概念と本を選ぶ基準を与えてくれる。

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    2025年12月06日
  • 幸福について

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    ショーペンハウアーならではのシニカルな幸福論。だが芯を食っている感じもする。何より自分の価値観を後押ししてもらえるのが良い。

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    2018年06月26日
  • 幸福について

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    人の目ばかりを気にすることなく、自分自身と向き合う。
    幸福、快楽を追い求めるのではなく、不幸を避けるように生きる。
    歳を取るほど時間の流れは速くなり、老人に退屈は存在しない。

    若干消極的な生き方に思えるが、何事も理想を追い求めず、自分軸をもち謙虚に生きていくことが大切というのは心に留めたい。

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    2026年07月11日
  • イタリア紀行(上)

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    ゲーテという人は文章が非常に美しい シンプルかつ 様々な 就職が入修飾るけれども ややこしくなく嫌味ったらしくなくとても綺麗だと思うんです
    けれども これでイタリアを旅する紀行文となると、本当にすごいなと思います
    博識で旅行の記録に石の種類とか地形の成り立ちを書き込むとか 植物の種類とかについても色々考えたい 知りたい みたいなことがいっぱい。
    恋人が多かったりだとかすごい 老齢になってまで 求婚しただとか、ちょっとおおっていうイメージがありましたけれども これだけ 瑞々しい感性で精力的に動き回っていたら とても魅力的だったろうと思うわけで。
    モテたんだろなーと。話を聞いていて引き込まれる

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    2026年05月27日
  • 読書について

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    ネタバレ

    古典に対する礼賛が凄いな~。確かに古典を読むことは良いと思うが解説書を読むことを否定しすぎな気がする。色んな考えを知ることで自分の考えも作られていく気がするし。そのまま鵜呑みにするのはよくないけど。実際にこの作者と会って付き合うのはかなり苦労しそうだな~って思ってしまった(笑)

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    2026年05月04日
  • 幸福について

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    本書と同じ著者・訳者による、光文社古典新訳文庫の『読書について』(2013年)は以前読んでいた。両書ともに主著『意志と表象としての世界』を敷衍したエッセイ『余録と補遺』からの訳出である。『読書について』は、合計3篇収録され、解説を含んでも194ページと文量が少なく、読みやすかった。一方で、本書は解説込みで427ページと分量が多く、また、読みやすさも感じなかった。解説によると、『余録と補遺』中で、『幸福について』は、一番分量が多いとのことだ。

    現代の目で見ると、文章が刈り込まれておらず、くどさを感じるところもある。たとえば、下記の文章はどう感じるだろうか。

    したがって私たちの幸福にとって、気

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    2026年03月05日
  • 読書について

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    中学生の頃に、読書って称賛されているけど自分で考える力なくなるんじゃないか?とずっと思っていたことがあった。数年後、この本を見つけそれについて書かれているとのことで早速手に取ってみた。基本的には私がずっと考えていたことが主で、ただやみくもにたくさん本を読むのではなく、自分で考えるというプロセスを読書の前後に挟むべきだという主張だった。読書がよくないのではなく、思考停止で読むことがだめだ、と。まあ何においても言えることだとは思う。そういう傾向のある人とドイツの批判がいっぱい載ってあった。途中からこの人は何様なの笑と思った。

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    2026年02月15日
  • 幸福について

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    他の本と並行しながら読んでいたら3ヶ月も経っていた。光文社の古典新訳シリーズは訳も読みやすいのでおすすめです。
    いかに厄災にあわないように生きるか
    自分とは何者なのかについて、また他者の評価に振り回されない、自分の意思を知性によってコントロールしながら生きる大切さを本書は説いています。

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    2025年11月14日
  • ネコのムル君の人生観(下)

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    本著(下)はムルは子どもから大人になり、社会に揉まれ精神的に成長する姿が読み取れる作品である。猫視点で描かれているが、その様は人間社会のようで、現代の私たちにも充分響く内容である。
    物語の後半でより顕著になり、幼さや理想主義から現実の複雑性との折り合いをつける知恵が表現されるようになることから、成熟描写が「経験を通じた内面の深化」として変化しているといえるだろう。
    『ネコのムル君の人生観 (下)』で示される「成熟」の描写は、主人公ムルの若さ特有の軽率さや衝動から、経験と内面の成長を経て、自己理解と他者との関係性の深まりへと変化しています。下巻では、結婚や浮気相手との決闘、上流階級での体験といっ

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    2025年08月27日
  • ネコのムル君の人生観(上)

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    ネコのムル君の幼少期から青年期までを描く。ネコの視点から人間観察をし、社会を通じて学び、学習し、失敗し、行動する姿は人間と同じであるように精神的にも大きく成長していく。
    「自由でありながらも社会的規範を持ち、自分らしく生きようとすること」この言葉に尽きるのではないかと私は思う。

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    2025年08月23日
  • ネコのムル君の人生観(下)

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    ネタバレ

    クライスラー篇のほうが読みにくくて流し読みをしてしまったが、ところどころに同じ場面を違う視点で描写しているのは何となくわかった。猫と犬と人間の社会が違うルールだったのが面白かったが、ミーナが出てきたときのムルは、なんか、凄く嫌だった。

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    2024年11月28日