鈴木芳子のレビュー一覧

  • イタリア紀行(下)

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     下巻では、1787年6月から1788年4月にかけての第二次ローマ滞在が報告される。

     絵画修業に励むとともに、引き続き古代遺跡の探訪や美術鑑賞、植物観察を精力的に行うゲーテだった。
     そしてまた、様々な見聞の経験からインスピレーションを得て、中断していた作品、『イフィゲーニエ』『エグモント』『タッソ―』といった作品を完成させることができたし、”美しいミラノ娘”と呼ばれる女性との純愛と言うべきロマンスが、彩りを添える。

     また、かなりの分量を費やしローマのカーニバルの様子が詳細に描かれるのだが、臨場感ある描写で、あたかも自分も現場でその様子を見ているかのような感覚を抱かせるゲーテの筆は流石

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    2024年07月25日
  • イタリア紀行(上)

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     長年の憧れの地イタリアに旅立ったゲーテの、1786年9月から1788年4月にローマを去るまでの2年弱の紀行の記録。出発したとき彼は37歳だった。

     上巻での行程は、おおむね次のようなものだった。
     カールスバートから秘かに出立し、ブレンナー峠を越えてイタリア入り。ヴェローナからヴィチェンツァ、パードヴァを経てヴェネツィアに2週間強滞在。フェラーラからボローニャ、フィレンツェ、ペルージャ、アッシジ、テル二とほとんど素通りし、ローマに10月末に着、そしてここに4か月ほど滞在する。そこからナポリへ行き、1か月ほど滞在。さらに船でシチリアに渡り40日ほどかけて島内を一周する。そしてまた船でナポリに

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    2024年07月25日
  • 読書について

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    偏屈なおじさんではあるけれど、言ってることはまぁまぁ共感。学びて思わざれば則ちくらし、思うて学ばざれば則ち危うしってね。

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    2024年07月07日
  • 読書について

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    想像していたような、積極的な読書をすすめる本ではなかった。
    というかぼーっと読んでいたら途中から「本を読むこと」というより「文章を書くこと」の話になっていて、ドイツ語の批判と文法解説になってきたので途中読み飛ばしてたらまた最後に読書の話に戻っていた。

    読書は他人の知識を自分に刷り込むような行為だと著者は批判していましたが、まさに私が、自分の思考を本を読むことで上書きしてしまおうという目的で読書をしているので、ちょっと自分とは考え方が合わないもようです。
    もちろん自分の頭で考えることは重要だけど、自分で考えるにも限界があるわけで。
    他人の頭で考えた代表的なものが哲学だったりするし。
    「自分の頭

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    2024年05月21日
  • 読書について

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    読書よりも自分の思考の方が価値高いでしょって話。その考えもわかるが、その話のレベル感が違う気がする。ショーペンハウアーは1788-1860の人。その当時と比べて現代人は圧倒的に読書量が足りなさすぎて、思考しようにも①思考体力がない②思考する題材がない(ないものは考えようがない)から、読書はあまりするなという主張はあまり現代には適切でないかも。って思います。
    でもその自分の思考が最高価値だよって主張自体は間違いなく、これまでの「読書系」の本とは別角度の意見で参考になった。読書マニアになりすぎず、そこからどう生かすかを軸にしようと思った。

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    2024年05月19日
  • 幸福について

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    「その人は何者であるか」
      人品、人柄、個性、人間性、
      健康、力、美、気質、徳性、知性
    「その人は何を持っているか」
      所有物や財産
    「その人はいかなるイメージ、表象・印象を与えるか」
      他人の目にどう映るか
    訓話と金言
    年齢による違いについて

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    2021年10月13日
  • 幸福について

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    初めてのショーペンハウアー。思ったほど厭世的じゃないなと思っていたら、解説にも彼の「生の否定者」というような一般的なイメージは誤解の色が強いということが書かれていた。それどころか「生の哲学」の系譜の始祖であるらしい。驚いた。まあでも、あくまで思ったほど厭世的でないというだけで、かなりのひねくれ者という印象は免れ得なかったが。

    中身は概ね同意したい内容であったけれど、無能な人に対する当たり方が天分は生まれで決まると言いながら異常にキツイのは気になった。もう少し詳しい論拠が知りたいと思う箇所も結構あった。「意志と表象としての世界」がさらに読みたくなったが、、読み切れる自信なし。

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    2018年03月03日