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「読書は自分で考えることの代わりにしかならない。自分の思索の手綱を他人にゆだねることだ」……。率直さゆえに辛辣に響くアフォリズムの数々。その奥底には、哲学者ショーペンハウアーならではの人生哲学と深いヒューマニズムがあります。それが本書の最大の魅力です。
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Posted by ブクログ
常に考え続けることを辞めてはいけない この本を読んでより一層そう感じました 惰性で本を読むのではなく、自分のアタマで考え続けることが重要
本書は散漫な読書や軽薄な文筆に対する罵詈雑言集だ。 ショーペンハウアー曰く、 ・紙に書き記された思想は、砂地に残された歩行者の足跡以上のものではない。なるほど歩行者がたどった道は見える。だが、歩行者が道すがら何を見たかを知るには、読者が自分の目を用いなければならない。 なるほど、読書は受動的...続きを読むな行為であると考えていた私にとって耳が痛い言葉だ。 ・真の思索家タイプや正しい判断の持ち主、あるテーマに真剣に取り組む人々はみな例外にすぎず、世界中いたるところで人間のクズどもがのさばる。クズどもは待ってましたとばかりに、例外的人物の十分に熟考した言説をいじくり回して、 せっせと自己流に改悪する。 ・風刺は代数のように抽象的で不定の数値に向けられるべきで、具体的数値や量を備 えたものに向けられるべきではない。生きた人間を解剖してはならないように、風刺してはならず、これを顧みない者は皮はぎの刑、死刑に処せられるべきだ。 ・書く力も資格もない者が書いた冗文や、からっぽ財布を満たそうと、からっぽ脳みそがひねり出した駄作は、書籍全体の九割にのぼる。評論雑誌は当然、それらを容赦なくこらしめ、書きたい気持ちにまかせてペンを走らせる詐欺まがいの売文行為を阻止しなければならない。それなのに著者や出版業者とのさもしい馴れ合い から、それらを奨励し、読者から時間と金を奪っている。 心が痛くなるほどの批判の数々!どの言葉も骨身に染みる。
ブ、ブチギレてる....? 清々しいばかりのキレ方と、その主張や論旨の鮮やかさに、スッキリ感満載の素晴らしい読書でした。今抱えている問いともぴったりでした。 大衆よ、アホになるから読書するなよ〜 他の訳は読んでないけどこの訳めっちゃ読みやすい!光文社の新訳シリーズほかにもチェックしてみようと思える...続きを読む!
「自分の頭で考える」「著述と文体について」「読書について」の3章から成っているが、1,3章と2章で全く印象が異なる。 1,3章は現代にも通ずる鋭さがある。読書は他人の思索の過程をなぞる行為にすぎないという視点は秀逸。まぁ、何も考えないで生きてるよりは読書をする方が100倍マシであると思うけど。 しか...続きを読むしながら、2章が酷い。言ってることは「格式高い昔の文法を大事にしようね。端折るのはダメ。」ということだけなのに、それになんと106ページも費やしている。彼は「ドイツ人の文は曖昧で、入り組んだ長い挿入文が満載」と述べているが、ここまで綺麗なブーメランは見たことがない… それでも歴史的大著であることは間違い無いので、読む時は2章を飛ばしましょう
本を読むことは空っぽの水路に水を流す行為だ。 バカが金のために書いた本は読むな。 本を読んだだけ、行動しただけで、全てをわかった気になるな。自分でそこから考えろ。 思考しない読書なら読まないほうがマシ。 痛快毒舌本だった。
「読書とは他人の頭で考えることである」 何度も何度も強調されています いやもうほんとおっしゃる通りです
読書と著述について、一般に「善い」とされるそれら営為を改めて振り返り、愚鈍な手法について強い主観で批判した本。 ショーペンハウアーを読むのは初めてだったけど、最初から最後まで口が悪すぎて終始笑いながら読めた。ページをめくる度に新しい悪口が出てくる。 「読書」は著者の思索をなぞるだけであり、まず自身...続きを読むの思考軸を持ち、それを補するものとして接しない限りは空虚な営為だという批判が主。特に多読や流行り物を批判する。 これは昨今、web上でインフルエンサーの意見を多量摂取し、それをなぞった主張するだけの人へも同じ批判となるだろう。 流行りのビジネス書を何冊も読むより、現代まで残っている古典書をマイペースに読み進めて咀嚼する方が思考に深みが増す。これは自身の経験則とも一致する。 読書が進まないと流行りものに手を出してしまうものだが、読む度に空虚な気持ちになるし、自戒していきたい。 著述は著者の顔だとし、それに自らの誇りを持ち、整然とした文体で書かれるべきであるとする。文章の書き方としても学ぶべき論は多くあった。 一方、そうあるべきものを匿名で出すことについても厳しく批判する。なにを著述するにしても、この認識を持って人と対峙するようにしたいと思った。 なんにせよ「他人の思想を借りるのではなく自分の思想を持ち、その思想を正しく著述しろ」という主張は深く共感するし、常に意識していきたい。 下手な文章を書くとこんな感じで罵倒されそうなので、少しでもまともな言葉を紡げるように日々精進である。
哲学書の中ではかなり読み易い部類に入るだろう。全く哲学に触れてこなかった人や中学生くらいでもこれは読めると思うし、衝撃的ながらも「確かに」と首肯してしまう内容になっている。 「読書について」とあるが、ショーペンハウアーはその冒頭で「読書するとは、自分でものを考えずに、代わりに他人に考えてもらうことだ...続きを読む。他人の心の運びをなぞっているだけだ」とバッサリ断じてしまう。しかしよくよく考えると確かにその通りなのだ。読書とは他人の思考をなぞる行為でしかない。下手な自己啓発本を礼賛する行為に嫌悪感を感じるのはそれが先鋭化されているからかもしれない。 とはいえ、ショーペンハウアーは読書そのものを否定している訳ではない。他人の心の運びをなぞる行為であるからこそ、良書を読み、自身で思考する力を育めと言っている。ただこれは非常に難しく、果てしない作業だと思う。ショーペンハウアーほどの飛び抜けた才能を持つ人ならともかく、我々は良書と悪書の区別が最初からつけられるほど賢くはない。悪書を読むことで良書を知ることもあるだろう。ショーペンハウアーは現代に残る古典を読むことを良書のみに当たる方法としているが、さすがに古典だけを読むわけにもいかないしね。(あるいは古典を読み耽った後であれば現代の良書もわかるという意味かもしれないが、そこまで簡単にいくのか?と個人的には感じる) しかしそっちの系統を読んだ訳じゃないので賛同も反駁もできないけど、いくらなんでもフィヒテとヘーゲル嫌いすぎじゃないこの人?
SNSとかゲームとかに時間を食われている人間だから昔の時代の本ばかり読んでる人より頭悪いけど、ちゃんと本読むだけじゃなくて頭使わないとなって思った
読書を見直すきっかけになる ショーペンハウアーの切れ味の鋭い主張が新鮮だった。 ・良書を選りすぐって読むことの重要性 ・自分の頭で考えることの重要性 ・世間にはジャンキーな情報が溢れている などなど、「読書」をする上での、基本スタンスを学ぶことができた。 今後、ReadHubを用いて、数多くの本を...続きを読む読んでいくことになると思うが、この本で学んだことをベースに読書をしていこうと思う。
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ショーペンハウアー
鈴木芳子
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