読書について

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817円 (税込)

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「読書は自分で考えることの代わりにしかならない。自分の思索の手綱を他人にゆだねることだ」……。率直さゆえに辛辣に響くアフォリズムの数々。その奥底には、哲学者ショーペンハウアーならではの人生哲学と深いヒューマニズムがあります。それが本書の最大の魅力です。

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読書について のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    読書について
    著:アルトゥール・ショーペンハウアー
    訳:鈴木 芳子
    出版社:光文社
    光文社古典新訳文庫 Bシ-7-1

    良書、おもしろかった。

    「積読こそが完全な読書術である」で本書のおすすめがあったので購入しました

    本書の中に、本をたくさん読むと、自分では考えなくなり、バカになるという記載があり、そうかもと思う反面で、「守破離」ということが浮かんできました。

    ショーペンハウアーは、お手本があってこそ、成長ができる段階があることには言及していません。

    いきなり、良書を渡されても、いきなり、ハシゴなしに、高見に登れといわれても、途方にくれるのがおちです。

    でも、自分で苦労して考えて、ひとつひとつを積み重ねてゆっくり成長していくということは、〇〇パフォーマンスという亡霊に取りつかれた現代人には必要なのかもしれません。

    相互に関連のある3つの話が含まれています

    読み進むにつれて、おおまかに考えても、著者が生きた18世紀から19世紀においても、現代においても、文書や、書籍に対するアプローチ、基本的な考え方は、基礎となる部分はあまり変わっていないことに安心します。

    それぞれ、気になったところは、以下です。

    ■自分の頭で考える

    ・たくさんの整理されていない蔵書より、ほどよい冊数で、きちんと整理されている蔵書のほうが、ずっと役に立つ

    ・自分で考えることと、本を読むことでは、精神に及ぼす影響に信じがたいほど大きな開きがある

    ・読書は自分で考えることの代わりにしかならない

     さんざん苦労して、時間をかけて自分の頭で考え、総合的に判断して真理と洞察にたどりついたのに、
     ある本を見たら、それが完璧な形でさらりと書かれていた
     そんなこともあるかもしれない
     だが、自分の頭で考えて手に入れた真理と洞察には、百倍の値打ちがある

    ・第一級の人物に特有の際立った特徴は、判断をすべて自分で直接下すことだ

    ■著述と文体について

    ・物書きには2種類ある
     テーマがあるから書くタイプと、書くために書くタイプだ
     第1のタイプは、思想や経験があり、それらは伝えるに値するものだ
     第2のタイプは、お金が要るので、お金のために書く

    ・資料の寄せ集めで出来上がった本は、できるだけ読まないようにすべきだ

    ・できれば原著者、そのテーマの創設者、発見者の書いたものを読みなさい
     その内容を抜き書きした解説書を買うよりも、そのもとの本を古書で買いなさい

    ・本は著者の思想を印刷したものに他ならない
     思想の価値を決めるのは、素材か、表現形式だ
     素材とは、「なにについて考えたのか」であり
     表現形式とは、どう素材に手を加えたのか「どう考えたのか」だ。

    ・真の思想家はみな、思想をできる限り、純粋に、明快に、簡明確実に表現しようと試みる
     したがって、シンプルであることは、いつの時代も真理の特徴であるばかりでなく、天才の特徴でもあった。

     できる限り偉大な知者のごとく思索し、しかし、だれもが使う言葉で語れ

     「話があるなら、そのへんの奴らの言葉でしゃべれ」シェークスピア、ヘンリー四世 
    より

    ・つまらぬことを付け加えるなら、よいものをカットしたほうがましだ。

    ・人間は一度にひとつのことしか、明瞭に考えられない

    ■読書について

    ・読書するとは、自分でものを考えずに、代わりに他人に考えてもらうことだ
     かれらは、多読のために、愚かになっている

    ・ひっきりなしに次々と本を読み、後から考えずにいると、せっかく読んだものもしっかり根を下ろさず、ほとんどが失われてしまう。

    ・悪書は読者から、本来なら良書とその高尚な目的に向けられるべき時間と金と注意力を奪い取る。

    ・私たちが本を読む場合、もっとも大切なのは、読まずにすますコツだ

    ・良書を読むための条件は、悪書を読まないことだ

    ・「古人の書いたものを熱心に読みなさい」シュレーゲル 古代の研究 より

    ・反復は勉学の母である 重要な本はどれもみな、続けて二度読むべきだ

    ・2つの歴史がある。
     ひとつは、政治の歴史であり、もうひとつは、文学と芸術の歴史だ。
     前者は意思の歴史であり、後者は知性の歴史だ

    目次

    自分の頭で考える
    著述と文体について
    読書について

    解説 鈴木 芳子
    年譜
    訳者あとがき

    ISBN:9784334752712
    判型:文庫
    ページ数:200ページ
    定価:800円(本体)
    2013年05月20日初版第1刷発行
    2019年02月20日  第8刷発行

    0
    2026年09月16日

    Posted by ブクログ

    辛辣な物言いが面白かった。
    解説まで読むと、ショーペンハウアーのなぜそういう物言いになったのか分かるような気がして
    そこもまた面白かった。

    「読書について」の考え方に、多読する人のことについて言及されていたが、私自身に繋がるところがあったのでそこは改善したいと思った。

    0
    2026年09月11日

    Posted by ブクログ

    あまりに面白い!面白すぎる!
    60過ぎの偏屈識者じいさんが、とにかく読書について語っている断片を寄せ集めた本。中盤のドイツ語改悪批判フェイズがあまりにも熱量高すぎる。口角泡を飛ばしてひたすら貶す、馬鹿にする、非難するのオンパレード。

    構成上、大きく3章に大別されている。
    【自分の頭で考える】
    とにかく多読あかん、精読や!あと本ばっかり読んでたら自分でもの考えられへんくなるよ。
    ➾すごい、おっしゃる通りです、ショーペンハウアー先生!読書によって外部知識あるいは他人の感情が自分に流れ込んでくることは、私にとっては思考(先生は思索と言っている)とまさに真逆の体験。だから本を読むと自分で考える力って逆に弱まるんじゃん?養えるとしたらまねっこするチカラだけじゃね?って学生時代からなんとなく感じていたことをまるっと言語化してくれた。

    【著述と文体について】
    悪口言いまくりゾーン。ドイツ語は過去の表現が3つ(未完了過去!)あって、ギリシア語はそれに+2つある。それらは全部重要な区分だから一緒くたにしてはいけない。
    ➾日本語はなんなら過去表現と呼べるものは1つもないんです、先生…!うちらは現在形の動詞に「た」をつけるだけというお手軽文法で生きてるんだ…すんませんね…

    【読書について】
    しょうもない流行り本を読まずに古典を読みましょう。良書を読む一番のコツは、悪書を読まないこと。重要な本は二度続けて読め。
    ➾まさに私のことかもしれない。本屋大賞読むより岩波文庫読めってことだよねトホホ

    0
    2026年06月03日

    Posted by ブクログ

    ・人類の進歩を促す人は、世界という書物を直接読破した人だ。

    ・自分が思うに、考えるということは結局自分の主観で何が美しいか、良いものかという美学や意見を持って、それをぶつけることが大切。
    じゃないと、外部に流されて美学も何もない、ふわふわとしたものになる。
    この本で言う自動人形の様なもの。

    ・書くために書くのか、書きたいテーマがあるから書くのか。

    ・主張すべきものがあるのか?

    ・具体的である方が、物事はあらゆる明白さの源泉である直感性になじむ。

    ・自分が思うに、どれだけ自分の責任を持って言葉を発しているかによって、意見の明確さが変わる。

    ・一つ一つの言葉に意味を持っているか?

    ・普通な言葉を用いて、非凡なことを語りなさい。

    ・怒りのない人間は知力もない。この言葉に感銘を覚えた。怒りとは、自分の美学に照らし合わせて許せない時に沸き上がるものだ。それが沸き上がるということが、自分が美学や一つの基準を持っていると言うことである。

    ・言葉をぞんざいに扱えば、その言葉を用いる個々人の思考能力やモラルが低下し、ついには文化や社会規範まで衰滅する。

    ・

    0
    2026年04月16日

    Posted by ブクログ

    常に考え続けることを辞めてはいけない
    この本を読んでより一層そう感じました
    惰性で本を読むのではなく、自分のアタマで考え続けることが重要

    0
    2025年09月13日

    Posted by ブクログ


    本書は散漫な読書や軽薄な文筆に対する罵詈雑言集だ。

    ショーペンハウアー曰く、

    ・紙に書き記された思想は、砂地に残された歩行者の足跡以上のものではない。なるほど歩行者がたどった道は見える。だが、歩行者が道すがら何を見たかを知るには、読者が自分の目を用いなければならない。

    なるほど、読書は受動的な行為であると考えていた私にとって耳が痛い言葉だ。

    ・真の思索家タイプや正しい判断の持ち主、あるテーマに真剣に取り組む人々はみな例外にすぎず、世界中いたるところで人間のクズどもがのさばる。クズどもは待ってましたとばかりに、例外的人物の十分に熟考した言説をいじくり回して、 せっせと自己流に改悪する。

    ・風刺は代数のように抽象的で不定の数値に向けられるべきで、具体的数値や量を備 えたものに向けられるべきではない。生きた人間を解剖してはならないように、風刺してはならず、これを顧みない者は皮はぎの刑、死刑に処せられるべきだ。

    ・書く力も資格もない者が書いた冗文や、からっぽ財布を満たそうと、からっぽ脳みそがひねり出した駄作は、書籍全体の九割にのぼる。評論雑誌は当然、それらを容赦なくこらしめ、書きたい気持ちにまかせてペンを走らせる詐欺まがいの売文行為を阻止しなければならない。それなのに著者や出版業者とのさもしい馴れ合い から、それらを奨励し、読者から時間と金を奪っている。

    心が痛くなるほどの批判の数々!どの言葉も骨身に染みる。

    0
    2025年07月20日

    Posted by ブクログ

    ブ、ブチギレてる....?
    清々しいばかりのキレ方と、その主張や論旨の鮮やかさに、スッキリ感満載の素晴らしい読書でした。今抱えている問いともぴったりでした。
    大衆よ、アホになるから読書するなよ〜

    他の訳は読んでないけどこの訳めっちゃ読みやすい!光文社の新訳シリーズほかにもチェックしてみようと思える!

    0
    2025年05月16日

    Posted by ブクログ

    「自分の頭で考える」「著述と文体について」「読書について」の3章から成っているが、1,3章と2章で全く印象が異なる。
    1,3章は現代にも通ずる鋭さがある。読書は他人の思索の過程をなぞる行為にすぎないという視点は秀逸。まぁ、何も考えないで生きてるよりは読書をする方が100倍マシであると思うけど。
    しかしながら、2章が酷い。言ってることは「格式高い昔の文法を大事にしようね。端折るのはダメ。」ということだけなのに、それになんと106ページも費やしている。彼は「ドイツ人の文は曖昧で、入り組んだ長い挿入文が満載」と述べているが、ここまで綺麗なブーメランは見たことがない…

    それでも歴史的大著であることは間違い無いので、読む時は2章を飛ばしましょう

    0
    2025年04月28日

    Posted by ブクログ

    本を読むことは空っぽの水路に水を流す行為だ。
    バカが金のために書いた本は読むな。
    本を読んだだけ、行動しただけで、全てをわかった気になるな。自分でそこから考えろ。
    思考しない読書なら読まないほうがマシ。
    痛快毒舌本だった。

    0
    2024年12月27日

    Posted by ブクログ

    「読書とは他人の頭で考えることである」
    何度も何度も強調されています
    いやもうほんとおっしゃる通りです

    0
    2024年09月04日

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