あらすじ
ヴァイマール公国での公務を放り出し、長年の憧れであるイタリアへ旅立ったゲーテ37歳。旺盛な好奇心と鋭い観察眼で、ヴェネツィアからローマ、ナポリ、シチリアなどを経めぐり、美術や自然にふれ、人びとの生活に身を置いて感じたことなどを書き留めた。下芸術家ゲーテの土台を築いた青春の旅の記録。
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Posted by ブクログ
私の語彙力では言い表せなくて申し訳ない。
凄く面白く読んでしまった…
『若きウェルテルの悩み』では、ウェルテルよりゲーテの文章や感覚が若い!!
この著書は壮年期くらいだろうか?
バッディール建築に魅せられる様子が、もう「ここツッコみたい」となったしまい…
でもさすがそんな品のない文章は書かず、完成されていないものすら、彼の完成ではキラキラしているのだ、と。
ゴンドラで船頭さんたちが歌を歌って近況報告(やら情勢報告やら)してる場面は、最初面白く読んだが、
これ、識字率や情報弱者の視点から見ると、こうして日常のあれこれを知れるのって実は貴重なのでは…
学術的な読み方ではないため、参考程度に。
Posted by ブクログ
ゲーテという人は文章が非常に美しい シンプルかつ 様々な 就職が入修飾るけれども ややこしくなく嫌味ったらしくなくとても綺麗だと思うんです
けれども これでイタリアを旅する紀行文となると、本当にすごいなと思います
博識で旅行の記録に石の種類とか地形の成り立ちを書き込むとか 植物の種類とかについても色々考えたい 知りたい みたいなことがいっぱい。
恋人が多かったりだとかすごい 老齢になってまで 求婚しただとか、ちょっとおおっていうイメージがありましたけれども これだけ 瑞々しい感性で精力的に動き回っていたら とても魅力的だったろうと思うわけで。
モテたんだろなーと。話を聞いていて引き込まれる感じがします。
当時の国際状況でスパイじゃないかって怪しまれたりとか それをどう乗り越えたかっていうところも結構面白い冒険譚みたいになっていて。しかも非常にそれがライトに書かれている。
ミケランジェロやティツィアーノのようなクラシカルな芸術作品を細かく観賞している表現も、おー、ゲーテが観たものをわたしたちも観てるのか、みたいな不思議な感動があります。
偉い人に食事に誘われたのにすっぽかしておいて怒られたとかっていうのも、なんかそこが 憎めない、 みんなそれで 虜になっていくんだなと思います。
ちょっと長かったなとは思いましたけど、それはゲーテの好奇心の結果であり、ゲーテという人の魅力を これだけ あの 見事に表現した出版物は貴重なんじゃないかと思いました。翻訳も、優れていると思います。長くなければ星4つ。長く読むのが苦手になったなー。ただ、長くてもイヤな感じではない。おしゃべり好きな友人が話が止まらなくて、口を挟む間がないしほかの人が喋れないんだけど、結局その人の話がおもしろくて聞いちゃう、みたいな印象です。
下巻を読むのはまたにします笑
Posted by ブクログ
長年の憧れの地イタリアに旅立ったゲーテの、1786年9月から1788年4月にローマを去るまでの2年弱の紀行の記録。出発したとき彼は37歳だった。
上巻での行程は、おおむね次のようなものだった。
カールスバートから秘かに出立し、ブレンナー峠を越えてイタリア入り。ヴェローナからヴィチェンツァ、パードヴァを経てヴェネツィアに2週間強滞在。フェラーラからボローニャ、フィレンツェ、ペルージャ、アッシジ、テル二とほとんど素通りし、ローマに10月末に着、そしてここに4か月ほど滞在する。そこからナポリへ行き、1か月ほど滞在。さらに船でシチリアに渡り40日ほどかけて島内を一周する。そしてまた船でナポリに戻り、しばし滞在の後、1787年6月再びローマに入る。
各所各所における出来事や住民に関する記述もないではないが、自然や古代遺跡、絵画や彫刻、建築、演奏会や演劇など、ゲーテが関心を持った幅広い分野についての見聞や率直な感想が記される。また自然科学、特に植物と岩石、鉱物に関心を持っていたので、ヴェスヴィオ登山を敢行した際の、火口付近や噴火の状況、溶岩の様子などが臨場感をもって語られる。
もちろんゲーテはすべてを無条件に受け入れる訳ではないが、イタリアでの見るもの、聞くものへの憧憬をストレートに語る姿勢はとても好ましく思われるし、新鮮な眼で対象を見る鋭い観察がとても印象的。
ローマは当然として、ゲーテの文章を読んでいると、ナポリがとても素晴らしい場所に感じられた。