結月さくらのレビュー一覧
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匿名
ネタバレ 購入済みなぜ昇降機なのか。
1話を読んだ時、確かにそう思ったのに、深く考えてませんでした。
そういう、突拍子もない設定に実はちゃんと意味を持たせているのが結月作品の醍醐味の一つだというのに!
なるほど、と唸りました。
『犬夜叉』に出てくる「骨喰いの井戸」を連想しました。
昇降機である理由が明らかになったことで、あの場所が「水路」であることと「終端」街という名前に、改めて納得しました。
「水路」とは(もともと流れていたものを整備したり、)本流から横に人工的に作った水の通り道。その行き先が終端街。
本来、虚の水路と終端街は同じ高度にあったはず。それがズレたのが「大捩れ」で、その高度の差を解消するために「 -
購入済み
過去誰かがその水の向こうに異界を見た
過去誰かがその下に異界を見た
我が身は誰なるぞ
例えばギリシャ神話に登場するアケローン河。
「冥界の入り口」を流れる苦悩の川。
一方、三途の川は、日本の仏教や民間信仰における現世とあの世の境界。
どちらも死者を死後の世界へ分かつ「境界の川」として共通した役割を持っている。
例えば天岩戸。岩戸に太陽神たる天照大神がこもったことで、世界は闇に包まれた。
そう思えば世界は、簡単に区切られてしまうのかもしれない。
作品タイトルである「昇降機」に切り込んでいく。
昇降機は人ないし物を運ぶものだ。終端街ではあり得ない世界に連れていく昇降機は、どこに、なぜ、な -
匿名
ネタバレ 購入済みよかった!
前回からずっと「誰が何の目的でナガツキくんを幽閉していたのか」とか「鍵を開けたのは善意か、別の意図があってか」とか「アカリヤくんはずっとナガツキくんを探していたのか?」とかいろいろ考えていたのですが、私があれこれ想像していたより事実は単純で、純粋にアカリヤくんが良い人で、本当によかったです。
しかしトウカさんも知らぬ間に終端街に宗教が生まれていたとは驚きでした。
その会はなくなったとはいえ、他に似たような宗教団体ができていてもおかしくはないし、これって終端街にとって、とてもマズい状況なのでは?
あと、ナガツキくんの母親は大捩れで亡くなったということでしょうか。
終端街って「グリーフ -
匿名
ネタバレ 購入済みぐわっ(刺さった)
良かった……二人でまた何度でも飲みに行ってくれよ……この世界で……
いやこの世界もう駄目なんかな……??
全てがまるっと収まってくれよお願い -
ネタバレ 購入済み
この身ではあなたの涙が拭えない
いつかのナガツキのほつほつとした足跡が、促されて出来たものだとしたら。今のナガツキの足跡は、アカリヤにはどう見えていたんだろうね。
アカリヤの眼から見た、ひとりの人間のはなし。
死なずの男と、その手を引いて歩いた顔も認識できなかった誰かたち。
ナガツキの傷が治る特異性が、改めて浮き彫りになりながら、ナガツキの人間としてのひかりを再確認する一話です。
前話、レビューで「そしてあなたを抱きしめる」とタイトルをつけ、「腕に掻き抱いたそれは温かい」と書きました。
居酒屋でともに酒を酌み交わしたあの夜の喧騒が、アカリヤにとって蓋をした中でどれほどの感情の奔流だったかと思うと、胸が熱くなります。
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ネタバレ 購入済み
そしてあなたを抱きしめる
トウカの持ち歩くものを確認する、というほのぼのシーンかと思いきや終盤の展開に息を呑みました。
これでこそです(滂沱)
アカツキさんの登場に歓喜していたら、そんな、ねえ…。
ナガツキの身体と顔がそれぞれ思考できるのは興味深いところです。
腕に掻き抱いたそれは温かい。
きみの瞳は何をみているのか?
よき隣人だと思っていた存在の、内側にあるものとは。
酒粕仕立てのあら汁のような、不透明で、熱があって、椀の底が見えなくて、骨がゴロゴロしているけど、作者さん特有の忘れえぬ旨味がある一話。 -
匿名
ネタバレ 購入済みまさかそうくるとは思いませんでした。
前回、ナガツキくんを幽閉していたのは誰で目的はなんだったんだろう?と気にはなったのですが、そうきちゃいます!?
屋上の鍵を開けたのは本当に善意か、それとも上からの指示だったのか。ナガツキくんが物心つくころにはあそこにいたことを考えると、さすがに張本人ではないだろうけど。
2人で呑んだ回の最後のセリフがそう繋がりますか。
ナガツキくんがユラさんを失ってからトウカさんに出会うまでどのくらい間があいていたのかはわかりませんが、アカリヤくんは失踪したナガツキくんを探すために自警団に入っていた、ということでしょうか。
青ランプの先の法則性、わかりそうでわかりませ -
匿名
ネタバレ 購入済み幼いナガツキくん可愛いですね
1ページ目から詩的で、コマの構成が美しいです。何かの楽曲のMV(PV)みたいで、漫画なんですけど、まるで動画のように動く様子が思い浮かびました。
別離と悲劇に繋がる物語がこんなに綺麗に舗装されている事あるんですね。希望が鮮やかであれば鮮やかであるほど、それを失った時の絶望の大きさは如何程か――を描くのが上手いです。どうしてくれるんですかもう。「切ない」と「悲しい」と「それはそれとして顔がいい。推しのビジュが最高。好」「この先がどうなるのか知りたい。面白い」と色んな感情に襲われています。
この病院のような宗教施設のような場所は一体。
ユラさんの言う「同じ」とは。
もしかして怪我をしてもすぐに -
匿名
ネタバレ 購入済み前回に引き続き
前回に引き続きトウカさんの戦闘シーンが格好いい!!
でも、その読者からすれば格好良く見える、トウカさんの戦闘に慣れた様子が、トウカさん本人にとっては罪悪感や孤独を感じる要素で、血を浴びた姿が痛々しいです。でもやっぱり格好いい。
結月さくら先生、「痛ましくて悲しい光景の中にも美しさがある絵」や、「どれだけ幸せそうでもどこか寂しそうだったり悲しそうだったり、一抹の暗い気配がある絵」みたいな、綺麗な矛盾を描くのがお上手で、毎回情緒がめちゃくちゃにされています。
そこが好きなんですけど、毎回情緒が無事ではなくなります。
「人型の何か」が「人を害するものの象徴としての一つの形」で、個人を切り離すため -
ネタバレ 購入済み
海の画が凄い。
いよいよナガツキくんの過去に切り込む回……とドキドキしていましたが、海の一コマが美しくて、同時にほんのり怖くて、目を奪われました。
結月さくら先生の描かれる海って本当に凄いです。青ランプのエレベーター、その扉の先に広がっている広大な海。モノクロなのに色が見えるようで、でも同時に、曇天と灰色の海が広がっているようにも見えて、引き込まれる1頁でした。
このコマを拡大して家の壁に貼りたいぐらいです。
前回に引き続き、青ランプの法則の謎、「何故そうなるのか」という謎がますます増えるばかり。
そういえば、「彼岸(あの世)」と「此岸(この世)」を分けるのは川だけじゃなくて、海もそういわれる逸話や由縁、