結月さくらのレビュー一覧
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購入済み
異質な世界へ誘う青い昇降機。
見通せない朧のような世界に、異質な存在へと飛び込んでいくトウカとナガツキ。
一巻から登場していた青年アカツキは何を識っているのか?
ペストマスクの男は一体「何」か?
日常の話が挟まれながらも、トウカとナガツキそれぞれに芽生えた感情、明かされていくトウカの過去。
突如水面に落ちた重い雫。
その色はじわりと広がって密度を増していく。
背筋をなぞるゆるりとした温度。
四角でも丸でもない。
たくさんのトマトも野菜もすりつぶし、混ざり混ざった不透明な世界の先にあるのはなにか。
ガスパチョのような三巻です。 -
購入済み
その感情を教えてくれたのは
トウカがこれまでに出会ったことのないイレギュラーな昇降機たち。
水の蛇、終端街に現れる杭を対処する女性マクラギ、昇降機の先で出逢ったマクラギの描いたスケッチによく似た少女。
激しく動く時の中に挟まれた日常もいとおしい。
描き下ろしの髪を下ろしたナガツキのさまや、各話のあとがきにも注目です。
四角より丸。
輝かしい、淡いこがねいろ。
舌先にぴりりと残るジンジャー。
香辛料と煮詰めたジンジャーの刺激を心地よく喉を通らせる、冷やっこさのある炭酸水。
まるいレモンの薄切り越しの景色。
クラフトレモンのジンジャエールのような、眩暈がしそうなくらい魅惑的な香りの第二巻です。 -
購入済み
あなたは「終端」に何を見るか
死した者が辿り着き生きる街、終端街。
辿り着くために通る道程を案内するのが、街へ行く昇降機からの脅威を斬り伏せるトウカである。
生前の記憶も道程の記憶も終端街には持っていけない。それはトウカのことも。
しかし終端街にも一線を引いているトウカに、新たな出会いが生じる。
トウカの昇降機守とは?
トウカという存在とは。
トウカの後輩を自称するナガツキの思惑とは。
外套を被った男とトウカの関係とは。
単話版にはない、各話のあとがきにも注目です。
手に取ると無機質なようで熱がある。
カリカリに火を通したベーコン。
自然由来の水のあまみ。
新鮮な瑞々しい野菜の歯触り。
丸ではなく四角。
平らに焼き目 -
ネタバレ 購入済み
世界にはまず黒があった。
トウカの語られる過去は、真っ暗な水路の世界。でもその旅路はこれまでの彼を肯定してくれて、これからの彼を肯定しようとする道のりだった。
真っ暗世界でも水の音や船の音、人の声がして、温度がして、恐ろしさはなく、寂しさもなく。そのなかで温かいスープを一緒に飲むことのよろこび。会話を交わすことの楽しさ。トウカがスープを提案してその味を共有した流れは造られた体験だったけれど、渡し守の去り行く者への想いの在り方があったから二人で出来た行為だったんだなと思う。
世界にはまず黒があった。空の色だ。影の色だ。墨の色だ。君の色だ。
古代エジプトでは、黒はナイル川から湧き出る黒土から連想される、豊穣と再生の色だ。 -
匿名
ネタバレ 購入済みこれまた濃い新キャラ登場(笑)
私が思っていた以上に、ナガツキくんにとってトウカさんは大事な人なんだなぁ、と思うと同時に、ナガツキくんは大事な人を失うことをとても恐れているのだとひしひしと感じました。
そしてトウカさん、彼が「何者だったか」の答えがそうきましたか!一体なぜそうなったのか気になります。
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匿名
ネタバレ 購入済み癖の強い新キャラが素敵です。
細目黒マスクのお医者さんのナギサさんに、研究が大好きな「僕っこ」お姉さんのカタヌマさん。どちらも良いキャラをしていて素敵です。
結月さくら先生の描かれる長い黒髪、本当に美しい。ナギサさんの斜めぱっつんな前髪なのに、毛先がきっちり切り揃えられているところに独特の美意識を感じます。前髪はサラサラストレートなのに、後ろ髪はゆるふわにうねるウェーブで、アンバランスなのに整っているデザインが特に好きです。
ナギサさんはスクラブに白衣で、カタヌマさんは白衣を着崩している、正反対なコンビで面白いですね。どういう経緯でこの二人が出会い、一緒にいるのか気になります。
カタヌマさん、どうかナガツキくんの悲痛 -
ネタバレ 購入済み
「トウカ」の意味
前回に引き続きナガツキくんが格好いい……!!
結月さくら先生の描く戦闘シーンが好きです。ステゴロの泥臭さと力強さがあって、不死を活かした戦法だとか、トウカさんのマチェットとは別の格好良さがあります。けど、ナガツキくんの肉弾戦は痛ましさもあって、トウカさんとは違った緊張感があります。
でも、これはファンとしてどうしようもない性質なのですが、覚悟を決めたナガツキくんの顔が良くて。格好良くて。危機の中で笑顔が出るところとか、その笑顔から一転唇を引き結んだ表情とか、ナガツキくんの人情味のあるところが見える度に惚れ直します。16ページの驚いた顔は可愛いのに。ギャップの天才ですね。
推しの安否が関わって -
ネタバレ 購入済み
トウカさんの幼少期
トウカさんに幼少期があることにびっくりしました。
何気なくうすぼんやりとスルーしていたところが急に明かされて、それはそうだよな、と……!
本当に法則やルールが予測できない、これだから「終端街の昇降機守」は面白い……!!
改めて、トアさんは本当に大人のままやって来たのか。1話で「越してきた」(引っ越して来た)とあるけれど、終端街のトアさんにも幼少期はあったのか。他の人はどうなのか。終端街の時系列とは、と色んなことが気になりますね。
8ページの通路が、ホラーらしいホラーではないのに何となくぞくっとする画で、でも無性に覗き込みたくなるような気もして、妙に引き込まれる一コマでした。天井にある無数の -
ネタバレ 購入済み
冒頭からメロい
冒頭からトウカさんが格好良くてどうしようかと思いました。とんでもない返り血残して行くタイプの怪物もいるんですね。それにしても返り血浴びていてもトウカさん格好いいですね。トウカさんの顔の良さを再認識しました。
そして不意打ちのようなサービスシーンをありがとうございました。髪を下ろしたトウカさん顔面が壱億点満点です。筋肉の書き込みありがとうございます。救われる命があります。でも寿命がちょっと縮んだような気もします。いやでも真っ先に思い浮かんだのが感謝だったのでありがとうございます。
トアさんが悲鳴上げる気持ちも分かります。でも毎秒毎コマ、トアさんが可愛いので癒されました。
ナガツキくんが読者 -
ネタバレ 購入済み
皆、矛盾を抱えている男で面白い
ナガツキくんの表情の変化(眉の動きや目を細める仕草)や、ふとした瞬間にトウカさんの心情を感じるワンシーンが素敵な回でした。
そして、アカリヤさんとナガツキくんの飲み会、正直に言ってめちゃくちゃ和みました。ちょっと意外な二人だったんですけど、会話を見ていると面白い二人だなと思いました。ここの関係もこれから気になりますね。
「俺たちは浦島太郎になるかもしれん」「誰ですそれ?」からの今回、割と真面目に危ない状況でどうなるのかと思いましたが、無事に帰ることができて良かったです。トアさんのためにも。トアさんのためにも!
抱き返そうとしたように見えたトウカさんの手が、最終的にトアさんの頭を撫でる形に -
匿名
購入済みトウカは一体何者なのか
その答えがついに明らかに。
そうきましたか!
そして、しっかり伏線張られてたのに全然気づかなかったことが悔しいし、楽しい。
ナガツキくんが戦っていた仮面の男、顔が見えたことで謎が深まりました。