深緑野分のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ――
深緑さんの書く残酷な少女性、というのはきっと今後、ひとつの象徴となっていくんじゃないだろうか。
良くも悪くも、原石のような短編集でした。
テーマ設定やプロットは完成されていて、けれど魅せかたやストーリーテリングなど、技術的な部分に硬さや甘さが見える。それでも、作家自身の魅力がしっかり現れているというのは流石だなぁと思いました。出るべくして出る、とはこういうことなんだろうなぁ。
特に感じるのはなんというか、ミステリセンス? みたいな部分。ハコのデザインと、ひとつの真実で世界が一変する快感のつくりかたは抜群。まぁ読んでいる方は快感でも、登場人物にしてみれば幸不幸が判然としなかったりするんだけれど、そういう、真実の善性みたいなところも描きどころではある。腕の見せどころ、というか。
その分設定偏重なところで、唐突さやガイドバイアスの強さを感じてちょっと読みが躓く部分もあったりするんだけれど、そこはもうちょい。
一変する世界、反転する世界という点で、ミステリに少女はよく似合う。なるほどそう云われるとそんなのばっかり読んでいるかもしれない。
これからも、楽しみです。星3.3 -
Posted by ブクログ
「オーブランの少女」☆☆☆☆
病気を抱えた少女たちが集められるサナトリウム(療養施設)があった。そこでは治療と同時に教育も受けられる。しかし、そこでは少女たちは本名ではなく花の名前で呼ばれ、家族を含めて外界と隔絶された生活を送っていた。
どうやら施設には秘密があるらしい。安易に人身売買のための施設かと考えたが、それでは説明のいかないことも多い。果たして真相は?
オーブランの庭園の描写がきれいだった。緑豊かな様子、庭園に差す光。『この本を盗むものは』で見られた色彩豊かな情景描写の原点はここにあったのだな。
「仮面」☆☆
主人公の男アトキンソンは医者をしている。ある患者のメイドの妹はとても美しい少女で、彼は恋をしてしまう。そして、メイド姉妹がひどい扱いを受けていることを知った男は主人の殺害を計画する。
なんとなくオチが読めてしまうのと、悪意に塗れただけの世界が好きになれなかった。
「大雨とトマト」☆☆
男が営む飲食店に少女がやってきて、「父を探している」という。男には妻子がいるが、むかし一夜だけ関係を持った女がいて……。
またもオチが読めてしまううえにイヤミス。
「片想い」☆☆☆
主人公の少女は女学校に通っており、同室には同級生にも下級生にも慕われる人気者の友人がいた。二人は親友関係にあったが、友人は何か隠し事をしているらしい。
オチは読めるが後味は悪くない。
「氷の皇国」☆☆☆
ある皇国で、皇位継承権のために皇女が弟である皇子を殺害する事件が起きた。しかも皇女はその責任をメイドや兵士になすりつけて処刑しようとする。弁明しようにも、裁定人となる皇帝もまた傍若無人で、憶測による皇族への反論を許さない。
皇女が犯人であることが明らかな殺人事件において、禁止カードが多い中でどうやって皇女の罪を明らかにするかと考えるのが面白い。ただ、最終的な解決策が禁止カードの一つで、「実はこれ禁止じゃないんですよね」という感じで出てくるのが納得いかなかった。それでも、閉ざされた国の寒々しい情景は印象に残った。深緑さんにはやはり情景描写が生きる作品を書いてほしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ短編集
・オーブランの少女
少女たちの幼くもあり美しい。花など情景の描写も美しい。しかし内容はおぞましく読み終わったあと最初の方をもう一度読み返した
ナチス表題にしてるのねーお姉さん生きてたのスゴすぎる。生命力すご
序盤で約ネバやん!?てなった
百合感あるよね
・仮面
姉妹愛
そんなおもしろくはない
・大雨とトマト
オチで少しえー!てなる
どんでん返しではないけど
息子かえってきてたらどうなってたんや
・片想い
環様と岩本様の百合小説?
って思ったけど、、色々な百合展開でワーとなった。
時代は違えどやっぱ女子校だとこういうのありそうーてかあるよねって思った
・氷の皇国
途中で飽きた
面白くない