永井明のレビュー一覧
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重苦しい巻でした。個々のドクター、登場人物の複雑な事情が重なりあって、いろいろ考えさせられました。
オペ中に、オペ室に保育園からの電話がかかるのはびっくりです。本当に?
産休も育休も、地位維持のために不可能となれば、子供は持てない。
職種、また病院により違いはあるかもしれませんが、現実をつきつけられたような気がします。
私の通っている歯科は院長先生が女医さんで、小さいお子さんの子育て中で、週に一度だけ勤めている女医さんもいます。
そろそろお腹の目立ってきた女医さんは、マタニティのユニフォームを着ていました。
院長が女医ならではのはからいもあるのかもしれません。
心臓外科医と個人の歯科では違 -
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虚々実々のやり取りとか
前半は選挙改革関連の攻防で、ERの鬼頭教授とかも含めて駆け引きがかなりあり、これはこれで面白かったです。タヌキ同士の騙し合い、化かし合いというか。
伊集院医師の宿直回も、彼がきちんと成長しているのが分かる良エピソードでした。呼ばされて対処した医師にも誉められていて、結果的に朝田医師の指示と同じ措置で患者(拡張型心筋症でかつ完全内臓逆位)の赤ちゃんを助けていましたし。
ただ、カテーテル検査(循環器内科医が心臓でする検査)が出来ないのは痛手で、案の定、開胸してから対処しきれなさそうな血管が見つかるところまで。気になるヒキです。 -
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病院内政治の現場
この巻は次期教授をめぐっての諸々がメインで、香さんの快気祝い等もありつつ、教授候補が因縁ある人物ではあっても、今までとはちょっと色合いが異なりました。
泌尿器科部長、ちょっと見た目が森喜朗っぽくて、案の定、頭の回転も大したことがなく、まぁこういうのは本当にありがちでしょうね。
選挙制度改革、果たしてどうなりますかどうか。現部長も単なる悪役で終わる訳でもなさそうですが、どうでしょうか。
ライバルで後回しにされていたのは症状が重い患者で、完全内臓逆位という、BJにも出てきた稀な症例で、なおかつ生後9ヶ月ではどう転んでも難手術ですね。
ただ伊集院君、けっこう自力で色々と工夫してイメージトレーニングし -
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麻酔科医の選出とか
バチスタ手術、リアルな心臓手術というより、もっとこの作品にちょうど良いような医療行為の象徴みたいになっていますね。ミキさんの異母兄も同日に最初の手術に成功して、論文も競争状態になっているのも、そういう事例の1つということでしょうし。(実際は須磨先生が最初の2例を執刀していた訳で……TV番組とその関連本の知識ですが……)
腕の立つ麻酔科医がERにいて、朝田さん等、その腕の確かさは見ているものの、彼の過去はBJ等にも出てきそうな悪徳医っぽいです。本人もおそらくかなり露悪的に振る舞っていますが。
新薬導入時と同様のドロドロな癒着関係の実例、当然、他にもあるでしょうね。
研修医の伊集院君、相変わらず小 -
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保身と支配欲と
バチスタ手術、意外に早く終わりました。ただ、かなり裏技的な大技で一度に複数の処置を同時並行で進め、他の冠動脈バイパス手術も一緒にしたりで。
ミキさん、さすがにずっと朝田医師とコンビを組んでいるだけあって、手抜かり等はありませんでしたし、倫理委員会に関しては、加藤さんも話で何とかなったようです。
ま、看護師同士の足の引っ張り合い、もあるのでしょうが……。
メインお2人の過去編、家庭の諸事情と、地方での医師や男尊女卑の現実みたいなものも垣間見えるエピソードで、秀才バカっぽいミキさんの実兄(母親違い)とかの描写も分かりやすかったです。
ちょっと以前の巻に書き忘れた件ですが、原作者、日本学術会議が嫌い -
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チームバチスタまで
終末期医療とホスピスのエピソード、医療利権絡みではやはり敵視されるだけでしょうか。
近藤誠氏の言うこともあまりアテにならなかったようですが、抗がん剤治療にも限界はありますからね。
教授会側とかの描写は意図的に悪辣っぽくしているようで、まぁ、永井氏も病院の組織等にはうんざりしていたのでしょう。
自死企図者や無保険患者等「コウノドリ」にも出てきたようなエピソードも。
加藤助教授の境遇を見ると、これじゃこいつら、平気で入試から男女差別するだろうなぁと実感します。ここは医学部だけの問題でもないでしょうが。 -
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木原
交通事故で運び込まれたのは木原の母。
あれだけ蹴落とそうと必死だったくせに朝田に母を助けてと懇願する木原。
同僚たちの前でママ連呼ww