荒木飛呂彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人間にとって醜いもの、汚いもの、残酷なものは避けようがない。そういった側面を、自分は安全な位置にいながら体験することができるのがホラー映画だ、という主張は新鮮だった。
ある種予行演習としてホラー映画で学習しておく、という楽しみ方がある。恐怖を相対化することで、フィクションとして楽しむことのカタルシスが生まれると。
序章がそのように始まったのち、10のカテゴリごとに複数のホラー映画の解説がなされる。
そして、恐怖の表現は人間の心や文化の発展に必要であり、癒しの行為であると、東日本大震災と関連付けて締めくくられている。
でもやっぱりホラー映画は見る気になれない。 -
Posted by ブクログ
表題作は、独房にいる囚人の話
とても快適な環境で、外に出なくても
楽に生活をすることができるが、その中には
彼を追い詰める罠がたくさん仕掛けられていて
徐々に(※)精神がやられていく…
と思いきや主人公は「いつか必ず出てやる!」
と荒木飛呂彦作品の登場人物らしく前向き
その「いつか出てやる気持ち(脱獄進行中)」こそが、彼にとっての「死刑執行中」だった…
作品によって「?」だったが
上記の作品については、とても怖かった。
何かに「挫折」するより「だらだらと未練がましく(または本気で)思い続けるが何も変わらない」状況の方が恐ろしい。
荒木先生は「その心構えを説いた上でジョジョを描いている」とすれば登場人物達の「覚悟」とは半端なモノではない。
※言い訳すると、この言葉を感想に使うことに少しだけ躊躇した…覚悟が足りない。 -
ネタバレ 購入済み
今までとテイストが違う
6部までと違い最初はスタンドが出てきません。途中からスタンドが出てきますが、主人公達の能力はスタンドっぽくないので、今までと一味違います。
それでもジョジョの雰囲気は損なわれておらず同じ面白さがあります。
ジョジョ好きは読むべきです。 -
Posted by ブクログ
荒木先生が何を想いJOJO作品群を描いたのか、
その一端を窺える、ファン垂涎の品と言えるでしょう。
ジョジョラーならば是非とも手に取るべき一冊ですね。
但し、タイトル通り調偏愛な内容に終始しているため、
一般的な映画評論を期待して読むと消化不良を起こします。
この本の主軸として度々登場する「男泣きサスペンス」。
成程、熱い観方ですし理解はできます。
しかし、文言通りに男性独特な感性であるため、
女性の私には全く共感できないどころか、
むしろ、この説明とは真逆の感覚を持っています。
氏の言う「男泣き」の部分は、私には人の愚かさに感じられます。
何度同じ経験をしても学ぶことを知らない、愚かで悲しい生き物=人間。
つまり、その人物のマイナス要素でしか無く、
「仕方ないよな、分かる分かる」とは絶対に思わないという事。
ただ馬鹿なだけに思えて、彼(または彼女)の評価がダダ下がるだけです。
反面、サスペンスを含むエンタテインメントの件は素直に共感できる部分です。
「サスペンス」という表現をここで使うか!と、驚かされました。
正に、目から鱗が落ちる状態です。
各監督にスポットを当てた評論も、頷けるものばかりで好感度の高い内容です。
それぞれ一時代を築いた監督や俳優たちの説明を読み進めるうち、
いつの間にか荒木飛呂彦という人物像が頭の中に出来上がっている、
不思議体験をさせてくれる本ですね。
可不可併せて☆3つなのでしょうけれど、JOJO加算で☆4つです。