朽木祥のレビュー一覧

  • 月白青船山

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    オーストラリアに行くはずが、鎌倉の大叔父さんの家に預けられることになった小学5年生の主税を中心に書かれた歴史謎解きファンタジー。

    展開は大体予想通りだったが、結末がわかっていてもワクワクドキドキしながら読めた。
    複雑だが、いろいろな人物のエピソードが散りばめられていたのも、読み進めるのが楽しかった理由だと思う。

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    2020年11月16日
  • 月白青船山

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    夏休み、病気の父の看護のため母がオーストラリアに向かうため、鎌倉の大叔父の家に預けられた小学5年の主税と4歳年上の兵吾は、近くの公園で知り合った少女静音とともに鎌倉時代に作られた道「切り通し」でダンボールそりで遊んでいたところ、突然、枝垂れ桜と茅葺屋根の家のある場所に出た。すぐに日常に戻った3人は白昼夢を疑うものの、もう一度切り通しで滑ってみると、同じ景色の場所に出、そこに出てきた老人から「瑠璃を見つけて」この谷を救ってほしいと頼まれる。猜疑心を持ちながらも3人は、この謎を解き瑠璃を探すことを試み始める。

    夏休みに出会った3人の少年少女が、力を合わせて謎を解く様子を、見守る大人たちの姿ととも

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    2020年06月08日
  • 月白青船山

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    さすが朽木さん、と思いました。が、あまりに技巧的にうますぎてかえって物語が胸にひびいてきませんでした。

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    2020年03月29日
  • 海に向かう足あと

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    今の世に警鐘を鳴らしたかったのかなあ。
    これはこれでよかったけれど、何も起こらず、ただ単純にヨットレースをする彼らの物語を読んでみたかったかも。

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    2020年02月16日
  • 月白青船山

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    夏休み、旅行の計画がふいになった兵吾と主税の兄弟は、鎌倉に住む大叔父さんのお屋敷に預けられることに。二人は地元の少女、静音と知り合って遊ぶようになるが、ある日、見知らぬ谷に迷い込んでしまい…。鎌倉の歴史と伝説が彩る、本格ファンタジー。

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    2019年12月18日
  • 月白青船山

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    鎌倉という場所と歴史に題材をとって、そこはおもしろいと思う。
    もうひとつ、うまく伝わってこない。
    知ってる人には出てくる場所が分かるのだろうけれど、知らなくても景色が見えてくるといいのにな。
    謎解きの部分がちょっと急いでる感、エピローグは余計、
    入れるんだったらもっと違った形で欲しかった。

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    2019年08月20日
  • 月白青船山

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    代々長男は兵吾、次男は主税と名付けらしている造酒(みか)家の兄弟は、夏休みを単身赴任の父親のいるオーストラリアで過ごす予定が、父親の急病で北鎌倉の大叔父の家で過ごすことになる。母は看病でオーストラリアへ行き、二人だけで鎌倉の山に近いお屋敷へと向かう。そこで近くに住む主税と同い年の少女・静音と仲良くなり、切通の山道を滑って遊んでいるうちにタイムスリップしてしまう。
    代々続いた謎を静音の母親や大叔父も交えて解いていく。鎌倉の地形や史実をうまく踏まえた日本的なファンタジーになっている。

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    2019年06月27日
  • 海に向かう足あと

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    問題意識が大きすぎて・・・
    楽しいヨットの話かと思ったら・・・
    途中、ひっかかるところがいくつもあって「あれっ」って感じではあったのだけれど、
    最後が厳しすぎて・・・
    後は自分で考えろってことか・・・
    小説としてはもう少し違った終わり方はなかったんだろうか。

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    2018年11月05日
  • 海に向かう足あと

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    ネタバレ

    船と海に魅了された男たちと、世界情勢。

    ヨットレース出場に向けてそれぞれが日程を調整しながら、日々準備を進めていく6人。

    自営業の村雲、最年長の相原、公務員の三好、研究者の諸橋、IT企業の研人、ヨットニートの洋平。

    それぞれの家族と共に、思い出深いヨットレースになるはずだった離島で知ったのは、
    突然おきた核兵器による攻撃で壊滅的被害を受けた日本、
    混乱する世界と途切れる情報。

    大好きな船と海と、希望を抱えて本土に向かう決意。

    まさか核攻撃受けちゃうとは、平凡なヨットレースの話だと思ってたら、あらまあ。
    危機感の薄い平和ボケしている身としては、
    最後があまりにも唐突に感じたけど、未来は

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    2018年02月01日
  • 海に向かう足あと

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    ネタバレ

    事が起こるまでが長いというか、事が起きてからが短いというか、事が起きそうな部分からがもう少し膨らんでいると、もっとリアリティがあるような気がしました。それでも怖さは伝わりました。

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    2017年11月09日
  • 八月の光・あとかた

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    何度も何度も書き継がれてきた、「あの瞬間」だから、どの描写にもどうしても既視感がある。
    方言は、去年観たあの映画ののんの柔らかい語り口で再生されてしまう。

    新しい衝撃はなかった。

    あと、吝嗇と悋気を間違ってるような…。


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    2017年09月02日
  • 海に向かう足あと

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    紹介で「デストピア小説」と聞いていたので、分かった上で読み進める。へー、こういうのをデストピア小説というのか。

    風景描写が丁寧で、登場人物の海とヨットへの愛が良く分かる。一人ひとりは、感情移入するほど描かれているわけでもないが、魅力的に書かれており良いチームだな、と思わせる。村雲と女性(名前忘れた)については綺麗過ぎるというかできすぎてるというか、そんな二人なかなかいないでしょう、というかで、なんだか現実味もなく小説の中でのおさまりも悪いのでは?と思ったのは私が意地悪いのでしょうか笑。

    最近書かれた小説だからか、今の日本の状況に合っていてあり得ない事ではない、という点でも興味持って読める。

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    2017年08月30日
  • オン・ザ・ライン

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    暑くてたまらん今日この頃、清々しい表紙に惹かれて初めての作家を。国内外でしょっちゅう児童文学賞を受賞している人らしく、これも2012年の青少年読書感想文コンクール指定図書。

    本を読むのが大好きなのに、文系男子と思われるのが恥ずかしくて、高校入学と同時に誘われるままに硬式テニス部に入部したカン。2部構成で、1部はその高校生活、2部は訳あって田舎の祖父宅で過ごす夏休みが主。

    テニスのシーンは言うほどは出てこないけれど、テニスの魅力は伝わってくる。青少年に推奨したくなる安心の1冊。球も心も、拾って拾って拾いまくれ。

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    2017年07月18日
  • 海に向かう足あと

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    現実になったらこれほどおそろしいことはないと思った。現実にどこぞの国がミサイル実験何回もしているし。楽しんで読めなかったので☆3にします。

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    2017年07月07日
  • 風の靴

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    ヨットに乗って家出をするだけあって、ヨットの事がよく出てくる。
    用語についての解説は出てるけど頭に入ってこなくて、そのたび解説を探さなくてはならなくて、読み疲れしてしまった。
    事件にも事故にも、巻き込まれることなく、すべてがすんなりと進んでいく。
    さらりと読めてしまうかわりに、心の中もさらりと流れてしまって、あまり残るものがなかった。
    ただ、どの場面も幻想的だったり、綺麗な風景だったりが、浮かび上がってくるような作品だったので、アニメ映画にしたら、いい感じになりそう。

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    2017年02月17日
  • 光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島

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    主人公の学校で原爆について発表することになった。担任の先生が長い間いなくなった。原爆の病気になったんじゃないかと思った。原爆はいけないと思った。

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    2016年11月23日
  • 光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島

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    戦後25年経った広島の話。
    「もはや戦後ではない」時期ではあっても、人々の心には深い傷跡が残っている。
    第二世代が生まれ育つ中、戦争を体験した人々の記憶を、どう受け継いでゆくのか。
    身近な人の、知らなかった悲しみや後悔。
    戦争を繰り返してはいけない。

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    2016年07月13日
  • たそかれ 不知の物語

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    同じ作者の「かはたれ」の続編。
    「かはたれ」を補完し、さらに拡がりを持たせている。

    ただ、前作「かはたれ」を読まずに単独で楽しめるかと言えば少し疑問。単独作品としての完成度という点では「かはたれ」のほうが高いように感じた。

    種による時間の流れの違い、が切ない。
    犬のチェスタトンと河童の八寸が挨拶を交し合うラスト近くのシーンは、深く印象に残った。

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    2016年01月24日
  • たそかれ 不知の物語

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    かわたれのほうがよかったなあ。不知はかっこよかったけどね。かわたれのように河童と人が共に成長していくというところが描かれていない。不知が能力がありすぎてなんでもありになってしまう気がする。それにかわたれの内容が説明されすぎる。たそかれだけ読んでもわかりやすいといいと思う。

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    2015年12月12日
  • 光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島

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    朽木祥の作品は、原爆を描くものと、そうでないものにわかれるが、そうでない方ができが良いように感じる。
    被爆二世として原爆のことを若い人に知ってほしいという気持ちは通じるし、その姿勢も立派だと思う。
    でも、実際に被爆した原民喜や峠三吉ほどの胸を貫くような痛み、苦しみ、悲しみは感じない。
    やはり「二世」だから、伝聞という感じ。主人公が原爆の犠牲になる『彼岸花はきつねのかんざし』ですら、どこかよそよそしい感じがした。
    『八月の光』もこれも、読むに値する作品だとは思うけれど、これを読んだだけで、反戦の意思を強く持たせるほどのものでもないように思う。
    反戦より、毎日を後悔しないように生きよう、というメッ

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    2014年09月15日