朽木祥のレビュー一覧

  • 海に向かう足あと

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    ネタバレ

    公開されている粗筋と、途中途中で挟まれる不穏な世界情勢のニュースで、結末は予測できた。が、好きなことに打ち込む一人一人と彼らを取り巻く家族を知るにつけ、そんなはずはないと、そんな結末でいいはずがないと、ページをめくる手が鈍る。
    現実の世界と重なり、自分たちの未来を見る思い。どこでどうすれば避けられるのだろう。もうターニングポイントは過ぎてしまったのだろうか。

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    2017年03月04日
  • 海に向かう足あと

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    読まなきゃ良かった、と思うほど現実的な恐さのある話だった。
    もし同じような状況に陥ったとしたら、きっと首を振った老人のように家から動かずここで終わりたいと思うだろうな。

    それから人々がどうなったのか、わからないままページが終わるけど、少しも良い未来は想像できなかった。これから嫌でも関連のニュースや話題が目につくんだろうなぁ

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    2017年03月02日
  • 光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島

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    ネタバレ

    美術部に入っている希未は、お墓参りの帰りに、顧問の吉田先生の姿を見かけます。学校で見る先生とは違った後ろ姿だったのが気になりました。後日、先生の婚約者がピカに合い、遺骨は見つからず、櫛だけが残った話を聞きます。
    そして自分の周りには、知らない話がまだあることに気づきます。
    美術部で一緒の俊と、文化祭で「あのころの廣島とヒロシマ ~聞いてみよう、あなたの身近な人のあの日のことを~」のテーマで作品を作ることにします。

    希未は、吉岡先生の婚約者聡子の物語やお母さんの昔好きだった人との思い出。俊は原爆ドームをモチーフにした絵と、子どもが被爆して帰って来なかった須藤さんの物語の彫塑に。友人の耕造は、先生をしていた澄子とその生徒6人の物語を。

    文化祭当日、美術部以外にも公募した作品が並びました。希未たちは、原爆を受けた人たちに色々な物語があることを改めて知ります。真に悼むこと「大切な人の死を受け入れて見送ること、心に刻むこと」を続けていこうと思うのです。

    文中に出てくる短歌は、愛する人を失った気待ちに沿うものて、同じ想いを抱いている人が他にもたくさんいたことを、知らせます。

    吉岡先生が言うように、私たちは子どもたちに、この事実をきちんと伝えなくてはいけません。この本のように、当時のことを静かに、でも決して繰り返してはいけないという強い想いを伝えてくれる人は、周りからどんどんいなくなっています。私自身、祖父母や両親から聞いた話をきちんと伝えられるかは、わかりません。
    だからこそ、こういった本を読んで欲しいと思うのです。

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    2014年09月09日
  • 光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島

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    鎮魂の書であり、戦争を知らない世代にも平和への思いを強くさせてくれる本。これは読み継がれなければいけない。

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    2014年01月24日
  • 光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島

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    朽木さん、またヒロシマの本を書かれたのだな、と思い手にとる。
    前読んだのはその当日のおはなしだったが、
    今回はあれから25年。
    被爆2世の時代のはなし。

    希未は毎年の行事である灯篭流しの夜、1人の老婦人に声をかけられる。
    あの日、多くの人が、一瞬で消えた。
    誰かを探している人が広島にはたくさんいるから、という言葉。
    お墓参りでみかけた美術の先生。
    いつものように起きて、ご飯を食べて、学校に行って、家族のいる家に帰る。そんなあたりまえの日常が、ある日突然途切れてしまった人たちが
    自分のすぐそばにいるのだと、気がついた希未たち。
    平和学習として、知識として知るんじゃなくて、実感としてあの出来事を
    受け止めていく中学生たちが、どうか忘れないように、という祈りとともに描かれている気がする。

    日本人は哀しみを1人で抱え込んでしまいがちなんではないかと思う。
    自分がどう思うかと、人に伝えるのが下手、というか。自分の感情を
    表に現すのは恥ずかしい、というような。
    それに、あまりに恐ろしすぎて伝えていいのか分からない、というのもあるのかも。
    そうして忘れて、水に流してしまえばなにもなかったようになる。
    それは、いい面もあれば悪い面もあって、戦争に関してはきっと悪い面が
    でてるんじゃないかと思う。
    忘れてしまえば、なかったことになってしまえば、もう一度、同じことが起きるかもしれない。
    そうならないために、忘れるな、忘れるな、と、誰かが言い続けなければならないんだろう。
    美術や音楽は役に立たないから、先に死ね、と言われるような、
    国のために、大切な人を守るために、という、綺麗な言葉にくるまれて、
    若い命が犠牲になるような、そんな時代がもう一度やってこないように。

    作中の短歌は、実際にあの当時詠まれたものみたいだ。
    巻末に、作者もしくはご家族の方に連絡を頂きたいという一言が添えてあって。ああ、本当に、そんな気持ちで戦後を生きた
    たくさんの、吉岡先生や須藤さんや堀田さんがいらしたのだろうなあ、と。

    加害者にも被害者にも、そして傍観者にもなるな、か。
    はあ、そうだ。傍観者もだめなんだよ。
    でもなあ、実際、なにをどうすればいいのか。
    秘密保護法なるものもあっという間に国会をとおってしまうし。
    通る前はぎゃーぎゃーいってたマスコミも通ってしまえば、その後の
    報道は殆どないし。まあ、あの自民圧勝の時に、こうなることは
    分かっていたと思うのだが。なぜああもみんな雰囲気に流されるのか。
    美しい国、とか政治家が口にするとなーんか胡散臭いんだよなあ。
    とりあえず選挙には欠かさず行ってるんだが、
    いまだかつてあの流れに打ち勝てたことがないような気がする・・・・。

    当たり前の日常が当たり前に続いていく。
    そんな未来があればいいのだが。
    いや、願うだけでは、だめなのか。

    とりあえず、この本は読むべし。

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    2013年12月19日
  • たそかれ 不知の物語

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    「かはたれ」の続きのお話。個人的には、「かはたれ」よりも好きかも知れない。だけどそれは「かはたれ」を読んでいればこそで、あぁあの時あの人はこんなことを思っていたんだとか、そんな風に時を過ごしていたんだとか、色々な人の視点で様々な出来事の背景を知ることができて面白かったです。そして不知と司の友情にウルっとし、校長先生のお話にも涙。戦争学習などの時などにも読んで欲しいお話だと思いました。

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    2013年04月03日
  • たそかれ 不知の物語

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    かわたれ は鎌倉郊外の散在ガ池に住む河童と人間の少女 麻 の物語でしたが、こちらは続編で、4年後の物語です。
    かわたれで知ることになったみんなに再会できて、その後を知ることが出来て幸せな気持ちになれるのは、やはり、よく出来た物語であることの証明です。
    前作で、河童の男の子に魅力にまいった人たちには、文句なしのお奨めです。といっても、これは蛇足で、そのような人たちはとっくに読まれていることでしょう。
    さらに、蛇足ながら、私たちが深い山の中に静かに佇む巨木を見上げて感じるあの独特の感覚、、「神秘的なもの、神々しいもの」を、存分に味わうことが出来ます。

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    2011年10月29日
  • たそかれ 不知の物語

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    前巻が「絵」なら今回は「音楽」がキーワード。八寸が家族と出会えて、ひとりぼっちの寂しさが埋められて、ほっとしながら読みはじめた。前巻よりも少し大きなテーマで対象年齢も少し上かもしれない。
    戦争の話が色濃くて、大空襲の話は胸が苦しくなる。作者が被爆2世だということを知ってしまっていたから、広島の原爆のことも重なって読めて、余計に苦しい気持ちになった。銀色の河童が本当に繊細で美しくて、帰ってこない人を待ち続けるのが切ない。
    音楽や絵や物語の持つ力の素晴らしさを謳いあげる本でもあった。本当に辛くて心に何も入りこむ隙間がなくても、いつかふとした時にすべりこむ。終章のその場面を泣きながら読んだ。
    私自身はこの登場人物たちのように、ここまで辛い気持ちにも境遇にもなったことはきっとないと思う。それでもすぐにくじける気持ちを慰めてくれるのは、やっぱり数々の音楽や絵や物語だったと思う。それらがなければ、不安定で危なっかしい気持ちで過ごす毎日を、ここまで生きて来れなかっただろう。また一冊心を慰めてくれるすてきな本を読んで、明日ももう少しがんばろうかな、という気持ちになれた。

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    2011年06月01日
  • ぼくのネコにはウサギのしっぽ

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    犬や猫という身近なペットと子供の無垢な関係が、生き生きと描かれている本。動物好きなら共感できるストーリーに涙なしでは読み終われない。それでもやはりペットっていいなと思える本。

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    2010年04月08日
  • たそかれ 不知の物語

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    「かはたれ」と「たそかれ」。

    似た言葉をタイトルに持つ『かはたれ』と『たそかれ』は、
    1冊1冊で完成しているが、
    『かはたれ』のストーリーを『たそかれ』が補完する形になっており、
    『たそかれ』まで続けて読むと、
    『かはたれ』で起こっていた出来事の意味がよりわかる、
    という構成になっている。

    著者が広島出身の被爆二世であることもあり、
    戦争について描いているところが『たそかれ』独自の特徴である。

    本書は、学校のプールで
    いつまでも誰かを待ち続けている様子の河童・不知の物語。

    『かはたれ』に続いて、八寸と麻も登場する。

    『かはたれ』から4年の月日が過ぎていた。

    八寸が今回与えられた使命は、
    学校の古いプールに住み着いてしまった不知を説得して、
    散在ガ池に連れ帰ること。

    不知は、月読の一族という高貴な出で、
    本来なら散在ガ池を統べることができる河童なのであるが、
    戻ってこないのだ。

    不知の一族に対しては、他の河童も縁が深いので、
    不知を連れ戻すことは、
    24年前の事件のために肩身の狭い思いをすることになった
    八寸の一族を救うことにもつながるからと。

    再び人間の世界にいくことになった八寸は、
    中学生になっていた麻と再会する。

    麻は、八寸を描いた作品をきっかけに絵の才能を開花させ、
    美術で国立中学に進学していた。

    その中学は、不知のいるプールのある学校だったのだ。

    そして、小学生のころに、いじめられているところを麻が助けた
    河井君は、音楽で国立中学に進学しており、
    彼もキーパーソンの一人として本書は進んでいく。

    河童は人間の10倍かけて年を重ねていく。

    人間にとっての戦後60年、70年のいう時間は、
    河童には違う感覚で流れていたのかもしれない。

    そして、戦争を体に刻んでいる著者にとっても、
    その時間は、私達のそれとは違っていたのかもしれない。

    不知の時間を描くことで、物語に戦争が織り込まれている。

    不知が人を待っているその古いプールは、
    戦争中から貯水槽として使われていて、
    戦火に焼かれ水を求めて逃げてきた人々が
    そこでたくさん亡くなったといういわれをもっている。

      死者の数があまりに多かったために、
      あまりにも突然にこの地上から決めてしまったために、
      亡くなった人々は生きている人々の暮らしの中に、
      ごくあたりまえのように紛れ込んでいた。

      過去は、過ぎたれど去らぬ日々だったのである。

    また、20年前に不知を見た少年
    (彼も河童を見ることができる存在だった。)に
    再会することを通して、
    麻は亡くなった母の面影に再会することになる。

    かつて教員を目指していた麻の母は、
    河童を見た少年と教育実習で縁があったのだ。

    河童を見た彼に、「皆が忘れてもあなたは忘れないでね」と言った麻の母。

    その言葉は、そのまま今の麻への言葉ではないだろうか。

    生きていたらきっと自分にもそういったのではないかと麻も思うのだ。

    いつまでも戦時中に出会った司を待ち続ける不知の気持ちに麻は共鳴する。

    なんとか、不知を司と会わせたい麻と河井君は、
    さまざまなことを試み、時間と空間について考える。

      そうすると、ここは不知と司さんが別れたあとの時空なんだろうか。

      過去の中の未来、っていうことなのか、
      それとも時間は同じようになれ出ていて、空間だけ別なのか。

      ここはあのころのプールと何が違うんだろう

    空間が違う?

    時間の流れ方が違う?

    空間は一緒で時間の流れ方が違う?

    空間が別だけど時間が同じように流れてる?

    思い浮かぶままを言ってみるが、わからない。

    それでも試みを続けた。

    不知、麻、河井君、みんなの魂が
    それぞれに「耳に聞こえない音楽」を聞きはじめた、まさにそのとき・・・。

    本書は、同じ時間、同じ空間に生きるとは、
    どういうことなんだろうと考えさせる。

    本を読んでいる私達にとって、
    本の中の世界が今の自分の今であるということと同じである。

    同じ時空間に無自覚にともにいても、
    本当の意味でともにそこにいることにはならない。

    そこに生きる人たちが、
    ともにその時間を生きること、
    その空間を生きることを願ってこそ、
    両者の時空間は真の意味で重なるのである。

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    2010年01月02日
  • たそかれ 不知の物語

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    先行作品の「かはたれ」と違って、子どもが自分で読めるようになってから、本人に読んでもらいたい物語です。
    読み聞かせの場合、泣かずに読むのが難しいからです。

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    2009年10月04日
  • たそかれ 不知の物語

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     泣けたなぁ。美しくて哀しくて、でも心が安らかになる物語。原爆や戦争について書いた最近の児童文学を何冊か読んだけど、「伝えよう伝えよう」とする気持ちが前に出すぎて、圧迫感があるものが多かった。作家の皆さん真面目だから大切なテーマを伝えたい気持ちが出てしまうのね。
     本作「かはたれ」は、読んでいて自然に戦争は嫌だなと思わせてくれる物語。大事な友達を長いこと待ち続ける不知の哀しい物語が綴られる。「たそかれ」の続編として、かわいい河童の八寸に、中学生になった麻、老犬になってしまったチェスタトンが登場するのが本当に心強くて、まったく新しい物語だったら不知の深い深い悲しみに耐えられなかったかもしれない。麻は4年前「かはたれ」の頃と比べると、ものすごく魅力的な女の子になった。行動力があって知恵もあって一生懸命で、でもうるさくなくて。河井君がずっと麻のことを気にしていたのもわかるなぁ。河童は人間よりも長命で、成長スピードも遅いから、八寸は4年間くらいでは全然変わってなくて本当にかわいい。でもめちゃめちゃピュアなので、不知が戻ることになった功績は主には麻と河井君にあって、八寸自身は特に何にもしてないだけど、でもなんか役割はあったのだと思いたい。
     朽木祥さん、「かはたれ」で感じた知性が先走った感じは本作では全然感じず、物語に相応しい美しい文章が静かにつづられていく。山内ふじ江さんの挿絵が本当に美しい。読み終わってふと見た裏表紙のトンボにまた泣いてしまった。
     追記。『作家とランチ』を読み直していたら、『たそかれ』に描かれる空襲で亡くなった人のエピソードはヒロシマのモチーフだと。鎌倉に空襲があったのは事実のようだが、プールで亡くなった人たちのエピソードは広島や東京大空襲を思い出したし、司の話は「はだしのゲン」のようで、かなり重くてハードなので、そこは違和感というか、があった(鎌倉の空襲がたいしたことないと言っているわけではない)。(そもそも鎌倉が舞台とは作品では言っていないし)。校長先生の話がとても印象的なのだが、まぁ難しいところだ。

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    2026年10月02日
  • かはたれ 散在ガ池の河童猫

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    物語もいいけど、使われている日本語もきれい。
    八寸が控えめな性格で、守ってあげたくなる可愛さ。
    子どもだけが読むのではもったいない。

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    2026年08月22日
  • しずくと祈り 「人影の石」の真実

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    ネタバレ

    人影の石、過去に2度平和記念資料館で見たはず。ずっと一瞬にして消えて石に影だけが残ったのだと思っていた。そうででゃないということを今更ながら知った。当然のことながらあの影もかつて生きて日々の暮らしを営んでいた人なのだ。一度でも名前を記されたことは意義深い。被害の大きさを数字で知るよりも、資料に添えられた説明で、誰のものだったか、どこで何をしていたのかなどを読んだ時、確かに存在していた人が理不尽に命を奪われたのだいうことが胸に迫ってくると自分の経験からも知っている。作者もあとがきで「ささやかなかけがえのない人の生きた姿をていねいに描くことが空前絶後の事件の輪郭を浮かび上がらせることになる」と語っている。生きていたという事実は数字では表せないものなのだと改めて思う。

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    2026年07月30日
  • さくら村は大さわぎ

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    優しいお話
    わたしが子どもの頃に出合ったら
    好きだったろうな

    いろんな特徴のある
    登場人物がでてくるから
    これは シリーズ化ねらってますね!
    (大人目線すみません)

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    2026年06月15日
  • たそかれ 不知の物語

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    かはたれ、がよかったので続編も。
    かはたれよりもより広いはなしで、登場人物も多い。戦争の悲しいはなしもあるけど、河童と人間の交流が美しい。不知のかっこよさよ。

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    2024年09月20日
  • ねこもおでかけ

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    ねこが喋っていました。
    自分だったらねこの気持ちもわかるようになってねこと一緒にファッションショーしたいなと思いました。
    最後に犬も喋ってびっくりしました。

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    2024年07月04日
  • たそかれ 不知の物語

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    前編は「かわたれ」夜明け前の薄明かりに対して、この編は「たそかれ」夕暮れ時の黄昏。
    母を亡くした麻と河童の八寸の話に対して、20年前にやはり人間と親しくなった不知という河童が、長い歳月を得てもう会えないことを納得して、八寸と共に散在が池に帰っていく話である。
    会えない人間を待ち続ける不知の孤独を思って涙します。孤独の中でも暖かい思いやりをもらって少しずつ成長する麻。
    ほんわかいい話でした。

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    2024年03月16日
  • パンに書かれた言葉

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    ホロコーストと、広島の原爆と、福島の津波・原発事故とをリンクさせている物語。
    現代の子が、親族から聞く形で戦争、核、人権などを考えていき、違和感なく読むことができそうです。

    物語の設定がしっかりしていて、違和感なく、この3つの重大な災害を大雑把に捉えられるように思います。

    小学校高学年から読めると思いますが、内容が重いので、中学、高校、大人でも読むと気づく事が変わるかもしれません。
    厚みのある本で内容もあるので、これが読める児童には勧めていきたいと思いました。

    事実を物語に落とし込み執筆する中で、はまる沼が2つあると著者あとがきにあります。
    「文献沼」そして。「推敲沼」。
    ホロコーストや広島の本を読み出すと、私も違う立場から、違う角度から、また、同時期に他のところでは?など、知りたくなります。
    反対に絶望感が強くて何も読みたくなくなったのは、「あのころはフリードリヒがいた」ですが、衝撃が強いだけに1度読んでおくべき本だとも思います。

    人が戦争を起こさなくなるまで伝え続けなければという著者の意志を感じた1冊です。

    個人的に戦争の本はノンフィクションが読みたいのですが、文章が読みにくいものもあり、文章の面では創作物語の方が、心に響くような気もしますし、読み返したくなる。勧めたくなるというのも良い点と思います。

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    2023年10月05日
  • パンに書かれた言葉

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    ヒロシマのこともよく知らないのに第二次世界大戦中のイタリアのことなんて知るよしもない。イタリアもなかなか酷い目に合っていたんだなあ…軍に抵抗する人たち、収容所に連れて行かれる人たち、処刑される前に血で書いたのは『希望』。戦争という災害がいかに愚かなのか、イタリアとヒロシマを通して考えさせられる。

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    2022年11月10日