たそかれ 不知の物語

たそかれ 不知の物語

小説・文芸
1,650円 (税込)

8pt

『かはたれ』から4年後、八寸は、ふたたび長老の言い付けで、人間界へ出かけることになった。今回は、なぜか中学校の古いプールに棲みついてしまった高貴な血筋の河童、不知を河童界に連れもどすという使命を帯びていた。その中学で、3年生の麻と八寸は再会を果たし、麻の協力で、不知は、すでに命を落とした人間の友だちを待ちつづけていることがわかる。不知の持つ霊力で時間を遡り、不知とその友人を再会させようとするが…。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    児童書 / よみもの
  • 出版社
    :
    福音館書店
  • タイトル
    :
    たそかれ
  • タイトルID
    :
    20100185
  • 電子版発売日
    :
    2024年09月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    6MB

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たそかれ 不知の物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「悲しみや苦しみを知る心こそが、より深く…もしも、また心を開くことができていたなら…」
    章毎の注釈も興味深く、もっとこの世界観を知りたい

    0
    2026年03月01日

    Posted by ブクログ

    30代のいい歳した大人ですが、本当に感動しました。前作もよかったですが、今回はもっと深く描かれていて物語にどっぷり没入しました。でも前作との関連性も丁寧で、読み応えある良い作品だと感じました。

    0
    2026年02月20日

    Posted by ブクログ

    「かはたれ」の続編。

    前作はとにかく八寸がかわいそうだったけど、この作品では失敗する様子もひたすら可愛かった。

    「こわくてあぶないのはむしろ、だれにでも見えるものしか見ようとしない人間たちや、目に見えるものしか信じない人間たちなんだ。」

    校長先生の話の部分、不知と司の別れの部分、そして最後もやはり涙が止まらなくなりました。

    0
    2020年09月20日

    Posted by ブクログ

    「かはたれ」の続きのお話。個人的には、「かはたれ」よりも好きかも知れない。だけどそれは「かはたれ」を読んでいればこそで、あぁあの時あの人はこんなことを思っていたんだとか、そんな風に時を過ごしていたんだとか、色々な人の視点で様々な出来事の背景を知ることができて面白かったです。そして不知と司の友情にウルっとし、校長先生のお話にも涙。戦争学習などの時などにも読んで欲しいお話だと思いました。

    0
    2013年04月03日

    Posted by ブクログ

    かわたれ は鎌倉郊外の散在ガ池に住む河童と人間の少女 麻 の物語でしたが、こちらは続編で、4年後の物語です。
    かわたれで知ることになったみんなに再会できて、その後を知ることが出来て幸せな気持ちになれるのは、やはり、よく出来た物語であることの証明です。
    前作で、河童の男の子に魅力にまいった人たちには、文句なしのお奨めです。といっても、これは蛇足で、そのような人たちはとっくに読まれていることでしょう。
    さらに、蛇足ながら、私たちが深い山の中に静かに佇む巨木を見上げて感じるあの独特の感覚、、「神秘的なもの、神々しいもの」を、存分に味わうことが出来ます。

    0
    2011年10月29日

    Posted by ブクログ

    前巻が「絵」なら今回は「音楽」がキーワード。八寸が家族と出会えて、ひとりぼっちの寂しさが埋められて、ほっとしながら読みはじめた。前巻よりも少し大きなテーマで対象年齢も少し上かもしれない。
    戦争の話が色濃くて、大空襲の話は胸が苦しくなる。作者が被爆2世だということを知ってしまっていたから、広島の原爆のことも重なって読めて、余計に苦しい気持ちになった。銀色の河童が本当に繊細で美しくて、帰ってこない人を待ち続けるのが切ない。
    音楽や絵や物語の持つ力の素晴らしさを謳いあげる本でもあった。本当に辛くて心に何も入りこむ隙間がなくても、いつかふとした時にすべりこむ。終章のその場面を泣きながら読んだ。
    私自身はこの登場人物たちのように、ここまで辛い気持ちにも境遇にもなったことはきっとないと思う。それでもすぐにくじける気持ちを慰めてくれるのは、やっぱり数々の音楽や絵や物語だったと思う。それらがなければ、不安定で危なっかしい気持ちで過ごす毎日を、ここまで生きて来れなかっただろう。また一冊心を慰めてくれるすてきな本を読んで、明日ももう少しがんばろうかな、という気持ちになれた。

    0
    2011年06月01日

    Posted by ブクログ

    「かはたれ」と「たそかれ」。

    似た言葉をタイトルに持つ『かはたれ』と『たそかれ』は、
    1冊1冊で完成しているが、
    『かはたれ』のストーリーを『たそかれ』が補完する形になっており、
    『たそかれ』まで続けて読むと、
    『かはたれ』で起こっていた出来事の意味がよりわかる、
    という構成になっている。

    著者が広島出身の被爆二世であることもあり、
    戦争について描いているところが『たそかれ』独自の特徴である。

    本書は、学校のプールで
    いつまでも誰かを待ち続けている様子の河童・不知の物語。

    『かはたれ』に続いて、八寸と麻も登場する。

    『かはたれ』から4年の月日が過ぎていた。

    八寸が今回与えられた使命は、
    学校の古いプールに住み着いてしまった不知を説得して、
    散在ガ池に連れ帰ること。

    不知は、月読の一族という高貴な出で、
    本来なら散在ガ池を統べることができる河童なのであるが、
    戻ってこないのだ。

    不知の一族に対しては、他の河童も縁が深いので、
    不知を連れ戻すことは、
    24年前の事件のために肩身の狭い思いをすることになった
    八寸の一族を救うことにもつながるからと。

    再び人間の世界にいくことになった八寸は、
    中学生になっていた麻と再会する。

    麻は、八寸を描いた作品をきっかけに絵の才能を開花させ、
    美術で国立中学に進学していた。

    その中学は、不知のいるプールのある学校だったのだ。

    そして、小学生のころに、いじめられているところを麻が助けた
    河井君は、音楽で国立中学に進学しており、
    彼もキーパーソンの一人として本書は進んでいく。

    河童は人間の10倍かけて年を重ねていく。

    人間にとっての戦後60年、70年のいう時間は、
    河童には違う感覚で流れていたのかもしれない。

    そして、戦争を体に刻んでいる著者にとっても、
    その時間は、私達のそれとは違っていたのかもしれない。

    不知の時間を描くことで、物語に戦争が織り込まれている。

    不知が人を待っているその古いプールは、
    戦争中から貯水槽として使われていて、
    戦火に焼かれ水を求めて逃げてきた人々が
    そこでたくさん亡くなったといういわれをもっている。

      死者の数があまりに多かったために、
      あまりにも突然にこの地上から決めてしまったために、
      亡くなった人々は生きている人々の暮らしの中に、
      ごくあたりまえのように紛れ込んでいた。

      過去は、過ぎたれど去らぬ日々だったのである。

    また、20年前に不知を見た少年
    (彼も河童を見ることができる存在だった。)に
    再会することを通して、
    麻は亡くなった母の面影に再会することになる。

    かつて教員を目指していた麻の母は、
    河童を見た少年と教育実習で縁があったのだ。

    河童を見た彼に、「皆が忘れてもあなたは忘れないでね」と言った麻の母。

    その言葉は、そのまま今の麻への言葉ではないだろうか。

    生きていたらきっと自分にもそういったのではないかと麻も思うのだ。

    いつまでも戦時中に出会った司を待ち続ける不知の気持ちに麻は共鳴する。

    なんとか、不知を司と会わせたい麻と河井君は、
    さまざまなことを試み、時間と空間について考える。

      そうすると、ここは不知と司さんが別れたあとの時空なんだろうか。

      過去の中の未来、っていうことなのか、
      それとも時間は同じようになれ出ていて、空間だけ別なのか。

      ここはあのころのプールと何が違うんだろう

    空間が違う?

    時間の流れ方が違う?

    空間は一緒で時間の流れ方が違う?

    空間が別だけど時間が同じように流れてる?

    思い浮かぶままを言ってみるが、わからない。

    それでも試みを続けた。

    不知、麻、河井君、みんなの魂が
    それぞれに「耳に聞こえない音楽」を聞きはじめた、まさにそのとき・・・。

    本書は、同じ時間、同じ空間に生きるとは、
    どういうことなんだろうと考えさせる。

    本を読んでいる私達にとって、
    本の中の世界が今の自分の今であるということと同じである。

    同じ時空間に無自覚にともにいても、
    本当の意味でともにそこにいることにはならない。

    そこに生きる人たちが、
    ともにその時間を生きること、
    その空間を生きることを願ってこそ、
    両者の時空間は真の意味で重なるのである。

    0
    2010年01月02日

    Posted by ブクログ

    先行作品の「かはたれ」と違って、子どもが自分で読めるようになってから、本人に読んでもらいたい物語です。
    読み聞かせの場合、泣かずに読むのが難しいからです。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

     泣けたなぁ。美しくて哀しくて、でも心が安らかになる物語。原爆や戦争について書いた最近の児童文学を何冊か読んだけど、「伝えよう伝えよう」とする気持ちが前に出すぎて、圧迫感があるものが多かった。作家の皆さん真面目だから大切なテーマを伝えたい気持ちが出てしまうのね。
     本作「かはたれ」は、読んでいて自然に戦争は嫌だなと思わせてくれる物語。大事な友達を長いこと待ち続ける不知の哀しい物語が綴られる。「たそかれ」の続編として、かわいい河童の八寸に、中学生になった麻、老犬になってしまったチェスタトンが登場するのが本当に心強くて、まったく新しい物語だったら不知の深い深い悲しみに耐えられなかったかもしれない。麻は4年前「かはたれ」の頃と比べると、ものすごく魅力的な女の子になった。行動力があって知恵もあって一生懸命で、でもうるさくなくて。河井君がずっと麻のことを気にしていたのもわかるなぁ。河童は人間よりも長命で、成長スピードも遅いから、八寸は4年間くらいでは全然変わってなくて本当にかわいい。でもめちゃめちゃピュアなので、不知が戻ることになった功績は主には麻と河井君にあって、八寸自身は特に何にもしてないだけど、でもなんか役割はあったのだと思いたい。
     朽木祥さん、「かはたれ」で感じた知性が先走った感じは本作では全然感じず、物語に相応しい美しい文章が静かにつづられていく。山内ふじ江さんの挿絵が本当に美しい。読み終わってふと見た裏表紙のトンボにまた泣いてしまった。
     追記。『作家とランチ』を読み直していたら、『たそかれ』に描かれる空襲で亡くなった人のエピソードはヒロシマのモチーフだと。鎌倉に空襲があったのは事実のようだが、プールで亡くなった人たちのエピソードは広島や東京大空襲を思い出したし、司の話は「はだしのゲン」のようで、かなり重くてハードなので、そこは違和感というか、があった(鎌倉の空襲がたいしたことないと言っているわけではない)。(そもそも鎌倉が舞台とは作品では言っていないし)。校長先生の話がとても印象的なのだが、まぁ難しいところだ。

    0
    2026年10月02日

    Posted by ブクログ

    かはたれ、がよかったので続編も。
    かはたれよりもより広いはなしで、登場人物も多い。戦争の悲しいはなしもあるけど、河童と人間の交流が美しい。不知のかっこよさよ。

    0
    2024年09月20日

たそかれ 不知の物語 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    児童書 / よみもの
  • 出版社
    :
    福音館書店
  • タイトル
    :
    たそかれ
  • タイトルID
    :
    20100185
  • 電子版発売日
    :
    2024年09月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    6MB

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