山内ふじ江の作品一覧

「山内ふじ江」の「かはたれ」「たそかれ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • たそかれ 不知の物語
    4.2
    1巻1,650円 (税込)
    『かはたれ』から4年後、八寸は、ふたたび長老の言い付けで、人間界へ出かけることになった。今回は、なぜか中学校の古いプールに棲みついてしまった高貴な血筋の河童、不知を河童界に連れもどすという使命を帯びていた。その中学で、3年生の麻と八寸は再会を果たし、麻の協力で、不知は、すでに命を落とした人間の友だちを待ちつづけていることがわかる。不知の持つ霊力で時間を遡り、不知とその友人を再会させようとするが…。

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  • かはたれ 散在ガ池の河童猫
    5.0
    1巻770円 (税込)
    河童族の生き残りの中で、人間でいうと8歳になったばかりの「八寸」と呼ばれる河童が、修行を積んで人の目から姿を隠す術を学ぶため、猫に姿を変えて人間の世界に送り込まれることになった。八寸は麻という女の子の家で暮らすことになり、母親を亡くしたばかりの麻は、猫の八寸に大いに慰められるが、ある日猫を洗ってやると、八寸は河童の姿に戻ってしまったのだった…。心の問題を抱える少女とかわいらしい子どもの河童とのユーモアと感動に満ちたファンタジー。

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  • 鳥よめ
    3.0
    1巻1,430円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 太平洋戦争中、足が悪くて徴兵されなかった若者、周平さんは、一人で灯台を守る仕事をしています。ある日、彼のもとに、若いむすめがやってきて、自分は周平さんに命を助けられた鳥で、周平さんにお礼を言うために、海の神さまに人間の姿に変えてもらったといいます。二人はやがて仲のいい夫婦になり、幸せに暮らし始めますが、戦争の影がしのびより……。あまんきみこの平和への深い祈りがこめられた、美しく悲しい愛の物語。

ユーザーレビュー

  • かはたれ 散在ガ池の河童猫

    Posted by ブクログ

    以前からお友だちに勧められ、いつか読もうよもうと思いながら、ようやく読む機会が到来しました。
    こんな素敵な作品を、スルーしなくて良かった!!!!!

    ひとりぼっちの河童八寸と、お母さんをなくしたさみしさを、父の手前うまく表現できずにいる女の子麻。

    麻はお母さんからもらった愛でできている、とっても素敵な女の子。何が大切なのかたぶん誰よりも知っているけど、そのことを麻自身はまだきづいていないね。

    八寸は、家族がある日消えてしまい、その帰りを信じて待っている、たった8歳のこども河童。沼で生き残っていくために、猫の姿になって人間の世界に修行に出された。

    この2人の出会いの前に、情けない顔のラブラ

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    2021年11月28日
  • かはたれ 散在ガ池の河童猫

    Posted by ブクログ

    もう、もう、もう・・・
    涙、涙で読み終える。
    思い切り八寸を、麻を抱きしめたい。
    朽木さんらしい、鎌倉を舞台に、英国の香りがほのかに漂うような物語。
    美しい表現が盛りだくさん。

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    2021年10月19日
  • たそかれ 不知の物語

    Posted by ブクログ

    「かはたれ」の続編。

    前作はとにかく八寸がかわいそうだったけど、この作品では失敗する様子もひたすら可愛かった。

    「こわくてあぶないのはむしろ、だれにでも見えるものしか見ようとしない人間たちや、目に見えるものしか信じない人間たちなんだ。」

    校長先生の話の部分、不知と司の別れの部分、そして最後もやはり涙が止まらなくなりました。

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    2020年09月20日
  • たそかれ 不知の物語

    Posted by ブクログ

    「かはたれ」の続きのお話。個人的には、「かはたれ」よりも好きかも知れない。だけどそれは「かはたれ」を読んでいればこそで、あぁあの時あの人はこんなことを思っていたんだとか、そんな風に時を過ごしていたんだとか、色々な人の視点で様々な出来事の背景を知ることができて面白かったです。そして不知と司の友情にウルっとし、校長先生のお話にも涙。戦争学習などの時などにも読んで欲しいお話だと思いました。

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    2013年04月03日
  • たそかれ 不知の物語

    Posted by ブクログ

    かわたれ は鎌倉郊外の散在ガ池に住む河童と人間の少女 麻 の物語でしたが、こちらは続編で、4年後の物語です。
    かわたれで知ることになったみんなに再会できて、その後を知ることが出来て幸せな気持ちになれるのは、やはり、よく出来た物語であることの証明です。
    前作で、河童の男の子に魅力にまいった人たちには、文句なしのお奨めです。といっても、これは蛇足で、そのような人たちはとっくに読まれていることでしょう。
    さらに、蛇足ながら、私たちが深い山の中に静かに佇む巨木を見上げて感じるあの独特の感覚、、「神秘的なもの、神々しいもの」を、存分に味わうことが出来ます。

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    2011年10月29日

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