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Posted by ブクログ
5年教科書掲載本
恥ずかしながら、「被爆」と「被曝」の違いを知りませんでした。
ヒロシマ、そして原爆のことだけでなく、戦争そのものについても書かれていたので、一人でも多くの人に読んでほしい本。
息子を特攻で失くした母親から、息子が好きだった女性の娘さんへの手紙ー
「どうか、あなたたちの世代が生きる世界が平和でありますように。自由な心を縛る愚かな思想が、二度と再びこの世界に紛れこみませんように。健やかに成長され、生を全うされますように。」
そして、ホロコーストの研究者たちが訴え続けているという言葉ー
「加害者になるな。犠牲者になるな。そしてなによりも傍観者になるな」
自分にも周りにも言い続けたい。
Posted by ブクログ
朽木さん、またヒロシマの本を書かれたのだな、と思い手にとる。
前読んだのはその当日のおはなしだったが、
今回はあれから25年。
被爆2世の時代のはなし。
希未は毎年の行事である灯篭流しの夜、1人の老婦人に声をかけられる。
あの日、多くの人が、一瞬で消えた。
誰かを探している人が広島にはたくさんいるから、という言葉。
お墓参りでみかけた美術の先生。
いつものように起きて、ご飯を食べて、学校に行って、家族のいる家に帰る。そんなあたりまえの日常が、ある日突然途切れてしまった人たちが
自分のすぐそばにいるのだと、気がついた希未たち。
平和学習として、知識として知るんじゃなくて、実感としてあの出来事を
受け止めていく中学生たちが、どうか忘れないように、という祈りとともに描かれている気がする。
日本人は哀しみを1人で抱え込んでしまいがちなんではないかと思う。
自分がどう思うかと、人に伝えるのが下手、というか。自分の感情を
表に現すのは恥ずかしい、というような。
それに、あまりに恐ろしすぎて伝えていいのか分からない、というのもあるのかも。
そうして忘れて、水に流してしまえばなにもなかったようになる。
それは、いい面もあれば悪い面もあって、戦争に関してはきっと悪い面が
でてるんじゃないかと思う。
忘れてしまえば、なかったことになってしまえば、もう一度、同じことが起きるかもしれない。
そうならないために、忘れるな、忘れるな、と、誰かが言い続けなければならないんだろう。
美術や音楽は役に立たないから、先に死ね、と言われるような、
国のために、大切な人を守るために、という、綺麗な言葉にくるまれて、
若い命が犠牲になるような、そんな時代がもう一度やってこないように。
作中の短歌は、実際にあの当時詠まれたものみたいだ。
巻末に、作者もしくはご家族の方に連絡を頂きたいという一言が添えてあって。ああ、本当に、そんな気持ちで戦後を生きた
たくさんの、吉岡先生や須藤さんや堀田さんがいらしたのだろうなあ、と。
加害者にも被害者にも、そして傍観者にもなるな、か。
はあ、そうだ。傍観者もだめなんだよ。
でもなあ、実際、なにをどうすればいいのか。
秘密保護法なるものもあっという間に国会をとおってしまうし。
通る前はぎゃーぎゃーいってたマスコミも通ってしまえば、その後の
報道は殆どないし。まあ、あの自民圧勝の時に、こうなることは
分かっていたと思うのだが。なぜああもみんな雰囲気に流されるのか。
美しい国、とか政治家が口にするとなーんか胡散臭いんだよなあ。
とりあえず選挙には欠かさず行ってるんだが、
いまだかつてあの流れに打ち勝てたことがないような気がする・・・・。
当たり前の日常が当たり前に続いていく。
そんな未来があればいいのだが。
いや、願うだけでは、だめなのか。
とりあえず、この本は読むべし。
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