雨隠ギドのレビュー一覧
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毛糸工場の息子、真尋とシャツ屋の息子、理一の不器用で可愛らしい恋のお話でした。
まさに毛糸みたいにふわふわした容姿で、縦横無尽に形を変えていくような真尋の性格と、シャツのようにピシッと形を整えたような理一の性格は真逆のようで、でも何かを作り上げていくということへの真っ直ぐなところは似ていたりして、その2人が近くなったりすれ違う心情がすごく丁寧に描かれていて、じーんとしました。
一穂さんはモチーフというかテーマの選択と、それに付随するキャラクターの作り方が本当に上手くて、文章の上手さと共にいつも感動させられます。
真尋の心情を毛糸の網目に置きかえて、連なったりほどけたりという風に表現しているとこ -
Posted by ブクログ
予告で「会うのをやめましょう」宣言があって、一体なんでそんなことに…!?!?と思っていたら、テストだから…とか…。でも正直ほっとしました。
小鳥ちゃんと先生の関係は今のまま変わらないで欲しい。小鳥ちゃんが先生のことを好きなのは別にいいけど、でも先生はたぶん小鳥ちゃんをそういう目で見ることはないと思う。というか、つむぎちゃんのことをいつまでも第一に考えていて欲しい。小鳥ちゃんにとっては切ないけど、そうやっていつまでもあの幸せなご飯の時間を続けていってほしいのです。
この漫画に求めているのは恋愛ではなく、家族の温かみとかそういうのなのです…。
まあでも今のところ、小鳥ちゃんも恋よりも『3人のご飯の -
Posted by ブクログ
一言で言うと食漫画。
でもただ食べ物の説明があるわけではない。誰かと一緒にご飯を食べる幸せだとか、自分が作ったご飯を誰かがおいしいって言って食べてくれる喜びだとか。私たちが何気なく行っている『食事』という行為の中にある特別さを気づかせてくれる。
この作品の主軸となる三人の関係性はちょっと特殊ですが(高校教師の父と、幼稚園児の子と、父の学校に通う”女子高生”ですから)、ドロドロしたこととか一切なくほんわか心温まるお話ばかりです。
三人が本当においしそうにご飯を食べるので読んでいるとなんだか幸せになります。
誰かと一緒にご飯を作って、誰かと一緒にご飯を食べたくなる作品です。 -
購入済み
大人になっても愛は続く
評判が良かったので購入。人気があるだけあって良い話でした。こちらも読んだら「悪だくみにも花はふる」が2人の続編なので読むべき。
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Posted by ブクログ
料理する楽しさ、食べる喜び、一緒に作って食す嬉しさ、どれも味わえる、食漫画らしい食漫画
料理が好きな人間にも、食べるのが好きな人間にも、食べているのを見るのが好きな人にもドストライクになるだろう
つむぎちゃんの一挙一動が可愛いってのも、この漫画の忘れちゃいけない魅力だが、父親の犬塚が一人娘と、コミュニケーションを親密に図ろうとしている必死さにも注目して読むと、更に楽しめるのではないか?
料理そのものだけでなく、それを軸に、人間ドラマにも重点を置いているのは、ポイントが高い
また、女の子の笑顔がどれもこれも、男をキュンッとさせてくるってのもイイよね
この巻から登場する、八木さんの出番が増えてくれ