雨隠ギドのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アニメ化万歳。ここ最近、私の好きな漫画がアニメ化してくれて嬉しい。さすがに、クール教信者先生の『小林さんちのメイドラゴン』にこそ、嬉しさは劣ってしまうが、それでも、ファンとしてガッツポーズは決めたい
まぁ、本音を言うと、アニメ化よりドラマ化の方が先かも、と思っていたので、少しだけ吃驚はした。アニメの評価が高かったら、ドラマ化に踏み切るつもりなのかな、講談社さんは。あまり、俳優さんに私は悔しくないので、この人にやって欲しいって強い希望はないんだけど、可能なら、仮面ライダーや戦隊シリーズで活躍を起用してもらえると、視聴したいって気持ちが強くなる
では、改めて、本編の感想を
ホント、この『甘々と稲妻』は優しくて和む。絵柄、ストーリー、キャラクター、台詞をひっくるめた作品全体に、雨隠ギド先生の人柄の良さが滲み出ている、と感じるのは私一人だけじゃないだろう
きっと、雨隠先生は温かい家族の中で育ち、絆を大切にしようと思い、それを実行に移せる人間なんだろうな
料理を通して、親子のキモチが通じ合う、それは展開としてはベタだし、綺麗事だ。でも、そこがいいのだ。漫画の中でくらい、キラキラした愛情で結ばれている親子が見たい
また、作中のイベントやハプニングが、子供がいれば起こって当然、と肯くより他ないモノばかりなので、子を持つ親の読み手は共感できる点も多いのだろう
私は子供がいないので、父親である公平さんの感情を完全に理解や納得できる訳でもないのだが、それでも、「なるほど」と感じる点はある
当たり前(?)だが、料理が家庭で親子が一緒に作れる品であるってのも、この『甘々と稲妻』が高評価を受ける理由だろう
この(6)でも、色々と大きな動きが起こっている。私が推す話は、命と愛はいつまでも受け継がれていくんだな、そんなセンチな感想をつい抱き、赤面してしまった、その30「ただいまと鶏のクリーム煮」だ。イナゴの佃煮をノー躊躇で食べられちゃうつむぎちゃん、ホントにワイルドだわ
この台詞を引用に選んだのは、雨隠先生、親子も描けるのに、女子高校生のキモチまで繊細かつ鮮烈に描けるって凄いな、と思ったんで。若い内は、「好き」ってキモチを、そんな難しく考えちゃダメだな -
Posted by ブクログ
今更、そこに気付いたのかい、と呆れられそうだが、ホント、この『甘々と稲妻』はタイトル通りのストーリーだな、そう、しみじみと、この5巻を読んで思った
全体的に甘さがほのかに漂う話なのだが、時に、稲妻のごときインパクトで、読み手のハートを無遠慮で貫いてくる
あくまで、私が勝手に思っている事だが、どのジャンルにしろ、5巻ってのは、どっか、節目みたいな感じがする。五巻目に突入すれば、質が落ちてきているか、維持できているか、むしろ上がってきているか、が分かると思う
この『甘々と稲妻』は、当然、ますます、質が良くなってきているタイプの作品だ
豊田悠先生が、『パパと親父のウチご飯』で追い上げてきたかと思ったが、そう、簡単には先頭を譲らないなあ、雨隠先生
これからも、是非、切磋琢磨して、私らファンを満腹にさせてほしい
どちらかっつーと、料理漫画じゃなく、育児日記を読んでいるような気分が強まる、この五巻でも、日常的だけど、親子にとっちゃ、実に大事なイベントばかりが発生する
男の子の友達が家にやってきたり、誕生日のパーティーを催したり、子供らしい見栄から初めて嘘を吐いてしまったり、大怪我をしてしまったり、そんな風に父と娘の毎日は賑やかしい
言い方は悪いかも知れないが、『甘々と稲妻』は、つむぎちゃんと同年代の子供がいる親の読み手の方が、共感の度合いが深まって、面白く感じられるんじゃないだろうか。もちろん、独身の人、まだまだ夫婦だけでいたい人も、料理漫画が好きな人も、子持ちの人とは違った切り口から、異なる魅力を見つけられるだろう
ただ、やっぱ、犬塚先生がするつむぎちゃんの褒め方、叱り方、認め方、受け入れ方は、今現在、子育てに悩み始めている人にとっちゃ、目から鱗だと思うのだ。そりゃ、子供の育て方は千差万別、人それぞれだが、「こういうやり方もあるんだ」ってコトを知っていれば、子供との接し方にも、良い余裕が生まれるのは確かなはずだ
また、親子の絆だけでなく、犬塚と小鳥の距離感にも、少し変化の兆しが見えだしてきており、これからが楽しみだ
くっついて欲しいっつーより、小鳥には犬塚への恋愛感情を、愛する誰かと結ばれて、子供が出来て、子育ての難しさにぶつかった時、それを乗り越える為に役立つ人生の糧にしてもらいたい、そんな感じかなぁ
どの話も、ストーリーは面白く、登場する料理も美味しそうで、どれを推薦するかを悩んでしまうのだが、共感って点で選出するなら、やはり、その25「夜空の下のほくほくコロッケ」だ。つむぎちゃんの、我儘とも言えない、父親へのモヤモヤとした感情のぶつけ方、これは誰でも経験があるだろう。いいこでいたくない、そう思うのは、子供も大人も同じだ。無理に我慢せず、思いっきり、そのイライラを外側に出せる子供の方がエラいよなあ。また、私のお気に入りキャラである八木さんが、好い味を醸しているってトコも薦めたい理由だ。友達にガス抜きさせてやり、ささくれだった親子の絆を修復するのに一役を買ってくれる人間が身近にいるだけで、どこか心強いもんだ
この台詞を引用に選んだのは、私もつむぎちゃんを凄いな、と感じたので。嘘を吐いちゃいけない、そんな当たり前の事は誰だって分かってる。けど、自分を自分で傷つけたくなくて嘘で己を守りたくなる時だってある。しかし、結局、嘘は嘘で、いつかは自分にダメージが返ってくる。子供に嘘はいけないって事をちゃんと教えられる親はカッコいいと思うのは私だけじゃないだろう -
Posted by ブクログ
癒される食漫画は何でしょう、と尋ねたら、多くの漫画好きの口から挙がるのがこの『甘々と稲妻』じゃなかろうか。私も、『銀のスプーン』や『日日べんとう』など候補がいくつか浮かんだ上で、最終的にはこれを推すだろう
以前は、今イチ、登場する料理が美味しそうに見えないな、と思っていた。今も、『クッキングパパ』や『中華一番』のように食欲を刺激されるほどじゃない。けど、誰かと一緒に作ってみたいな、と思わせる何かが、確かにあるのだ、雨隠先生の描く料理には
あくまで、私個人の見解であるが、この『甘々と稲妻』のテーマは成長なんだろうなァ
得意とは自信を持って言えない料理を通し、毎日、ふとした拍子に生じ、ほんの少しずつ膨らんだ悩みや、どうしても合わない意見の違いと真正面から向き合い、適当に考えたりしないで、答えをしっかりと導き出し、絆の間にしこりを残さずに解消する、登場人物の、人間として当たり前の姿勢には、ハッとさせられる
成長ってのは、一見すればそれが判り易い幼稚園児だけでなく、女子高校生、そして、イイ年齢の大人にもあり得る、と知らされた作品だ
全ての話が基本的に、親子の物語だが、親に対し、子供にはこう接すればいい、とヒントを与えるだけでなく、子供にも親との付き合い方を見直させるキッカケもくれそうだな、と思う
加えて、まだまだ、本人も完全には自覚に至っていなくて、淡いどころか薄すぎるにしろ、教師と生徒の禁断のラブコメ臭もしていて、何気に愉しめる
どの話も胸が温かくなるコト確実なのだが、個人的に衝撃的だったのは、自分も覚えのある、その16「ふわふわキャベせんとしょうが焼き」だ
怖さを忘れれば、途端、痛い目を見るように出来ているのだ、世の中
親子で料理を作る、このスキンシップ自体はいい。親の方がテンパってしまうのはしょうがない。それでも、親本人が調子に乗ってはならないのだ。適度な余裕を子供を安心させるために見せつつも、一定の緊張を抱いていなければ
教える事が多く、テンパってしまうのも、これはしょうがないが、やはり、忘れてはならないのが、食材、つまりは命への感謝と、調理道具が使い方を誤れば、慢心している使い手を傷つけるモノって事、それだけはしっかり、真面目に、自分の言葉で教えてやらねばならない。当然、この時、子供のやる気を削がないよう、親は注意しなければならないのだから大変だとは思うが、子供が怪我をして悲しいならば、その手間を惜しんではならない。むしろ、その手間を面倒くさがったら親失格じゃないか?
包丁で指を切れば痛い、熱い鍋を触ってしまったら痛い
だからこそ、親は細心の注意を払い、子供に払わせ、恐怖でなく畏怖の念を芽生えさせ、練習すれば大丈夫、そんな根拠がないからこそ揺るがない自信を与えてやるべきだ
料理は楽しい、けど、気持ちを必要以上に緩ませちゃいけない
この台詞を引用に選んだのは、こう、何と言うのか、親に感謝したくなったので。自分は多分、両親にちゃんと叱ってもらえた、と思う。使い古された言い方ですけど、「怒る」と「叱る」って全然、違うんですよね。「怒る」は自分のストレスを発散させる感じで、「叱る」は自分がダメージを受けるのを承知で、子供の曲がっちゃいけない方向に行きかけた自由な感性を正してやる、そんな感じなのかな。ハッキリ言えないのは、きっと、私がまだ父親じゃないから。子を持てた時、感覚で判るようになると良いんだが -
Posted by ブクログ
中学生の娘と会話するきっかけは様々ですが、比較的スムースに会話できるのは本の話題。
以前から、私の本棚から漫画を中心に取っていっては色々と読んでいて、意外と好みも似ていることが分かってきました。
まぁ、親子だしね。
スマホの無料アプリ「漫画ボックス」も親子で読んでいます。どの作品も連載を少しずつ読んでいけばいいや……と思っていたのですが、ついにはまってしまう作品に出会ってしまいました。発売されている3巻までを衝動買い。困ったものです。
高校の数学教師の犬塚公平は、半年間に妻を亡くし、幼稚園に通う娘のつむぎと二人暮らし。
仕事と家事に奮闘するものの、ある日、家に帰ってきたところ、つむぎが料理番組を放送するテレビにかじりついているのを見て、娘と一緒にまともな食事を取れていないことに気がつく。
なんとかしてつむぎに美味しいものを食べさせてあげたいと思って、花見で知り合った女性に教えられたお店に行ってみると、そこには教え子が居て……
高校教師の父親・公平と娘のつむぎ、教え子で大食家の飯田小鳥が3人で美味しい料理を作るという……そんな物語。言ってしまえばそれだけの話、なんだけれど。
料理研究家の母親の作る料理が好きなのに、過去に包丁で怪我をした事がトラウマになって包丁が握れない小鳥と、娘のつむぎに本当に美味しいものを作ってあげたい、けど料理は結構苦手な公平が、つむぎを交えて3人でつくるご飯がいちいち美味しそうでこれが困ります。
土鍋のご飯からはじまって、豚汁に煮込みハンバーグ、唐揚げに茶碗蒸し、グラタンに餃子にイカと里芋の煮物……。作る料理は家庭料理で、しかも出来上がった料理が大げさに描写されていることもないのに……それなのに、本当に美味しそうでたまらないのです。
つむぎの愛らしさと、お父さんの奮闘具合、忙しい母親に気を遣いながらも二人との交流を深めていく小鳥の三人の関係性が素敵すぎて、もうね。心洗われますよ。
あぁ~、お家カレーとパン粥を作りたくなってきた。