【感想・ネタバレ】甘々と稲妻(5)のレビュー

ひとたび街に出れば目に入るコンビニやファミレス、ファーストフード店。現代に暮らす私達にとって、安くておいしいものにありつくことは難しくありません。それでも…いや、だからこそ、誰かと一緒だったり、誰かを想ったりして作った料理は、格段に楽しくておいしい。この『甘々と稲妻』は、そんな気持ちを思い出させてくれる作品です。

物語の中心人物は、妻を亡くした数学教師・犬塚公平とその娘・つむぎ。仕事の傍ら、家事と育児に奮闘する公平ですが、料理だけはどうしても苦手でした。幼いつむぎに申し訳ないと思いつつも、コンビニ弁当に頼る日々が続きます。
そんなある日のこと。帰宅した公平は、テレビにかじりつくようにしてお料理番組を眺めるつむぎを目にして、その寂しさと我慢を知ります。「おいしいものを食べさせなくては」と食事処に駆け込み、さらに料理を頑張る決意をして…。

本作の見どころとして、調理中の風景やおいしそうな料理は言うまでもありませんが、つむぎの心の動きや成長も大きなポイントです。子どもらしい無邪気さや特有の鋭さ、「良い子」であろうとする子どもなりの気遣いなどがリアルに、生き生きと描かれています。
料理を口いっぱいに頬張って目を輝かせるつむぎを見れば、あなたもお腹がすくこと間違いなしです!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年08月17日

【あらすじ】
妻を亡くした高校教師・犬塚(いぬづか)は、単身で娘・つむぎの子育て中。料理が苦手な彼だが、ひょんなことから教え子の小鳥(ことり)と一緒にご飯を作って、娘と3人で食べることに! 体も心も、ぐんぐん成長していくつむぎ。料理も料理以外でも、娘のためにしてあげられることはなんだろう――? 父の...続きを読む奮闘はまだまだ続く、にぎやかホームドラマ第5巻!

【感想】

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Posted by ブクログ 2016年12月13日

つむぎちゃんの成長がまた見られた今回。
おもちを作る時に、ママが病院にいる友達に対して
つむぎちゃんが言った言葉が身に染みました。
そして、はじめてのおつかいでの失敗もありました。
それでも前を向いたつむぎちゃん。
とても成長していますね。じんときました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年08月24日

1.つむぎの成長
大人になると、本人の意識次第ではあるけれど「できることが増える」という感覚を味わうことが難しくなるのではなかろうか。そのまま、自分にできることはみんな誰もができることなのだと思い込んでしまうと、他人の実力を認めることは難しくなる。
だから、ちゃんと成長した分「自分を誉めて」「次をや...続きを読むらせて」と主張できるつむぎさん、それに応えて単に褒めるだけでなく、程よいレベルの課題を課して、さらに向上心と自信を身に付けさせる大人たち。うらやましい。

2. 犬塚さんと小鳥さんの関係
小鳥さんは一人で家事と仕事を頑張る犬塚さんに敬愛の念を抱いていて、犬塚さんは小鳥さんのことを場所やレシピ、セッティングで頼りにしている。
お互いに補い合う関係が見ていて心地よい。

3.小鳥家のこと
犬塚家だけでなく小鳥家の親子関係も焦点。それなりに仕事と家族を両立させる犬塚家とは対照的に、小鳥家は夫婦が疎遠で、かつ母親は仕事でひっぱりだこになって、家を空けることが増えてきた。そこへ犬塚家が入ってくるようになる。食事会が「家族」ではないけれど「家庭的」な空気を補い、さらにそのことがレシピを教えてもらったり会話のきっかけになったりして、小鳥家のつながりをやんわりと繋ぎ止めている状態。
小鳥家自体は冷え切っているわけではなく、今回のエピソードではつながりを絶たないようにしようと、そして小鳥さんを大切にしようとする温かい意志が読み取れる。今後小鳥家は変わっていくのか。

4.登場人物のつながり
つむぎの友達、犬塚先生の友達の八木、小鳥さんの友達・家族、いろいろな人たちが出てくる。犬塚家はどうしてこうもオープンでいられるのか、と思ってしまうくらい、簡単に人を受け入れていて、そのかかわりがつむぎの成長にも大きくプラスになっている。
保護者同士、子ども同士、友達同士、と近しいところから人間関係を広げて、秀くんや小鳥家の心の問題を解決し、それをつむぎの成長にもつなげていく。無心で真心を働かせる犬塚先生だからこそ、なのかもしれない。


ちちこぐさも同様のコンセプトの話だが、ちちこぐさが仕事仲間と家族に重点を置いているのに対し、
甘々と稲妻は、食が人間関係を生み出し、団らんが大きく広がっていく様子がいきいきと描かれている。

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Posted by ブクログ 2015年12月30日

今更、そこに気付いたのかい、と呆れられそうだが、ホント、この『甘々と稲妻』はタイトル通りのストーリーだな、そう、しみじみと、この5巻を読んで思った
全体的に甘さがほのかに漂う話なのだが、時に、稲妻のごときインパクトで、読み手のハートを無遠慮で貫いてくる
あくまで、私が勝手に思っている事だが、どのジャ...続きを読むンルにしろ、5巻ってのは、どっか、節目みたいな感じがする。五巻目に突入すれば、質が落ちてきているか、維持できているか、むしろ上がってきているか、が分かると思う
この『甘々と稲妻』は、当然、ますます、質が良くなってきているタイプの作品だ
豊田悠先生が、『パパと親父のウチご飯』で追い上げてきたかと思ったが、そう、簡単には先頭を譲らないなあ、雨隠先生
これからも、是非、切磋琢磨して、私らファンを満腹にさせてほしい
どちらかっつーと、料理漫画じゃなく、育児日記を読んでいるような気分が強まる、この五巻でも、日常的だけど、親子にとっちゃ、実に大事なイベントばかりが発生する
男の子の友達が家にやってきたり、誕生日のパーティーを催したり、子供らしい見栄から初めて嘘を吐いてしまったり、大怪我をしてしまったり、そんな風に父と娘の毎日は賑やかしい
言い方は悪いかも知れないが、『甘々と稲妻』は、つむぎちゃんと同年代の子供がいる親の読み手の方が、共感の度合いが深まって、面白く感じられるんじゃないだろうか。もちろん、独身の人、まだまだ夫婦だけでいたい人も、料理漫画が好きな人も、子持ちの人とは違った切り口から、異なる魅力を見つけられるだろう
ただ、やっぱ、犬塚先生がするつむぎちゃんの褒め方、叱り方、認め方、受け入れ方は、今現在、子育てに悩み始めている人にとっちゃ、目から鱗だと思うのだ。そりゃ、子供の育て方は千差万別、人それぞれだが、「こういうやり方もあるんだ」ってコトを知っていれば、子供との接し方にも、良い余裕が生まれるのは確かなはずだ
また、親子の絆だけでなく、犬塚と小鳥の距離感にも、少し変化の兆しが見えだしてきており、これからが楽しみだ
くっついて欲しいっつーより、小鳥には犬塚への恋愛感情を、愛する誰かと結ばれて、子供が出来て、子育ての難しさにぶつかった時、それを乗り越える為に役立つ人生の糧にしてもらいたい、そんな感じかなぁ
どの話も、ストーリーは面白く、登場する料理も美味しそうで、どれを推薦するかを悩んでしまうのだが、共感って点で選出するなら、やはり、その25「夜空の下のほくほくコロッケ」だ。つむぎちゃんの、我儘とも言えない、父親へのモヤモヤとした感情のぶつけ方、これは誰でも経験があるだろう。いいこでいたくない、そう思うのは、子供も大人も同じだ。無理に我慢せず、思いっきり、そのイライラを外側に出せる子供の方がエラいよなあ。また、私のお気に入りキャラである八木さんが、好い味を醸しているってトコも薦めたい理由だ。友達にガス抜きさせてやり、ささくれだった親子の絆を修復するのに一役を買ってくれる人間が身近にいるだけで、どこか心強いもんだ
この台詞を引用に選んだのは、私もつむぎちゃんを凄いな、と感じたので。嘘を吐いちゃいけない、そんな当たり前の事は誰だって分かってる。けど、自分を自分で傷つけたくなくて嘘で己を守りたくなる時だってある。しかし、結局、嘘は嘘で、いつかは自分にダメージが返ってくる。子供に嘘はいけないって事をちゃんと教えられる親はカッコいいと思うのは私だけじゃないだろう

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Posted by ブクログ 2015年11月07日

「…そうかな 女の子だからできないとダメとかじゃなくて 男の人とか 大人とか子供とか 関係なくて」
「おいしいごはんをつくれる人は素敵だなって思う」

料理×育児×女子高生マンガの第5巻。
この巻でも作者のあたたかい視線が感じられてほっこりできる。
巻末のヤギちゃんエピソード、切ない…笑

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Posted by ブクログ 2015年09月27日

小鳥ちゃんの恋心未満な感じの心境がなんともかわいいなぁというのが前巻までの読む動機の大勢を占めていたが、今巻を読むとだいぶ多角的な描き方になってきたなと思う。主人公界隈だけではなくて、少し離れた場所に目を向けたり、あるいは少しずつ、着実に時間が経過していたり。特につむぎの歳だと数ヶ月というスパンが大...続きを読むきな成長に成り得るわけで、そういうところをきちんと描けている。料理自体は人間関係をつむぐファクターに過ぎなくて、人と人との関係性を重んじた作品として開花してきたのかも。

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Posted by ブクログ 2015年09月10日

じわっときたり笑えたりおなかがへったり 本当にあったかい作品!
つむぎはほんとにいい子だなあ。犬塚パパも素敵。小鳥ちゃんのお父さんも登場したりで今後の展開も気になります。
番外編…ヤギちゃん…!

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Posted by ブクログ 2015年09月09日

「初めての◯◯」エピソードが詰まった第5巻。
先生もつむぎちゃんもことりも、それぞれが一歩進みました。
こらからも、こうやって家族の不在を受け入れていくのは辛いけれど、これからも少しずつ前に進んでいく過程を丁寧に描いて欲しいです。

スパゲッティのエピソードは可愛くて笑ってしまいました。そして八木ち...続きを読むゃん不憫……!
しかし、犬塚先生、裁縫スキルもこんなに上がっていたとは…

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Posted by ブクログ 2016年07月16日

つむぎが、お母さんがいなくて寂しいって気持ちが伝わるエピソードに弱い。
泣ける。
つむぎがあくまになるエピソードも可愛かった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年10月11日

つむぎちゃんがずいぶん成長してきたなーと思いました。前の巻はわがまま全開で「こんな子どもいやだな~」と思ったのですが、5巻では、周囲への思いやりとか配慮ができるようになったようです。
おとさんも成長しすぎ(笑)。ドレスを手作りしたり、ごはんも苦も無く作れるようになって、読んでいる側としてはちょっと物...続きを読む足りないかな~。
作中に登場するレシピも、小さい子どもがいる家にしては、とても渋いものが多いですね(笑)

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Posted by ブクログ 2015年10月10日

この漫画は本当に安定しているなあ。『食』という揺るぎないテーマがあるからかな。
どんな問題も、きちんと話し合いで解決できる犬塚家は本当にすごいと思う。

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Posted by ブクログ 2019年05月31日

今回はつむぎちゃんとのお話がメインなので、
小鳥ちゃんとどないなんねん的な展開はあまりなし。
子供って、5冊目ともなると着々と成長してるんですねー。
おすしケーキ食べてみたいなぁと思いました(^^)。
それにしても、次巻予告のアレが気になります。

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Posted by ブクログ 2015年12月09日

マンガに登場する小さい子、あまり好きになるほうじゃないけどつむぎちゃんはものすごく可愛いな!それと食べるときの描写がすごい。コロッケなんかほんとに湯気とアツアツが伝わってくる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年10月25日

先生ぬえちゃうの??って思いました。すごいね。

そして、つむぎちゃんの成長ぶりにちょいと感動。最初のお友達とのお餅のストーリーいいですね~。

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Posted by ブクログ 2015年10月06日

ことりちゃん父初登場!
なんか出る気配なさそうだったから、油断しててビックリしたわ。Σ(・ω・ノ)ノ
もっと弱々しい人想像してたから、正反対な感じで意外だったし。笑

印象深かったのは、その24「ウソつきとパルなんとかスパゲティカルボナーラ」の話。
子どもに何か説明するのって、難しいよね。((-ω-...続きを読む`)
相手を傷つけないように真実を避ければ、それはそれでウソになっちゃうかもしれないし?
相手のためを思っても、ウソになるときはなっちゃうんだろうなあ。
大人だってウソつきになっちゃうもんな~。
「嘘も方便」て、あれ本当なのかね?未だに分かんないわー。

さて次巻はどんな美味しいものが登場するのやら。(´ⅴ`人)

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