仕事でもプライベートでも空気を読んでしまうアラサーOL大島凪。
上司や同僚のサンドバッグとしていろいろ言われ、都合のいいひと扱い。
同じ会社で秘密の社内恋愛をしている彼氏の慎二は凪に対してだけ貶すような失礼なことを言い、同僚との話で「今の彼女はあっちの具合がいいから付き合ってるだけで結婚はない」
...続きを読むとボロクソに言う。
その現場を目の当たりにした凪は過呼吸を起こしてしまい、そのまま退職する。
そのあとは物も人間関係も断捨離して前住んでいたところから離れたボロいアパートに引っ越す。
そのあとは勢いで引っ越したことを後悔したりもするが、少しづつ勇気を出して前できなかった事や言えなかったことをし始めるようになる。凪が辞めた後の会社も引き継ぎが大変だったり凪がなんでも笑顔で仕事を引き受けていたのでこんなに苦労するとは思わなかったり、地味に爪痕を残すことになる。
読んでいて誰からも軽んじられる存在の凪がとても生きづらそうにしていた中、新たな生活へシフトしていったのは希望が持てた。
ただ、新たな生活の中で凪自身もいろいろ凝り固まった価値観で生きていたので、新しく出会った人たちとの会話などでもっといい方向で人生を送れていってほしい。
お隣さんとの新たな出会いや、未練がましい元カレとの三角関係?も気になる。