榛野なな恵のレビュー一覧

Papa told me Cocohana ver.5 ～いつも旅行中～

榛野なな恵

旧版から、通しで３回読みました
３回とも印象が変わる

１回目　戦う知世ちゃんすごい、こうなりたい！
２回目　そこまで世間の人を愚鈍だと見下さなくても…
３回目　ただただ羨ましい！あと部屋がかわいい

Papa told me Cocohana ver.4 ～小さな愛の歌～

榛野なな恵

なんだか、ほとんどサザエさんと化してる(笑)
その方が、長く楽しめて嬉しいのだけど、強くんの気持ちがいつか伝わるといいね、とは思う(笑)

Papa told me Cocohana ver.3 ～薔薇色の休日～

榛野なな恵

父子家庭の一人娘知世ちゃんとパパのお話。とてもおませな小学生、１人で長い髪を結えちゃうしっかり者さん。作家のパパがだあいすき。パパと知世ちゃんのかもし出す柔らかな時間がとても素敵。ダッフルコートと手袋がとてもシックなパパも素敵。

Papa told me 22

榛野なな恵

家族との関係で傷つき、それを乗り越えていこうとするエピソードの多い一冊。
痛みを克服するには、自らの勇気といくばくかの時間を味方に。いつか、みんなが優しくなれる日を夢見て。

Papa told me 13

榛野なな恵

魔法使いのお姉さんのさすらい方や大事なものだけ記載されたきれいな地図を心にもっているところとかは、すごく共感。旅人として生きることを選択した人間の孤独と魂の平穏。
春を憂うエピソードも、自分の過去にも思い当たる節が。

Papa told me 12

榛野なな恵

ちょっと疲れてきた？　と思わせる。人が増えてきたけど、一編ずつの力が薄まってきた感じ。でも、最後の、ちせちゃんがワンピースに一目惚れするエピソードは好きだな。この年代特有の、好きなものへのこだわりがなんだか懐かしい。

Papa told me 10

榛野なな恵

強くん登場。乾くんといい、繊細な少年を描くのも巧いね。こんなふうに分かり合える親戚の同年代に恵まれるのって、素敵だね。

Papa told me 9

榛野なな恵

信吉さんの、もしかしたらジャーナリストとして世界中を駈け巡っていたかもしれない別の人生をふと想像させるところが切ない。いろんな人が出てくるけど、まさおちゃんはいいな。あ、みんなそう思ったから、彼もその後に準レギュラーになっていくのか。

Papa told me 8

榛野なな恵

海辺のリゾートの話、ちせちゃんとお母さんの少女時代との一瞬の交差が幻想的でもある。
同時収録のアリス・カフェの話もいいな。あんなお店が身近にあったら、もしくはそういうところで働けたら、ステキ。

Papa told me 7

榛野なな恵

乾くん登場。男の子の心情も描くのね、やるなあ。
月子さんのエピソードとか、きちんと生活している人だからこそ、まわりがよくわかって毎日がさらに楽しくなるんだろうな、と自分の周囲も見直したくさせる。

Papa told me 6

榛野なな恵

ほおずき市の話など、信吉さんの数少ないはずだがそれだけに思い入れが強いに違いない思い出話のかけらが切ない。
さかあがりのエピソードも好きだな。なんでも出来るちせちゃんがこういう気持ちを理解することを表現する作者サン、やはりすごいです。

Papa told me Cocohana ver.2 ～雲のテラスで～

榛野なな恵

安定のシリーズ、ようするにワンパターンなのだな。
絵が綺麗で。
小物がかわいくて。
孤独の楽しさがあって。
言葉が美しい。
充分だと思う。
昔のようなひりひりした美しさはないけれど、読んでて楽しい。
美しい。

未婚の退職の女性教師への餞を生徒たちが贈る話が一番好き。
彼らの演出にホロリときたあとの「先生」の宣言がよかった。
普通、ああいう話って私はいつでもあなたたちのとかに続くけど、彼女が前を向いて進むと笑顔で決意するのが爽やか。

Papa told me 1

榛野なな恵

大好きなお父さんと二人暮らしの知世ちゃんの日々の物語。


母親がいないのは不幸だ。
一人っ子は不幸だ。
マンション住まいの子供は不幸だ。

二人を無理やり「不幸」の型にはめようとする人たちとの静かな戦いの日々が、
ステキな絵と話でつづられています。


【追記】
7巻くらいから、
「厳しい現実もステキに生きる知世ちゃん」
ではなく
「ステキな不思議な国が、知世ちゃんの前に出現」
というパターンが多くなって残念。
スパイス的にちょっとだけなら楽しいのですが、
そういう話の割合が多すぎるようになったと思います。

Papa told me Cocohana ver.1 ～丘は花でいっぱい～

榛野なな恵

久々に買った、Papa told me！
おませで賢い千世ちゃんが大好きです。
でも顔が…丸っこくなりすぎ！（笑）
可愛いんだけれど、どんどん幼児化してしまっている気がして悲しい。

一番好きだったのはオールドアップルツリーかな。
リンゴの木のために奔走する人たちの優しさがつまっていた。

Papa told me ～カフェで道草～

榛野なな恵

このシリーズ、癒されます。優しく、凛々しい知世ちゃんと、かっこ良いお父さん。センス良く、でも何だか身近に感じられる百合子さん。周りを囲む街の人々も暖かい。娘と共にはまっています。

Papa told me 21

榛野なな恵

知世ちゃんのはとこの話がお気に入りだな。そう、世界を単色で描こうとする人と、戦わなくちゃ！　世界の色は、無限なの！

チムニーズ館の秘密

榛野なな恵 / アガサ・クリスティー

榛野なな恵の品のある絵がクリスティの雰囲気にぴったり。ファッションやお茶、小物、インテリアのデティールも凝っていて素敵。ストーリーもよくまとめてあって面白かった。このシリーズでもっと描いてほしいなあ。
巻末の英国ファッション紹介も楽しかった。

Papa told me ～窓に灯りのともる頃～

榛野なな恵

母を早くに亡くした父娘の物語というと、他でもありがちな設定だけど、この作品はそんな中で唯一無二な内容に感じた。短編のひとつひとつが、リアルとファンタジーの間をギリギリで絶妙なバランスで描かれ、絵本を読んでいるような感覚にもなった

ピエタ 1

榛野なな恵

面白い百合漫画だったなと思って再び入手したけど、今読み返してみるとそれとも少し違うかもしれない。２人でいることは、少しずつ外へ開いていくようで、同時に究極に閉じた関係のようにも見えるけど、これが最上の形なんだろうな。じんと沁み入る、モノローグの美しさに感嘆しました。

チムニーズ館の秘密

榛野なな恵 / アガサ・クリスティー

クリスティの「チムニーズ館の秘密」「忘れられない死」「ゼロ時間へ」を漫画化。実はどれも原作を読んでないのでどのくらい翻案とかされているのかわからないのだけれど、すごくよかった。もともと榛野なな恵さんの「Papa told me」のファンなのだけど、絵柄といい、雰囲気といい、クリスティにぴったりなのでは、と思う。ドレスとか、お茶や食事やパーティのシーンとかながめてうっとりするような。すごく素敵。漫画だからか原作よりロマンティックな気もする。とっつきやすい感じも。早く原作を読んで違いを確かめてみたくなった。シリーズでもっと出せばいいのにー。