くらもちふさこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
また新たに、くらもちふさこの挑戦的な作品が登場した。
タイトルは「駅から5分」の舞台となっている「花染町」から来ていて、位置づけ的には「駅から5分」のアナザーストーリーという作品であるらしい。
普通は、こういうスピンオフ的な物語は、読み切りの外伝という形で発表をするんじゃないかと思うのだけれど、独立した別タイトルで、しかも本編と同時に連載をしてしまうという斬新さ。
「駅から5分」の世界だけでも、とても一度では把握し切れないだけの人間関係と時系列の複雑な相関があったというのに、そこに、さらに別のもうひとつの世界をぶつけてくるというのは、とんでもないことを思いつくものだと思う。
内容的にも、 -
Posted by ブクログ
「考えたさ 三十秒も考えた」人気急上昇中の実力派アイドル二藤ようこと、その敏腕マネージャー不破類は、実は夫婦だった。はじめっからヒロインのカップルが結婚してるんじゃ、全然ドキドキしないじゃない!と憤る方もいるかもしれないが、実際には気持ちの揺れ動きやすれ違いの連続なので、そんなことは全くない。というのも、二人が夫婦なのは、不破類がスカウトした際に二藤ようこが出した条件が「自分と結婚すること」だったためだからだ。よってようこは夫婦となってからも、「不破は半分仕事のために結婚した」という疑念を捨てきれない。さらに、不破という男はこれ以上ないくらいにかっこいいプレイボーイなのだ。顔が整っているのはも
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Posted by ブクログ
これは、そうとうスゴい。
構成についてはあんまり詳しく書かないほうがいいと思うので、ここでは触れないけれど、こういう独創的な作品を作り出せるというのは、天才的な才能だと思う。
2つの巻は、「α」の次に「+α」という題名にはなっているけれど、実体は、「追加エピソード」のような補足的なものではなく、陰と陽のように表裏一体のもので、お互いが揃って初めて一つの完全な作品になるという、すごく芸術的な作りをしていた。とても好みの物語だ。
「そりゃあ確かに私は、おべっかしたり、心にもないこと言うし、体裁屋で。
・・・・・
『そんなことないよ』とか返してくれないですね、やっぱり。
いいですけど、べつに。」 -
Posted by ブクログ
巻が増すたびに新キャラが増え、
そのたびにキャラの視点が増えていきます。
話が進むにつれ、とある人物視点のとあるエピソードに
さまざまな人物の視点や心情が重ねられていって
人物と人物、出来事と出来事に繋がりが生まれて
エピソードにどんどん深みが増していきます。
その瞬間がなんとも快感で、「ここでこの人とこの出来事が繋がるのか!」と
バラバラだったたくさん点が一つの線で繋がれる気持ちよさがあります。
この漫画で描かれているのは、
実際でも起こり得そうなごくフツーの日常的な出来事です。
そんなフツーの出来事でも
自分だけじゃないさまざまな人たちの感情や生活が関わっている。
これは一人では決し -
Posted by ブクログ
すごく面白い。
推理小説のような本で、「さっきの伏線がここで活きてくるのか!」という仕掛けがたくさんあるものは読んでいてワクワクするけれど、この「駅から5分」は、それと似た驚きに満ちている。
一人称の視点からの語りを一次方程式の物語だとすると、この本は、とても多くの人物からの思考という変数が絡み合った多次元方程式の様相を見せていて、そういう、人の繋がりの不思議さを感じさせてくれる、見事な構成だと思う。
登場人物が増えてさらに複雑さを増した、巻末の人物相関図がスゴいことになってきた。月刊誌に連載しているからなのか、刊行ペースが遅くて、この3巻は一年以上ぶりに出た新刊。どこまでこの、花染町とい