明治カナ子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
よくある、田舎の幼馴染み同士の切ない恋物語…のはずなんですが、何なんでしょうか、ほの暗いんです!
弓はとてもかわいいし、ほのぼの笑える胸キュンなシーンももちろんあるんですが、ほの暗い。
心象風景の一端と思われる、このダークさが青春の残酷さをすごく表現していて、強烈インパクトがあります。
そもそも、敏の方が身も心も早熟で、まだまだお子ちゃまな弓との間に微妙な意識の違いができてしまったのがきっかけで、どんどんずれていってしまったんでしょうね。
このままだと大事な友人の弓をめちゃくちゃにしてしまいそうで、二人の友情も壊れてしまいそうで、ひたすら恋心を隠し通していた敏。
でも、ゲイだと噂で顔も声も弓にそっくりな彼の兄の角から誘われて、身代わりみたいにして寝てしまうのです。
ドロッドロになりそうな展開だけど、意外にあっけらかんとしている角に救われました。
Hシーンの描写が照れ隠しなく、ドーン!と描かれている潔さがすばらしいです。絵柄がシンプルでかわいい分、ものすごいギャップ感があってエロスです。
規制がどうのこうの騒がれる前の古い作品だから?
敏と角の絡みはたいへん濃厚で露骨でした。
だから余計に弓のおぼこさが際立ってくるんですよね。
敏と兄の関係に気がついて必死で阻止しようとする弓は、本人にまったく「恋愛の意味で好き」という自覚がないところが切ないです。
読んでる方は、ぜったい好きだよね…と思ってしまうんですが。
暗いようで意外にさっぱりしていて、甘いようで毒があって、不思議な魅力いっぱいの話です。
同時収録の3つの短編は、どれもほの暗かった…
どの受も怯えているんですよ。ものすごく愛されているのに自信がないというか、信じていないというか。
愛することイコール幸せ、ではないというJUNEカラーがちらついていて、懐かしい感じでした。 -
Posted by ブクログ
ダークな中にもほんのりと温かみを感じさせるファンタジー。BLの括りにはおさまりきらない物語ですね。世界観がしっかりあって、どんどん引き込まれます。
魔法使いのリーとその弟子のラベル。町外れの坂の上にぽつんと建つ家で暮らしています。リーはただの魔法使いではなく、強い魔力の持ち主で、以前は王に仕えていたようなのですが、ラベルは何も知らされていません。ラベルがどんな血を継ぐ者なのかも本人は知らない様子です。
ラベルが一人前の魔法使いになれるのかというのも気になるところです。なにしろちょっとボケてて、天然なところがあって、まだまだお子ちゃま。でも、かわいくてめちゃくちゃ良い子!ラベルのおかげで、殺伐としたストーリーがとてもほのぼのした雰囲気に。
そして、現在と平行して描かれる過去、亡国セロハンの王子の話。王子の面影をラベルに重ねて見てしまうリーに、とても切なくさせられます。
王子がリーの髪にキスするシーンだけで、二人の気持ちが全て表現されていてたまらない気持ちになりました。「愛してる」なんて一言もかわしてないのに、互いを想う気持ちがあふれかえっている。すごくイイ場面。小説ではこうは描けない。マンガならではという感じがします。
ピンポイントな萌えが悶絶もの。 -
Posted by ブクログ
『三村家の息子』シリーズ2冊目。
幼馴染の敏(攻め)が、兄へ想いを寄せ体も重ねていると知った弓(受け)は
敏を取られることに焦りを感じ(恋愛感情かどうかにはまだ気づいていない)
誘惑して敏をこちらに向ければ良いと、あれこれ行動するけれども
根っこがボンボンの弟気質な弓は、ことごとく思い通りにはいかず
むしろ敏を怒らせたり、不快にさせたりしてしまう。
成績が優秀で、大学進学には本人も含めて間違いなく合格だと想われていた
弓は、体調不良により試験に落ちる。無事に進学した敏と同じ街で
予備校に通うため一人暮らしを始める弓。
弓から距離をおきたい敏と、なれない一人暮らしと敏の拒絶に神経が
どんどん細く過敏になる弓。バカだなあと思うんだけど、弓の子供の
部分が、とても切ない。前巻では、報われない敏の心が悲しかったけど
今回は、敏のアホ!と言いたくなった。
ようやく弓の気持ちに気づくか!?と想った終盤・・・
あああああああ!!!弓、要らんこと言うな!敏、気づけ!という展開
にて続く(笑。 以下、最終巻『生まれ星』へ。
相変わらず、ストーリー、読ませます。
H描写は少ない(兄が別の男とやってる描写くらい)のだけれど
やはりその1シーン1コマがエロイので、満足感は意外とあったり。