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切ない
殆どが王とリーの昔話。なんと言ったらいいか、このもどかしい関係性がとてつもなく切ないし美しい。壮大なファンタジーなので展開予想がつかなくていいですね。クスッと笑えるところがあるのもいい。3巻も楽しみです。
Posted by ブクログ
主人公は最初と最後にちょっと出ますが、この一冊はほとんど魔法使いのリーの過去話になっています。リーとラベルがどうして一緒に暮らすようになったのか。苦い恋物語が明かされていくと同時に、それまで張られていた伏線が少しずつ回収されていき、あっという間に引き込まれました。何よりこの若い恋が…!リーが無二の王と仰ぐセロハンの王の想いが真っ直ぐすぎて、その恋の結末にはなんとも言えぬ寂寥を味わいました。
もちろん前の巻で思わず唸った世界観も健在。魔法使いという歪な存在を保つための国の在り方とそれに抗おうとする王の姿、そのいずれもがリーに密接に関わっており、ファンタジーであるストーリーを楽しむと同時に恋の行方もやきもきしながら読んでました。そして過去話が終わった後、現在のラベルへとはっきりつながった道筋に脱帽。たった二巻でここまで書ききる力は本物だと思います。
さて、次はいよいよ最終巻。ただ、現在最終巻は絶版状態で、普通に入手するのは不可能らしいです…大洋図書さんはそういうの多いですよね!(泣)仕方ないので電子で買って物語の最後を見届けようと思います。
追記:この後重版されました。
Posted by ブクログ
1巻が気になるところで続いていたので、我慢できず読後に本屋へ直行。そして、2巻を読み終わって…やられました。涙が止まらない。
ラベルの魔法の力の未熟さに苛立ち、厳しさが増してしまうリーです。ラベルに王の姿を追ってしまうのが原因なんでしょうね。
そして、今回は王とリーの出会いから決別までがメイン。幼い頃の出会いから、「私の魔法使い」「私の王」と思う関係になるまでが丁寧に描かれています。
王の男としての成長ぶりがまぶしいほどです。
そしてままならぬ想いの顛末も悲しかった。
王国の存亡が託されているリーは自分の力では王の気持ちに応えることもできず、本心も伝わることなく、どうすることもできないのが切なすぎました…
でも、使役はまだ王の側にいたりするので、まだ何かありそう。これからの展開を予感させて、震撼とさせられます。リーと使役の関係性も気になりますね。
何しろかわいいラベルが傷つかなければいいなと、いい方向へ行ってくれればいいなと、願わずにはいられません。
3巻が待ちきれず悶え死にそうです。
Posted by ブクログ
これはとても上質なBLだ。BLのジャンルを剥いでファンタジーだけで十二分に通用する。絵柄が物語に合わせて変化しているところも素晴らしく、明治カナ子さんが描いてなければ私自身は読まなかったかもしれなジャンルだが、だから余計に明治さんが描いてくれて、読めて良かったと思う。BL作家がBL以外のジャンルに進出して、青年誌や少女漫画誌で描くようになるご時世だが、この作品をBLと捉えず考えると、BL作家出身のベタなBLでない作品としては一番好きだ。
魔法使いリーの過去が少し垣間見え、王に対するリーの葛藤や愛の深さと共に、彼の底知れない孤独を感じ、胸が締め付けられる思いがした。可愛いラベル登場が少なかったが、巻頭の、リーに怒られて泣いちゃうラベルの姿を見て、かいぐりかいぐりしたくなっただけで十分だった。明治さんは泣く少年描くのが本当に上手い!!
これはむしろ、BL枠飛び越えて読まれて欲しい傑作だ。ファンタジー苦手なんだけど、魔法使いと王の関係性に切なさMAXまでいった。
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