明治カナ子のレビュー一覧

  • 無二の王~坂の上の魔法使い2~

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    1巻が気になるところで続いていたので、我慢できず読後に本屋へ直行。そして、2巻を読み終わって…やられました。涙が止まらない。

    ラベルの魔法の力の未熟さに苛立ち、厳しさが増してしまうリーです。ラベルに王の姿を追ってしまうのが原因なんでしょうね。
    そして、今回は王とリーの出会いから決別までがメイン。幼い頃の出会いから、「私の魔法使い」「私の王」と思う関係になるまでが丁寧に描かれています。
    王の男としての成長ぶりがまぶしいほどです。
    そしてままならぬ想いの顛末も悲しかった。
    王国の存亡が託されているリーは自分の力では王の気持ちに応えることもできず、本心も伝わることなく、どうすることもできないのが切

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    2012年03月21日
  • 無二の王~坂の上の魔法使い2~

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    待望の2巻です。

    リーの過去の話。
    せつなくてせつなくてたまりません。
    タイトル「無二の王」の文字が、心に重くのしかかります。

    今回のこの2巻は、面白すぎて3回も読み返してしまいました。

    明治さんは、本当に好きな作家さんで、今までの作品もどれも好きですが、時々、私の心の琴線をビンビンに震えさせるような作品をポンッと描かれるので、震える手で何度も読み返させられることがあります(「熱伝導」がそうでした)

    あ~早く3巻が読みたいっ!!

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    2011年12月18日
  • 無二の王~坂の上の魔法使い2~

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    リーと王のお話は重く切なく物悲しかった。王族と魔法使いという明確な上下関係に縛られ、想いを紡ぐことができない辛さ。身分差を取り払い、リーと対等に向き合いたかったであろう王の気持ちと、王を理解し自分の想いを自覚しつつも、王家の枷に縛られ酷い仕打ちをするしかなかったリー、双方の心情が辛くて涙でした。リーにとって王はまさしく無二の存在だと思えて、タイトルが胸にずっしりと来ます。リーの使役と王の魂の話になっていきますが、弱っているリーがどう動くのか不安。ラベルの存在が幸せに繋がりますように。ペーパーで和んだ♪

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    2011年12月12日
  • 坂の上の魔法使い

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    魔法使いの弟子・ラベルと、その師匠であり養父でもある魔法使いのリーの話。ちょっと抜けてて純真なアホっ子・ラベルが可愛い。偏屈だけど温かさのあるリーもいい味。ラベルとリーの繋がりは時折ある過去エピによって少しずつわかってはきますが、ラベル自身はまだ何も知らない。話が進むごとに増えていく謎と、ヒントのように散りばめられるエピソードによって物語にどんどん引き込まれていきます。シリアスに展開する話にしんみりしていると、突然オチをかまされて笑かされたりもして楽しい。表紙絵もすごく好き!

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    2011年12月12日
  • 無二の王~坂の上の魔法使い2~

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    これはとても上質なBLだ。BLのジャンルを剥いでファンタジーだけで十二分に通用する。絵柄が物語に合わせて変化しているところも素晴らしく、明治カナ子さんが描いてなければ私自身は読まなかったかもしれなジャンルだが、だから余計に明治さんが描いてくれて、読めて良かったと思う。BL作家がBL以外のジャンルに進出して、青年誌や少女漫画誌で描くようになるご時世だが、この作品をBLと捉えず考えると、BL作家出身のベタなBLでない作品としては一番好きだ。
    魔法使いリーの過去が少し垣間見え、王に対するリーの葛藤や愛の深さと共に、彼の底知れない孤独を感じ、胸が締め付けられる思いがした。可愛いラベル登場が少なかったが

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    2012年01月29日
  • 出来の悪い子~三村家の息子シリーズ~

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    本当にじれったいなぁぁ…!!
    でも、どうなっちゃうんだろう……。全部、敏が拗れさせちゃったんだからね!!

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    2011年06月19日
  • 三村家の息子

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    あぁぁぁぁぁぁ、じれったい!!でも、敏が好きなのはすっげぇ分かるけど……そんなことしたら、後々大丈夫??

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    2011年06月19日
  • 生まれ星~三村家の息子シリーズ~

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    何回読んでも泣ける。しかし、個人的には敏にすごくいらいらした。…わたしだけかなぁ??弓ちゃんが、もし別の人に興味持ち始めちゃったらどうすんのよ!!って、ずっと思ってた。でも、なんとか幸せになってよかった…ww

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    2011年06月19日
  • キモチの行方

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    SとMの関係性をここまで奥深く描いたBLを他に知らない。洋には総がケージを甘やかしてる風にしか見えないのかもしれない…確かに総はケージを壊れモノのように扱いながら、ケージの深層心理に根付いているM体質の部分も十二分に満足させてやってるんですが、外から見ると苛烈な性行為にしか見えなかったりもするんだろう。自分で痛めつけておいて手当てする=労わる喜び、ってのをSは持ってるもんなんだなぁ、って、この作品読んで奥深いなぁ、って思った。それまではSMなんてものは形式美くらいのもんだと思ってた。明治さん凄すぎます!!神経細かくて面倒見が良くて実は実直な性質がないと駄目だよな、Mを壊すだけでなんの実りもない

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    2012年12月04日
  • 地獄行きバス

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    カンちゃんが修に「愛情を貰い過ぎている」と思って悶々とする様など、感情面の複雑さをきちんと描いているのにくどくない。人間の精神世界がどうとか、理屈っぽさがないのに機微に描かれている。濡れ場もきちんとエロい、しかし無駄にエロくない。表情や肉体現象を実にエロく描いて下さる…ハマる!!!
    世の中は殆どケース・バイ・ケースである程度潤滑に成り立つと思うが、BLはケース・バイ・ケースだけで描かれると面白くない。明治さんの『地獄行きバス』で、カンちゃんが修に貰ってばかりだ、って思うようになって、何か返さないと釣り合わない、と悩む時に、修がモノに執着するカンちゃんの存在そのものに癒されてたり愛情を膨らませて

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    2012年10月06日
  • 地獄行きバス

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    表題作は甘い感じで良かったです
    受けが素直じゃないのに萌えました

    「夜の女王」の方も良かったです

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    2011年01月17日
  • 地獄行きバス

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    可愛い、あどけない、人畜無害そうな絵柄でいて
    内容はとても厳しく、かなりグサっとくる内容を描く漫画家は
    結構いない。明治先生はそのうちの一人だと思う。
    とても心打たれました。表題作は可愛かった。
    評価したいのはもう一つのシリーズ。このエンディングはさすが
    明治先生としか言いようがない。今時の作品じゃ見られない
    タイプなので一読する事をお勧め。愛とかトラウマとか、
    日常的な行動のひとつひとつがじわじわくる。

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    2010年10月11日
  • リアル1/2

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    エロもここまでくると逆に爽やか。この兄弟においては、セックスは快感を得るというよりそうまでしてお互いが必要だと確かめ合うぎりぎりの伝達手段なのかも。

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    2010年10月05日
  • キモチの行方

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    総さんと啓治くんの関係って、表裏一体な気がする。確かに身体的には総さんが啓治くんを支配しているけど、精神面では啓治君が総さんを振り回している。単なる受け攻めに留まらない深いお話。

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    2010年10月05日
  • 甘い針

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    絶対麗奴の中でやや可愛い絵柄ながら、一方でしっかりしたデッサンを目指そうとする作品に出合った。少年の絶望的な眼差しが一番いい。本当のMというものを、残酷に少年を愛する中年の悲哀を、こんなに鮮烈に描いた人はいない。三村家シリーズで少し方向性がずれたが、また「惑溺趣味」辺りから同じ路線が復活し始めている。けれど、やはりこの絶望の遣る瀬無さがデビュー当時の方が色濃くて新鮮だ。

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    2010年09月02日
  • 地獄行きバス

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    初心者お断り!みたいな表紙やタイトルですが、明治カナ子の作風がすごく伝わりやすい収録作になっています。
    今まで明治作品を読んだことがなかった人はぜひ読んでみてください。

    表題作『地獄行くバス』からの4話あるカンちゃんと修(おさむ)のシリーズは、明治作品らしい個性的な甘ラブバカップル。すごく好き。面白かった。
    やっぱりBL業界でもギャグを描くのは難しいんだなとあとがきで感じました。

    『夜の女王』からの3話あるパニック障害(?)を持つ貴志(きし)のシリーズは、設定がものすごく暗いのにそんなことを忘れさせるコミカルな展開がまさに明治作品でした。
    『夜の女王』だけ本誌で見たのでまさかこんな急展開し

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    2010年07月06日
  • 坂の上の魔法使い

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    面白かった。リー様が素敵。魔法使い、黒髪、暗い過去ありってツボすぎる。よく作りこまれたファンタジーという印象。BL要素はまだ雰囲気のみ。それにしても続き物だとは思わなかった。しかも奥付見たら、どうも季刊誌に載っている?続きが気になって買ってしまうかも。

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    2010年01月13日
  • 坂の上の魔法使い

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    池袋のジュンク堂で紹介されていたのを見て、衝動買いしてしまいました。でも、買ってよかった、面白かった。先の展開が読めなくて先を先をと読みました。
    しかし、続きだったんですよね。せめて一巻と書いていて欲しかった。そうすれば、覚悟が出来たのに、すっごいところで終わって、………(ーー;)状態。
    まあ、大丈夫なのがわかりましたが……。次はいつ出るんだろう……。

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    2010年01月01日
  • 生まれ星~三村家の息子シリーズ~

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    三村家シリーズ第三弾にしてラスト。

    敏の唇が忘れられない弓。
    ふと帰った実家(田舎)で、彼への想いと自分の将来・進路について
    見えてきたものもあり、不安定だった心にひとつ芯ができる。
    一方、妹から「弓には好きな人がいる」と聞いた敏は、気が気ではない。

    ギクシャクして隣りにいても落ち着かないばかりだった2人は
    昔のように「一番近い幼馴染として」の居心地の良さを感じながら
    同時に捨てられない相手への恋心に、迷ったり落ち込んだり。

    この2人、さてどういう経緯を経て、無事にゴールイン?できるのでしょうか?

    それにしても、敏と弓の初H、描写がすごかったです。
    透けて見えるよ入れてるところ。
    ぐり

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    2009年12月04日
  • 三村家の息子

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    実は、明治さんコミックスは初読み。雑誌で見かけることはあったけど
    たまたまほのぼの路線だったので・・・

    こんなに生々しいアレとか、プレイ描写とか、アングルを描いちゃう方だと
    思わず。エロイ!絵柄、結構可愛いのにびっくり(良い意味で)!
    よく調べたら明治さん、成人モノも描いてたのね。納得。

    長男が失踪した三村家の次男・弓に、幼馴染の同級生・敏はずっと
    思いを寄せている。しかし弓の自分への好意は“恋愛”ではなく
    報われない思いと欲望を、敏はずっと抱えていた。

    ある時、敏は三村家の長男・角と出会い、弓とどこか似る面影のある
    角と関係を持ってしまう。そのことから、弓とも距離を置こうとするが
    弓は

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    2009年12月04日