原泰久のレビュー一覧
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ネタバレ秦軍・韓軍の戦い。見せ場はとても多くあったように思うが、どれも控えめな表現に感じた。どれもこれも極限の状態として描くわけにもいかないのかもしれないし、たとえ戦場であれど、やっぱり奇跡みたいなことばかりは起きないし、すべては素晴らしくとも、ベストゲームばかりではない。どんな作家でも描いた本が百発百中で大人気になるとは限らない。そういう意味で、平坦な回だったように思えた。
韓の国が思いの外、内情ボロボロで結束が取れてないのは見ていてさもしく感じれた。今、我々も突然、国が戦場になればこのように騒ぎ立て、治安維持や言論統制が一方的にひかれるのやもしれぬと思うと気が重くなる。自分たちの時代だけ歴史は繰 -
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ネタバレ韓軍と秦軍がついに対決。
しかも信は多勢に無勢という今までにないパターン。
それだけ信が敵にとっても危ない奴と思われてるんだろう。うれしいような反面狙われすぎて危ないような……。
まあでも騰の言うとおり韓はこれで滅亡するんだろう。だからいくら秦軍がちょっとピンチになっても安心して読める(笑)。李牧相手ではそうはいかないし。
騰と寧様が話してたけど、戦争を止めることができるのは王族だけだということ。国の代表が動かないとどうにもならないこと。この国は王太子はどこにいるんだか……寧様ばかり出てくるから、まさか王様の子供ひとりってことはないよね? -
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ネタバレ成り行きとは言え政を守っていた信に
一瞥もくれない昌文君には正直ちょっともやもやする。
それに比べて壁は真摯な人だなと思う。
襲撃を受けて震え上がったり周りに怒鳴ったりではなく
自ら馬に跨がり味方を鼓舞しようとする漂が恰好良い。
自分が生きて逃れることではなく
政のことを考えて昌文君の救援に隊の半分を
向かわせようとするところも素晴らしい。
その上単騎駆を見せられては、感心もそれはするだろう。
壁が、漂もここで会えると思っていたのに無念、
と言ってくれるのが少し救われる。
自分の老いを感じ、悔しいが信に託すしかないと
悟ってからの昌文君の
「漂のことはすまなかった
こんなはずではなかった。