華藤えれなのレビュー一覧
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使用人である冴木に会社を奪われ、隷属を強いられた柊一。
だが陵辱された憎しみを経て、冴木の狂おしい愛を知り、新たなふたりの関係を築こうとする。
そして自らの想いを冴木に告げようとするが、事故で生死の境を彷徨ってしまう。
ようやく目覚めた時、会社は買収の危機に陥っていた。
自分を助けるため、冴木が会社の命運を分ける会議を欠席したせいで…。
彼と対等な関係になりたいと願う柊一は、会社を取り戻すため闘う決意をするが―。
シリーズ完結。
★HLBより★
特典の『リンクスロマンスフェア2006年描き下ろし小冊子』は、『スレイヴァーズ』シリーズと真先ゆみさんの『花降る夜に愛は満ちる』の番外編収録です! -
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ネタバレタイトルはちとアレだけど、ドラマティックなカバー絵に惹かれて、久々に華藤さんの作品を手に取りました。華藤さんの作品はストーリーどうこう以前に、外国の美しい情景描写が秀逸だと思う。
街並み、人いきれ、何もかも目の前に浮かび上がってくるような、匂い立つような、時には幻想的ですらある。
死に魅入られた男×生きる喜びを拒む男
BL界では特にめずらしいことではないけど、いきなり体始まりな展開はあまり好きじゃない。
だけど、このふたりの場合、それぞれにちゃんとそうする理由があって、ちっとも不自然ではなかった。
自分の家族と恩人、死なせてしまった人間への贖罪の毎日を送っている颯也。
生きる喜びなんて感じてはいけない、神など信じてはいなかったけれど、神学生としてアンダルシアの修道院でひっそりと暮らしている。
このままここで朽ち果てるのを待つしかない静かな時間。時折狂おしいほど渇きを感じる。
スペイン中が熱狂する若き美貌のマタドールのユベールは、死と紙一重の危険な闘牛スタイルで人々を魅了し続けている。
死ぬことなど少しも恐れていない。なぜなら自分は最高の瞬間に死ぬために闘牛を続けているのだから。
一方は自分を傷つけることで、一時でもこの逃れられない暗闇を忘れたい。
もう一方は、生きるか死ぬかの勝負に今日も勝ったという高ぶり。今日もまた終わりにできなかったという相反する絶望感。そんな体の熱を冷ましたい。
お互いに愛などこれっぽっちも感じていないはずだった。けれど利害が一致しただけのつながりが、いつしか快楽に変わる。
時折無意識にこみあげてくる愛おしさ、いつしか生まれた相手への執着心を持て余す。
颯也の過去はわかりやすかったけれど、ユベールがどうしてそこまで死に魅入られているのかよくわからなかった。
確かに父親とのエピソードはトラウマになるのに十分ではあるけれど。
愛を自覚した颯也を、突き放すやり方もかなり歪んでるな~と思う。
ユベールが結果的に、生まれて初めて人を愛しく感じ、死ではなく、頂点に君臨して生き残り続けることを選択するまでの心の変化が、ちと分かりづらかった。
もうちょっと書き込んでくれてもよかったな。大事な部分だし。
でも全体的に悪くなかった。とにかく非常に美しかった。
早朝のアルハンブラ宮殿デートと、夜のヒマワリ畑での〝お外エッチ〟が無自覚にラブラブでよかったですww -
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日本人成金建築家(相馬)×ロシア人男娼(小鈴)
昭和初期の上海が舞台。
<あらすじ>
震災後の復興景気で財を成した建築家の相馬は、上海にある共同租界に建設予定の建物の設計を依頼され、単身上海へやってくる。
そこで一晩の戯れに小鈴と名づけられた声の出ないロシア人男娼を買う。
翌日、相馬は小鈴を身請けし上海の自宅の使用人として雇うと申し出る。
大金を払ってまで自分を身請けするという相馬を不審に思う小鈴。
しかも、自分に対する相馬の扱いはおよそ使用人というものではなく…
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男娼モノは数あれど、これは結構変わった設定かも?
男娼モノってあまり好きじゃないけど、これはなかなか切なくてよかった。
相馬みたいに、娼婦にズケズケと蔑むような言葉をかけるオッサンってたしかに現実にはいそうで、でもBL主人公にはいなさそうで新鮮でした。
また、声の出ない小鈴が、相馬に気持ちを伝えようとする姿がかわいい。
二人が少しずつ歩み寄り、近づいていく姿がほのぼのします。
言葉が通じるがゆえのすれ違いもあり、最後は小鈴のけなげさにやられた。
でもラストの月閨楼の李がちょっとヌルかったかなー。魔都上海の黒組織の人間にしてはあっさりひきすぎる。
あと個人的には、挿絵がもうちょっと好みだったらもっとよかったんだけど…
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Posted by ブクログ
星3.5。
麻薬取締局(DEA)捜査官・鷹崎 航太(タカサキ コウタ)×コロンビアマフィアの情夫・成瀬 琉加(ナルセ ルカ・偽名:小塚 幸緒)。
高校時代に恋人同士だった二人の再会。家族を守るために受けが無理矢理愛人関係を結ばされていた(マフィア側の身体的な問題で、挿入は無し)マフィアが、なんと実の兄だった(受けも最後の最後に事実を知ったという設定)という隠し玉あり。
愛があれば血縁も許容範囲な私だが、今回の話では、ちょっと生理的な気持ち悪さを感じてしまった。愛がないどころか、母親との因縁で実弟を憎んでの所業だったから、そう感じるのも当然なのか?しかもこの兄(セニョール染井と言います・笑)、弟を相当いたぶります、性的に。ゲゲー!です。
単なるアマアマ話に終わる「ナンチャッテ マフィア」のお話も多い中、かなり辛口に書けてましたし、少々のリアリティも感じました。が、そのわりに話に入り込めなかった。華藤えれなさんは、昨年末からリンクス以外でもお仕事されるようになったみたいですが、ちょっと乱発されてるイメージ…。色々事情はおありでしょうが、厳選して良質のものを生み出していただければと思いました。