【感想・ネタバレ】上海夜啼鳥のレビュー

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Posted by ブクログ

日本人成金建築家(相馬)×ロシア人男娼(小鈴)
昭和初期の上海が舞台。

<あらすじ>
震災後の復興景気で財を成した建築家の相馬は、上海にある共同租界に建設予定の建物の設計を依頼され、単身上海へやってくる。
そこで一晩の戯れに小鈴と名づけられた声の出ないロシア人男娼を買う。
翌日、相馬は小鈴を身請けし上海の自宅の使用人として雇うと申し出る。
大金を払ってまで自分を身請けするという相馬を不審に思う小鈴。
しかも、自分に対する相馬の扱いはおよそ使用人というものではなく…

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男娼モノは数あれど、これは結構変わった設定かも?
男娼モノってあまり好きじゃないけど、これはなかなか切なくてよかった。
相馬みたいに、娼婦にズケズケと蔑むような言葉をかけるオッサンってたしかに現実にはいそうで、でもBL主人公にはいなさそうで新鮮でした。
また、声の出ない小鈴が、相馬に気持ちを伝えようとする姿がかわいい。
二人が少しずつ歩み寄り、近づいていく姿がほのぼのします。
言葉が通じるがゆえのすれ違いもあり、最後は小鈴のけなげさにやられた。

でもラストの月閨楼の李がちょっとヌルかったかなー。魔都上海の黒組織の人間にしてはあっさりひきすぎる。

あと個人的には、挿絵がもうちょっと好みだったらもっとよかったんだけど…


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2009年10月04日

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