井波律子のレビュー一覧
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・悠揚迫らぬ大いなる秀才の顔回、対照的に才気煥発、機敏な秀才の子貢、直情径行の快男児の子路、の三人は、孔子がとりわけ深く信頼した高弟である
・子曰、巧言令色、鮮矣仁。
・子曰く、人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患うる也。
・子曰く、其の鬼に非ずして之れを祭るは、諂い也。義を見て為さざるは、勇無き也。
・子曰く、之れを知る者は之れを好む者に如かず、之を好む者は之を楽しむ者に如かず。
・子曰く、其の位に在らざれば、其の政を謀らず。
・子曰く、過ぎたるは猶お及ばざるがごとし。
・吾が党に躬を直くする者有り。其の父、羊を攘む。而して子は之れを証す。孔子曰く、吾が党の直き者は、是れに異なる。父は -
Posted by ブクログ
全部精読してはいないんだけど、あらかた読んだかなーと思うので…
三国志に関するエッセイ集とでも言えばいいのかな。演義の話も正史の話もちゃんと書かれてて、バランスがいいです。
誰かを特別に持ち上げたりけなしたりしないで、いろんな面からものごとを見ようとされている気がしました。
ずっと手元に置いて、思い出したときに読み返したくなる本です。
読んでて思ったのは、あんまり偏った主張をされないなってことです。
「偏った」というのは、「○○(個人でも団体でも)が一番っ!」みたいな思いが前面に出てるということ。
多分、井波さんはそれほど三国志に傾倒してはいなくって、適度な距離を持って三国志を見ておられ -
Posted by ブクログ
正史「三国志」の解説書。原文、書き下しに解説を付け加える。4章立てで、全体と陳寿の紹介、魏、蜀、呉の順である。正史の本文だけでなく裴松之の注について随時参照する。分量的に半半程度か。こちらはかなり色々なことに触れている。この注によって正史自体が面白くなっていると言えるのだろう。ただ全く新しく知る話という訳ではない。
なお帯などから、「三国志演義」についても同じように解説するのかと思えばそうではない。ほとんど触れられない。この長さでそこまでは無理であろう。
付録の他の三国志関連の解説・随筆に対する著者による紹介が力が入っている。思わず注文。