井波律子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
春秋時代から明末清初までの中国の歴史を「裏切り者」を軸に見ていく一冊。
面白かったー!!裏切り者というワードの割には憎めない奴が多くて読んでいて楽しい。井波律子さんの筆致がさらに良き。ダイナミックな中国史と合うんだなぁ。→
北方史記と北方三国志が大好きだから、漢王朝と司馬懿のあたりはニヤニヤしながら読んだし、北方水滸伝履修中だから北宋の徽宗や蔡京のあたりでふふってなったあと、阿骨打が金王朝を建てるあたりで真顔になったよね(しまった!無知故のネタバレを喰らっておる……的な←歴史に疎すぎ)
北方謙三氏のおかげでふんわりと知っていた中国の歴史をしっかりと繋げてもらった感じ、井波律子氏に感謝。
そして実は同著者の水滸伝を積んでいるので、こちらを読むのも楽しみだなぁ、とほくほくしている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ主要メンバーの退陣。特に関羽。関羽の部分はやはりしっかり文量割いて書いているように思った(73~77回)。気になったのは、関羽(荊州支部)に対する劉備&諸葛亮の対応。易中天の本では、この敗北は関羽の責任とされ、理由として劉備や諸葛亮などからの命などもなく勝手に進軍して敗北したことが書かれていたと思うが、演義では曹操と孫権の陰謀を知り、その打開策として劉備と諸葛亮が関羽に樊城攻めをするように命じている。つまり演義では関羽をよく書くために、関羽の責任を減らし劉備や諸葛亮に転嫁しようとしているのではないかと思われた。また易中天が上記を述べた根拠も正史だが、やはり関羽の正史を読んだ時も、「関羽が樊城攻めをした→曹操と孫権が組んだ」、という流れで、その逆ではない。そのため馬超と馬騰の経緯のように、話をよりよくするために前後の順番を変えているのではないかと思われる。ただやはり関羽の傲慢な態度は演義にも盛りだくさん書かれていて、正直あの敗死は不可避だっただろう。基本横山漫画そのまま。夷陵の戦いで、甘寧が戦死したり、その後張遼も矢傷が元で亡くなる。それまでたくさんの武将たちが戦いで活躍し、生き延びていたことは奇跡だと感じた。またそれと同時に華々しい世代の終焉を感じた。南蛮のあたりは、暗くなっていくストーリーを少しでも明るくするための、閑話休題的な感じがした。気で病になる人も多い。
-
Posted by ブクログ
袁紹の死や劉備と諸葛亮の出会い、長坂の戦い〜赤壁の戦いなど三国志の中でも重要かつ有名な事柄がぎゅっとつまっている。
赤壁の戦いといえば、映画などでは呉蜀が一致団結して曹操を迎え討つという描かれ方がされるので、その後両勢力が対立を深めるところに乱世のやるせなさを感じる。だが実際には、かなり早い段階で周瑜は諸葛亮に対して嫉妬と敵意(というより殺意)を抱いているため、その後の対立は読者目線では割と受け入れやすい。三国志の中でもファンの多い周瑜だが、終始諸葛亮の手のひらで踊らされるのがちょっと残念。
個人的には甘寧の登場と、甘寧に父を殺された凌統が呉に加わるところが好き。三國無双から三国志の世界に入った人はみんな好きだと思う(偏見) -
Posted by ブクログ
ネタバレ黄巾の乱から始まる群雄割拠の時代。洛陽を恐怖のどん底に陥れた董卓を討つべく決起する連合軍。董卓を裏切った呂布も、最後には曹操らに討ち取られる。許都に献帝を移しその後ろ盾となった曹操が権力を握ると、官渡にて袁紹と決着をつけることに。
旗揚げ時から夏侯惇、夏侯淵、曹一族が配下にいる曹操はやはり強い。さらに典韋や許褚、徐晃なども加わるのだから、曹操の人を見る目は確かで、カリスマ性があるのだろう。改めて読むと典韋の死が思いのほか早いことに驚く。猛将との出会いの中でも特に、呂布配下の張遼と相見えるところがワクワクする。
一方の劉備は、お人好しすぎて関羽、張飛がヤキモキするのが面白い。だがその慎重さは乱世を生き抜く強かさでもある。二人の義兄とは違い直情的な張飛の欠点が、後に災いとなるだけに何とも居た堪れない。忠義を尽くして曹操のもとを去る関羽のシーンは、三国志のハイライトの一つ。
呉については、改めて孫堅の退場があまりにも早いことを実感する。孫策が盛り立て、父親の時代から付き従う者に加え、周泰や太史慈が配下になる展開が熱い。だが晩年の孫策は、あまりに粗暴で意固地過ぎる。古くからの優秀な人材に支えられ、新たに魯粛も陣営に加わり若き主君孫権が立ち上がる。
時折原文が挟まれることで臨場感や情緒が味わえたり、当時の人々の心情に思いを馳せることができる。訳が流麗で非常に読みやすい。 -
中国名言集 一日一言
- カート
-
試し読み
-
新版 一陽来復 中国古典に四季を味わう
- カート
-
試し読み
-
中国名言集 一日一言
- カート
-
試し読み
-
Posted by ブクログ
私も孔子に弟子入りしたい。
この先生に教わりたい。
本書を読み終えた瞬間、そう思った。
だって孔子の顔が見えたんだもの。
キラッキラした瞳で空を見上げる孔子の顔が。
目の前に。
読んでいる最中、自分は入門したてのペーペーの弟子で、先輩弟子たちから「先生って〇〇でね、こうおっしゃってたんだよ」などとお話を聞かせてもらっているような感じだった。
そのくらい人物が生き生きと描かれている。
顔回、子貢、子路、子夏、子游、曾子……間違いなく、この人たちは紀元前に生きていたのだ。
私と同じように。
最後の章を読み終えるとき、涙が出た。
びっくりした。
お勉強色の濃い岩波新書を読んで泣けるなんて。
『論語』って、とにかくお堅い教訓の書だとばかり思っていた。
実際、現代でもよく見聞きする有名な格言が盛りだくさんで、これは『論語』から来てた言葉だったのかと知ったものも多々あった。
しかしそれ以上に、孔子が、その弟子たちひとりひとりが、こんなにリアルに、個性を持ったひとりの人間として目の前に立ちのぼってくるものだったとは、想像もしてなかった。
おもしろいぞ『論語』!
本書のおかげで「入門」できたので、次はちゃんと『論語』を読もうと思う。
その時はもっとしっかり弟子入りさせてもらいますぞ。
-
購入済み
三国志演義を読んで
学生時代に一度読みました。今回は説明も詳しく解りやすく更に三国志が好きになりました。吉川英治や北方謙三さんの三国志も読みましたがやはり三国志演義が基本になつているからこそ楽しく読めたのと思います。