井波律子のレビュー一覧
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袁紹の死や劉備と諸葛亮の出会い、長坂の戦い〜赤壁の戦いなど三国志の中でも重要かつ有名な事柄がぎゅっとつまっている。
赤壁の戦いといえば、映画などでは呉蜀が一致団結して曹操を迎え討つという描かれ方がされるので、その後両勢力が対立を深めるところに乱世のやるせなさを感じる。だが実際には、かなり早い段階で周瑜は諸葛亮に対して嫉妬と敵意(というより殺意)を抱いているため、その後の対立は読者目線では割と受け入れやすい。三国志の中でもファンの多い周瑜だが、終始諸葛亮の手のひらで踊らされるのがちょっと残念。
個人的には甘寧の登場と、甘寧に父を殺された凌統が呉に加わるところが好き。三國無双から三国志の世界に入っ -
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ネタバレ黄巾の乱から始まる群雄割拠の時代。洛陽を恐怖のどん底に陥れた董卓を討つべく決起する連合軍。董卓を裏切った呂布も、最後には曹操らに討ち取られる。許都に献帝を移しその後ろ盾となった曹操が権力を握ると、官渡にて袁紹と決着をつけることに。
旗揚げ時から夏侯惇、夏侯淵、曹一族が配下にいる曹操はやはり強い。さらに典韋や許褚、徐晃なども加わるのだから、曹操の人を見る目は確かで、カリスマ性があるのだろう。改めて読むと典韋の死が思いのほか早いことに驚く。猛将との出会いの中でも特に、呂布配下の張遼と相見えるところがワクワクする。
一方の劉備は、お人好しすぎて関羽、張飛がヤキモキするのが面白い。だがその慎重さは乱世 -
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私も孔子に弟子入りしたい。
この先生に教わりたい。
本書を読み終えた瞬間、そう思った。
だって孔子の顔が見えたんだもの。
キラッキラした瞳で空を見上げる孔子の顔が。
目の前に。
読んでいる最中、自分は入門したてのペーペーの弟子で、先輩弟子たちから「先生って〇〇でね、こうおっしゃってたんだよ」などとお話を聞かせてもらっているような感じだった。
そのくらい人物が生き生きと描かれている。
顔回、子貢、子路、子夏、子游、曾子……間違いなく、この人たちは紀元前に生きていたのだ。
私と同じように。
最後の章を読み終えるとき、涙が出た。
びっくりした。
お勉強色の濃い岩波新書を読んで泣けるなんて -
購入済み
三国志演義を読んで
学生時代に一度読みました。今回は説明も詳しく解りやすく更に三国志が好きになりました。吉川英治や北方謙三さんの三国志も読みましたがやはり三国志演義が基本になつているからこそ楽しく読めたのと思います。
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人生初の論語ということで分かりやすそうなものを選んだ.
論語そのものの内容は正直あらゆるところで言われている理想論の塊で
特に面白いと思うような考え方はなかった.
ただ,今後論語の思想を引用した上で「孔子様が言ってた」と言えば説得力は
出そうかなという感じではある.
わずかに感じられた孔子様の為人は,正直大した人物とは思えないどころか
近くにいたら正直鬱陶しいと思いそうな人間で
・君主からの呼び出しに馬車を待たずにすぐさま歩いて出向こうとする
(実際にこれをやられればあてつけとしか思えない)
・やたら弟子の顔回を贔屓し,顔回が没した際には他の弟子を蔑ろにするような物言いをする