蒔田陽平のレビュー一覧
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こうの史代さんのあとがきに共感できるところがあった。わたしは広島出身でもないのに。
唯一の被爆国というけれど、自分は実際に体験していなくて、どこか遠い国の出来事に感じてしまって。平和記念式典を見て、世界から戦争がなくなるには、こんなちっぽけな自分に何ができるだろうと思っていて。今まで知ろうとしなかったことに後ろめたさも感じてて。それは広島に住む、爆心地から遠い人も感じてたんだ。そして、“被爆者や戦争体験者の方々が話してくださるとき、「あの日の出来事は思い出したくない」でしめるけど、知ってほしくないわけじゃない“という部分。思い出したくないこと無理して話してもらってたんだ、、受け止める気持ちがこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「敵を欺くには、まず味方から」これが諜報の要と言っていいくらい、二重三重にトリックを仕掛けていくのが本物のやり方らしい。
誰にとって誰が真の敵かつ味方なのかを見極めるのも難しい。海外のスパイ小説ではごちゃごちゃになって分かりずらかったシステムが久々に理解できた上で読めて面白かった。
薫と明美の人物像だが、女性の描き方としてもろステレオタイプの「常に笑顔・優しい・涙脆い・身体弱い・我慢強い」という、男性側の理想を詰め込んだシンプルすぎる描写でしかない点が若干納得いかないが(笑)、怒涛の野郎の世界の物語なのでまあ仕方ない。
続きがありそうな終わり方だな〜と思っていたら、あるんですね。とにかくス