豊島与志雄のレビュー一覧

  • レ・ミゼラブル 下
    貧困、善と悪、宗教について深く考えさせられた本。

    お腹を満たすことのできない時代に、本人も望んでいなかったであろう犯罪に手を染めてしまう悲しみ。自分と家族を守りたいが為に、願ってもいない暗い人生へと転落していく姿。時代背景や取り巻く環境が与える影響の大きさに、個の無力さを感じてしまう。
    はたまた、...続きを読む
  • レ・ミゼラブル 上
    貧困、善と悪について深く考えさせられた本。

    マドレーヌ氏として生きていたジャン・バルジャンが、法廷にて自分の姿を明らかにしたことで再び逮捕される点に疑問。
    →前科者が自身の身柄を偽っていたこと自体が罪とされていたのでは、というコメントに納得

    後半に向かうにつれて盛り上がってきた。
    買おうかな。
  • LES MISERABLES 8
    古典文学のコミカライズ
    原作や映像等見たことがなく、今回初見でした

    貧困からくる家庭内の圧にはじまった不法行為から
    立て続いたトラブルに対して
    寛容な言葉をかけられたことで更生を志す主人公の物語

    変わるきっかけを得られるというのは
    とても幸運だと思う反面、
    善行がことごとく報われない結果に終わる...続きを読む
  • LES MISERABLES 2
    ファンティーヌは、パリのカルチェラタンでトロミエスたち金持ちの放蕩息子に出会い、ファンティーヌはトロミエスと恋に落ちた。
    だが長年の放蕩から国元に呼び戻されたトロミエスたちは、ファンティーヌたちが置いて国元に帰った。
    ファンティーヌは、妊娠していた。
    女工のファンティーヌは、娘のコゼットを宿屋の主人...続きを読む
  • LES MISERABLES 5
    マリウスは、美しい少女に一目惚れする。
    また、下宿先のゴルボー屋敷の隣人が金持ちの慈善をせびる悪党テナルディエで、テナルディエの娘エポニーヌと友人になる。
    だが慈善家が、ジャン・ヴァルジャンであることを知り、ヴァルジャンの財産を狙ってパリの悪党集団パトロン・ミネットとヴァルジャンを罠に掛けようとする...続きを読む
  • LES MISERABLES 4
    ジャン・ヴァルジャンは、コゼットをテナルディエ夫妻から救い出す。
    ジャン・ヴァルジャンは、コゼットと本当の親子のように暮らす。
    しかしジャベールは、執拗にジャン・ヴァルジャンを追う。
    マリウスは、生き別れの父の生き様を知り、金持ちの叔父の援助を断って、共和制復活を企むアンジョルラスたちABCの友と交...続きを読む
  • LES MISERABLES 3
    売春婦にまで堕ちたファンティーヌを救おうとするジャン・ヴァルジャンと法の番人としてファンティーヌを捕らえようとするジャベール。
    だが病に倒れるファンティーヌ。
    そんな時に、ジャン・ヴァルジャンに似たシャン・マティーユが捕らえられたと知るジャン・ヴァルジャン。
    第3巻。

    自分に似たシャン・マティーユ...続きを読む
  • LES MISERABLES 8
    ジャン・ヴァルジャンは、戦場からマリウスを救い出す。
    役割を終えたヴァルジャンは、マリウスに自分の素性を打ち明け、コゼットの前から姿を消すと言う。
    「レ・ミゼラブル」完結編。

    ジャベールが、なぜああいう行動を取ったか、映画より分かりやすい。
    マリウスが、一度はヴァルジャンをコゼットから引き離す理由...続きを読む
  • LES MISERABLES 7
    いよいよ革命が、始まる。
    イギリスへの逃亡することを考えるジャン・ヴァルジャンは、マリウスを救う為、革命に身を投じる。
    ガブローシュ、エポニーヌたちが、散っていく。
    壮絶な革命の一夜を描く第7巻。

    ガブローシュ、エポニーヌ、学生たちの死に様が眩しい。
    アンジョーラとグランデールの関係と死に様のブロ...続きを読む
  • LES MISERABLES 1
    ファヴロールの貧しい枝切り人ジャン・ヴァルジャンは、親代わりの姉と6人の息子を養う為に頑張っていた。だが枝切り人の仕事は、冬にはなく他の仕事もなく、飢えに苦しむ家族の為に、ヴァルジャンはパンを盗み、刑務所で重労働を課せられ、貴族や聖職者だけが富む不条理に怒りを募らせ、脱獄を繰り返す。
    やっと仮釈放を...続きを読む
  • レ・ミゼラブル 上
    脱獄犯でありながら哀れな人やその娘のコゼットを助けてやるという心の優しさが感じてとれた。脱獄犯なのでとても身体能力が高くそれが助ける上で役に立ったとも言える(w)
  • LES MISERABLES 8

    おすすめです!

    レ・ミゼラブルの題名は知っているけど読んだことはない、読んでみたいけど難しそう、と思っている方に、まずはこの漫画版をおすすめしたいです!
    絵が本当に素晴らしく、もちろん内容も面白く、あっという間に最終巻まで読んでしまいました。感動するシーンがたくさんありますが、やっぱりジャン・バルジャンの人生を変...続きを読む
  • レ・ミゼラブル 上
    言わずと知れたジャンバルジャンの話。
    伊坂幸太郎のホワイトラビットを読んで、また読みたくなって読みました。
    今読み返すと色んな発見がありますね。
    有名なのは銀の燭台の所ですが、(小学校の道徳にもある)その後のジャンバルジャンの人生をみて「善と悪」について考えさせられるですよねー。
    罪を犯した彼は許さ...続きを読む
  • レ・ミゼラブル 下
    いやー、ほんと、すばらしい翻訳(抄訳)と思います。
    大人が読んでも全く幼稚っぽくなく、面白い。もちろん、子どもにも絶対的にお勧め。
    私が保証します。名訳。
  • LES MISERABLES 8
    あ、そうかこれで終わりかぁと、なんだか呆気なかったような、随分長く読んでいたような。序盤のペースからすると中盤以降は少々駆け足?という気もしており、特に最終巻のジャベルとバルジャンの心理についてはもう少し描けるものがあったのではと思う。とはいえ諸々の名シーンを見事な筆致で描き切った秀作であるのは間違...続きを読む
  • レ・ミゼラブル 上
    子供の頃、アニメで見てハマったのがきっかけ。
    中学生?高校生?の時に小説を読みました。
    最後まで読んだかなー?でも最後の方の記憶はあるので、読んだのかな?
    機会があればもう一度ちゃんと読みたいです。
  • ジャン・クリストフ後記
  • LES MISERABLES 1
    絵柄は今風だけど、原作に割と忠実に作られている感がある。映画『レ・ミゼラブル』のサントラ盤を聴きながら読みました。(^^ゞ
  • レ・ミゼラブル序

    長い長い物語

     フランス革命後のフランスを背景にした物語。映画化された記憶も新しい作品です。
     主人公のジャン・バルジャンは一切れのパンを盗んだために19年もの間投獄されていました。世の中のすべての人間を憎んでいた彼は、ひとりの司教に出会い、新たな人生を歩み始めます。
     この本はとても長い長い物語です。第一巻...続きを読む
  • レ・ミゼラブル 上
    岩波少年文庫 豊島与志雄訳はその時代の貧しさや人間性が手に取るように著わされていて先を読まずにはいられない魅力に満ちていました。