あらすじ
長き革命の一夜が過ぎ、祝祭の朝が訪れる。
パリの街は謝肉祭に沸き、コゼットとマリユスはついに結ばれ
幸せの絶頂にあった。
そんな中、最愛のコゼットの幸せを願うヴァルジャンは
一人暗闇へと身を引くのだった。
宿敵テナルディエによって全ての真実が明らかになる時、
数奇な運命をたどった哀れな男の物語は終幕へと向かう―――
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
古典文学のコミカライズ
原作や映像等見たことがなく、今回初見でした
貧困からくる家庭内の圧にはじまった不法行為から
立て続いたトラブルに対して
寛容な言葉をかけられたことで更生を志す主人公の物語
変わるきっかけを得られるというのは
とても幸運だと思う反面、
善行がことごとく報われない結果に終わるという
理不尽さがよく描かれていました
また、どんなに反省しても過去の罪が許されない、
「リセットできなさ」について考えさせられました
命の大切さが一層声高に呼びかけられる昨今
更生者の未来をどうやって保証できるのか
現代も続く課題を提起する作品を
新井先生の少年漫画ながら重厚感ある絵とともに学びました。
Posted by ブクログ
ジャン・ヴァルジャンは、戦場からマリウスを救い出す。
役割を終えたヴァルジャンは、マリウスに自分の素性を打ち明け、コゼットの前から姿を消すと言う。
「レ・ミゼラブル」完結編。
ジャベールが、なぜああいう行動を取ったか、映画より分かりやすい。
マリウスが、一度はヴァルジャンをコゼットから引き離す理由もしっかり描かれている。
原作小説を完璧に漫画化した漫画文学の極地。
おすすめです!
レ・ミゼラブルの題名は知っているけど読んだことはない、読んでみたいけど難しそう、と思っている方に、まずはこの漫画版をおすすめしたいです!
絵が本当に素晴らしく、もちろん内容も面白く、あっという間に最終巻まで読んでしまいました。感動するシーンがたくさんありますが、やっぱりジャン・バルジャンの人生を変えた銀の燭台のシーン(1巻収録)が一番好きです!レ・ミゼラブルを読んだことがなくてもこのシーンだけは知っている人も多いのではないでしょうか。
登場人物達がとても生き生きと描かれています。新井先生の絵柄が外国のお話にとてもマッチしていて、違和感が全くありません。最後まで読んだら、また最初から読み直したくなりました。
Posted by ブクログ
あ、そうかこれで終わりかぁと、なんだか呆気なかったような、随分長く読んでいたような。序盤のペースからすると中盤以降は少々駆け足?という気もしており、特に最終巻のジャベルとバルジャンの心理についてはもう少し描けるものがあったのではと思う。とはいえ諸々の名シーンを見事な筆致で描き切った秀作であるのは間違いない。ありがとうございました。