山田英夫のレビュー一覧
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長靴メーカーだったノキアが携帯電話メーカーになり、今では通信インフラの企業。化粧品のDHCの前身が、大学翻訳センターと言う翻訳会社だったり、豪華な付録で有名な女性誌の宝島社の前身が、地方公共団体向けコンサルティング会社であったり、有名なスポーツ選手を広告に使った寝具のエアウィーヴがプラスチック射出成型機メーカーだったことを知る人は少ない。会社は、変化しながら生き延びている。
上場企業は株主からの期待に応えるためにも、売上が横ばいではなく持続的成長を果たさなくてはならない。しかし事業にライフサイクルがあり、いつか成熟期から衰退期を迎える。そのため企業が永続していくためには事業構造を変えていく必 -
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◎要約
⚪︎競争するメリット・デメリット
《メリット》
・企業の能力向上
・市場の成長
・組織の活性化
・ニーズの多様化への対応
・価格の低下
《デメリット》
・顧客志向から競争志向に
・必要以上の価格の下落
・組織の疲弊
⚪︎競争しない3つの戦略
①ニッチ戦略
リーダー企業に同質化されないように、技術を常に磨きつつ、かつ参入しないように市場規模をコントロールしながら成長する。
②不協和戦略
リーダーの強みを弱みに転化させる要因を探し出し、先手を打って仕掛けていく。
③協調戦略
相手企業のバリューチェーンの中に入り込んだり、自社のバリューチェーンの機能や製品を取り組むなど、他社に積極的に働き -
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両利きの経営にも通ずるテーマのタイトルだったので、読んでみました。
企業はどうやってうまく本業を転換できるのか?あるいは、どうやったらうまくいかないのか?
中々興味深いテーマに著者はチャレンジされています。
と、思っていたら、著者のビジネススクールの社会人学生の研究(卒論?)をまとめたようなもののようです。
研究(卒論?)といっても、著者のチェックが入っていますので、
とても読みやすく学びになります。
本自体は事例も豊富で分かりやすいのですが、
自分の感想としては「やはり両利きの経営」を実行・実践していくのは、
並大抵のことではないな…ということです。
まず、(本業転換が)うまくいった企業 -
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ネタバレわたしが勤める会社はリーダー企業ではなく、これから新しい事業にも手を出そうとしている。
そんな境遇にあって、もっと戦略を考えなければならないな、と強く考えさせられた一冊。
特に覚えておきたいと思ったのは以下。
・リーダー企業がチャレンジャーに対して簡単に出来る対抗策は、同質化。差別化を無効化する。→同質化しづらいものをつくるべき。
・ニッチ市場も、規模が大きくなれば大手が参入してきてしまう。
・利益率は低めに見せる。大手は固定費が高いので利益率が低いものは手を出せない。
・大手の強みを弱みにしてしまうものをつくる(不協和戦戦略)
・大手のバリューチェーンに入り込むやり方もある(協調戦略)
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皮肉やユーモアで既存の語を再定義する、という『悪魔の辞典』というのが有名らしいが、それの「ビジネス版」。慶応でMBAを取って、大企業のコンサルティングをやって、今は早稲田の「ビジネススクール」の教授、という著者が会社やその周辺で使われる1018語について定義したもの。「ストレス・チェック」は「どこかの誰かが、確実に大儲けするために、日本企業に義務化されたもの」(p.45)とか、「参考になりました」は「途中で読むのを止めました。」(p.291)など。
「実は本書によって、読者の皆様の『会社人間度』も測ることができます。自己チェックしてみて下さい。」(p.291)として、この本に収録されている -
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2017年の成功している企業の秘訣を抽出したビジネス書。一番大事なのは、創意工夫を繰り返し、成功まで粘ることだな。成功したものが、正解。そうでなければ、正解になるまでやるのみ。そうして残ったものが、この本に乗ったような、成功者なのである。
「しない勇気」とか「サンクコストの発掘」とか、イイ感じのビジネス要素が学べてよかった。
とはいえ、成功ってのはみんな同じことをやればうまくいくものじゃない。成功はただの結果である。うまくいったから成功というレッテルが貼られただけであり、猿まねでは失敗だけで終わる。そういうことはいつまでも忘れずに、こういう本を読んでいきたい。
さて、この本で穴ぶべき -
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本日の本のタイトルは
「競争しない競争戦略 」です。
「競争しない状態を作る戦略をとることで利益率は高められる」
という趣旨です。
本日ご紹介する本は、
「競争しない」 ための
具体的な戦略を紹介した1冊。
ポイントは
「リーダー企業との関係」
競争しないためには、業界のリーダー企業と
棲み分けるか共生することが必要。
棲み分けるためには、リーダー企業が同じことができないことが条件。
共生では、より強い企業と協力して他の企業から攻撃されない状況を作ることが必要。
「ニッチ戦略 」
ニッチ戦略は一定数の顧客が存在するが
大手が手を出すメリットがない市場を狙うこと。
市場規模を