山田英夫のレビュー一覧
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ネタバレ
実在の会社を事例に、たくさんのビジネスモデルの説明がありありがたかった。
1.ビジネスモデルには特許はないので真似される可能性はある。だけど真似できないような秘密はある。
2.大企業は小規模は会社のビジネスモデルを全部真似できると思ってたがそうではない。
2-1.大企業は設備投資済みで新しいことへの切り替えが難しい。
2-2.固定費が高い大企業は小さい市場でのビジネスや利益率の低いサービスでは採算がとれない。
例、大きな花屋さんは、法人がターゲットでつぼみのうちから花の在庫を抱えるために冷凍庫とか設備投資が必要だが、個人向けだとすぐに花を売れるので冷凍庫保管も不要で、余った花はブーケとか -
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ネタバレ競争しない戦略=ニッチ戦略、不協和(ジレンマ)戦略、協調戦略。
医薬品卸、ガソリンスタンド、は競争で企業数が減少した。
競争のメリット=能力向上、市場の成長、組織の活性化、多様化するニーズの対応、価格の低下。
競争のデメリット=顧客志向から競争思考、必要以上の価格の下落、組織の疲弊
棲み分け=ニッチ戦略、不協和戦略、
共生=強調戦略
ブラウン管ではソニーのトリニトロン方式、100年持った。液晶ではシャープ、プラズマではパイオニア、有機ELは韓国メーカーなど。10年ほどしか技術が持たない。
プリントゴッコ、年賀状市場は20年で激変。
万歩計は山佐時計計器の商品名。時刻表とともにスマホで市場 -
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会社の本業だけでビジネスを継続していくことが難しい現在、いかにして多角化によって、会社の存続・成長を図っていくか?
実際の成功例・失敗例を出しながら、存続・成長させていくポイントを説明する内容。
この手の成功例の本はややもすれば、結果論と読み手に思わせてしまいがちではある。
但し、成功例と失敗例を比較し、そのポイントを論じている点で、大変納得感のある内容と感じた。
同じ事業が未来永劫、成長し続けることは決してないというスタート地点に立つことの難しさはあるのかもしれないが、
その気持ちになれさえすれば、その来るべき成長鈍化のタイミングに向けてやるべきことは多くあること。
どのような形であれ、そ -
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ビジネススクールの教授である著者がセブン銀行やリクルートのスタディアプリなどの成功事例から外からは見えないところにスポットを当てて成功の秘訣に迫った一冊。
エプソンのタンク型プリンターやセブン銀行などの他社とは差別化して成功を収めているサービスの関係者への取材や著者の知見から成功した要因に迫られており、非常に勉強になりました。
大企業から中小、ベンチャー企業のものまで世間では評判となっているものや存在を本書で始めて知ったもの様々でしたが、ビジネスにおける発見が読んでいて多くありました。
また、それぞれのサービスの未来について著者が危惧していることも書かれていて勉強にもなりました。
セブン銀 -
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・コマツでないと困る度合いを高めること
・ブリヂストンとトータルパッケージプランを契約すれば、バスやトラック会社にとっては、
「タイヤのことを考える必要がなくなる」という大きなメリットがある。
・GEのサービス事業の発展ステップ
①自社製品向けにサービスを提供。自社製ハードウェアの長期メンテナンス契約
②周辺の基本サービスを製品に束ねた。ハードウェアのメンテナンスとスペアパーツ・メンテナンスをバンドルした
③競合企業のハードウェアに関してもメンテナンスサービスを始めた
④GEが生産していないハードウェアに関してもサポートサービスを開始した
・オフィスグリコのような考え方をすれば、消耗品で儲ける -
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ニッチ戦略が、事例とともに、分類されている。事例は、豊富で、わかりやすく、大変面白い。たとえば、イオンの葬儀ビジネスは、地域の葬儀屋と提携し、利用者を斡旋、思わぬ追加費用がかかる…と、これまで不透明だった葬儀費用を、明朗にし、利用者の便宜をはかった。葬儀屋にとっては、稼働率UPと、互いにウィンウィンの関係だという。グリコやアスクルは、自社製品とともに、他社製品を取り扱うことにより、スイッチコストを高める効果があった。ホギメディカルの手術キットは、これまで、看護師が時間をかけてきた手術の準備を短縮し、かつ、ヒューマンエラーを防止した。また、手術キットから、手術の人員配置、資材の量等、データを蓄積
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リーダーとなる業界の大手企業に対抗する競争しない戦略について書かれた一冊。
競争することのデメリットを孫子の兵法と生物学の観点から書いたうえで競争しない戦略をニッチ戦略、不協和戦略、協調戦略の3つに区分して、実例をもとにそれぞれの戦略について解説されていました。
読んでいて、自分も知らない色々な企業があることや
前に読んだゲームチェンジャーの競争戦略とも繋がる部分があると感じました。
また、現代の日本で様々なサービスが飽和状態にあるなかでとある部分に特化した事業や様々なニッチな商品やサービスを提供する企業があることを本書で知りました。
一定水準の満足を得られる生活ができる今日の私たちがま