飛田茂雄のレビュー一覧

  • 神話の力

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    読んでいる時は神話についての話だと思っていたけれど、気になった箇所のメモを取ってみたら、これは神話を拠り所にした現代への教えの本なのだと気づいた。読み応えあり。

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    2011年11月30日
  • パームサンデー―自伝的コラージュ―

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    ヴォネガットの再装丁・再販シリーズ。
    これでようやくだいたい揃ったかな。

    2009年2月購入。

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    2009年10月04日
  • 神話の力

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    「1000の顔を持つ英雄」の著者、ジョゼフ・キャンベルと、著名ジャーナリストであるビル・モイヤーズの対談。世界各地の神話の共通点からの学び、スターウォーズやジョン・レノン暗殺など、最近の出来事にも、神話のエッセンスが底通しているとう。やや極端な解釈もあるが、英雄(個人の仕事に無理やり結びつければ起業家や経営者)の成長の旅や子育てに関することなど、なるほどと思うことも少なくない。旅立ち、試練、なんらかの支援や啓示、脱出、日常への帰還、というサイクル。ただ、対談とはいえ内容は難解で本当に理解しているかと言われると怪しい。

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    2025年06月13日
  • 浮世の画家〔新版〕

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    語り手の小野によって戦前・戦後の様子が語られていて、序盤はつらつらと読んでいたけど、途中から「ん?」という内容が増えてきて、どんどん「ん?え?ん?」となり、ページをめくる手が止まらなくなりました。面白かったです!

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    2025年03月29日
  • 浮世の画家〔新版〕

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    戦後の日本が舞台
    有名な画家の晩年
    下の娘の結婚話が直前で流れてしまい・・・
    そして画家は過去を語る
    今の話もありますがほとんどは過去のできごと
    でした

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    2025年03月26日
  • 浮世の画家〔新版〕

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    『「浮世の画家」でいることを許さないのです』という小野の言葉。モリさんは歓楽(耽美主義)に美しさを見出し、「浮世」を描くが、時代が進むにつれて小野は師の「浮世」への考えに対して自分の考えを表す。ただ、小野の当時の作風について改めて考えると、小野が導き出した精神主義的な作風もまた、大きく見ると「浮世」だと言える。小野自身もまた時代に翻弄された「浮世」の画家なのでは。
    小野に限らず、この作品の時代背景も、紀子の縁談も、一郎の好むヒーローも、時と共に流動的に変化している。浮世の中で人々は時代に合わせて生きている。
    小野の語りからは、古風かつ独善的で自己を正当化しようとする性格が滲み出ている。当時を思

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    2025年03月06日
  • 浮世の画家〔新版〕

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    ネタバレ

    ページが進むにつれ、小野に対して、「お前…」と思いながら読んでしまった。もちろん日常で人にお前なんて言うことはないのだけれど。

    戦時中に体制翼賛の戦争画を描いて評価されていた画家の晩年。

    自分のしたことを後悔はしていないが、世間の目のせいで忸怩たる思いを抱えて、無自覚ではあるかもしれないが気持ちも少し揺らいでいるといった感じ。

    弟子にしたことを後悔してなさそうなあたりは恐ろしい。

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    2024年08月10日
  • 神話の力

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    本文の「現代の若者は、ただ有名になりたいという人が増加している」みたいな文章から、現代の人には英雄の精神が不足していると感じた。英雄は、社会のために自己犠牲してこそ英雄になるわけで、「ただ有名になりたい」は自己犠牲せずに社会から称賛されたいというもの。
    フォロワーが何万人いてもなお、承認欲求に飢えて幸福になれていない人を見ると、人は他人や社会のために自己犠牲することで満たされるのではないかと仮定した。

    自己犠牲なくした承認欲求には幸福は訪れない

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    2024年03月23日
  • 神話の力

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    読み始めると著者らのバックボーンの違いか時代背景の違いなのか、本編と違うところが気になって集中出来なかった。

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    2022年04月15日
  • パームサンデー―自伝的コラージュ―

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    氏の講演やエッセイを収めたものだが、驚くほど身辺のことを率直に語ったりしており、まさに「自伝的コラージュ」。しかし、仕事の種類が雑多でこんなに色んな講演の仕事受けてたのね、と。(その理由も後半で語られるのだけど)。
    前作のエッセー集が氏のユーモアやペーソスを滲ませながらも氏のフィクションより(個人的には)すごく率直に同時代を語られていたと感じて感銘を受けたんだけど、今作はより氏自身のことが語られているような気がして、貴重だな、と思いつつ、前作の方が好みかな。

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    2022年01月31日
  • 神話の力

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    スターウォーズや鬼滅の刃など、現代でもヒットする作品は世界のあらゆる文化の中で生まれた宗教や神話を参照しながら作られていると言われている。「神話」と聞くと普段の生活に馴染みがないように思うけれども、意外と普段意識しないところまで浸透しているのかもしれない。

    世界各地の神話を比較して研究してきた著者が、「男女」「結婚」「生死」「英雄・冒険」など、重要なキーワードをもとに様々なエピソードを紹介。キリスト教やイスラム教、仏教などはもちろん、南米の山奥で根付いている宗教からアフリカの村に伝わっている神話など、世界の端から端まで網羅されていて、その情報量に圧倒された。国だけでなく、神話がユングなどの心

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    2021年04月23日
  • ヴォネガット、大いに語る

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    スローターハウス5が1969年だから、それから5年後に出された本書は、もっとも初期のころのエッセイを集めたことになる。

    ヴォネガットは小説は面白いけれども、エッセイ集は面白くなかった。
    真面目さが前面に出過ぎているからだろうか。

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    2020年07月12日
  • 浮世の画家〔新版〕

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    時代の変化に取り残された一人の老人。それでも威厳を保とうとするが、その切ないこと。その哀愁は、我が身にも無関係ではいられない切実さもある。

    『日の名残り』では大英帝国没落後も英国紳士を貫こうとする執事でそれを描き、この『浮世の画家』では敗戦後も家父長的父親を演じようとする画家で描く。

    ただ、『日の名残り』の方がより必死さと切なさが描出できている。

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    2020年06月16日
  • 浮世の画家〔新版〕

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    浮世絵の画家の新版
    老画廊は過去を回想しながら、自からが貫いて来た信念と新しい価値観の狭間に揺れる。
    1986年にウイットレッド賞を受賞

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    2019年08月17日
  • キャッチ=22〔新版〕 下

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    ジョーゼフ・ヘラー『キャッチ=22〔新版〕(下)』ハヤカワ文庫。

    早川書房創立70周年を記念し、企画されたハヤカワ文庫補完計画、全70点の1冊。大好きな映画『BIG WEDNESDAY』にチラっと登場した小説で、当時から読んでみたいと思っていた。映画では主人公のジャックの母親がジャックたちの乱痴気騒ぎに眉をひそめながら読んでいたのだ。

    戦争の馬鹿らしさを諷刺的に描いた一種の反戦小説なのだが、白々しさばかり感じた。アメリカは建国の歴史そのものが暴力と殺戮で血にまみれ、現代に於いても石油の利権や自国の経済成長のためならば他国に戦争を仕掛ける、とんでもない国だと思う。そんなアメリカの大統領と呼ば

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    2019年07月06日
  • キャッチ=22〔新版〕 上

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    ジョーゼフ・ヘラー『キャッチ=22〔新版〕(上)』ハヤカワ文庫。

    早川書房創立70周年を記念し、企画されたハヤカワ文庫補完計画、全70点の1冊。かなり長い間、寝かせていた古いアメリカ文学作品。

    長らく寝かせた割りには全く熟成していなかった。ネイティブ・アメリカンからアメリカ大陸を奪った挙げ句に勘違いの正義を振りかざし、世界の警察を名乗る戦争国家アメリカの自業自得を小説の形で暗に批判したところで何になるといった感じ。

    本体価格1,180円
    ★★★

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    2019年07月06日
  • 神話の力

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    神話の冒険の構造と精神的な意味は、原始的な部族社会の思春期儀礼やイニシエーション儀礼に先取りされている。[5章265頁]

    おとぎ話は子供のためのもので、大人の女性になりたくない女の子の話が多い。グリム童話は、あらゆる障害を乗り越えてやってきた王子様が、向こう側の世界もなかなかよさそうだと思わせてくれるまで待つ行き詰った女の子を描いている。龍退治や入口をまたぐ話は、行き詰まりの打開と関係している。[5章291頁]

    大河の流域に文明が生まれたが、そこは女神の世界だった。BC4000年頃、羊飼いのセム族や牛飼いのインド=ヨーロッパ民族が侵略した。どちらも元はハンターで、殺すものがいるため、他の人

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    2018年10月31日
  • 神話の力

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    元々は6回シリーズで製作されたテレビ番組であり、日本でもNHK教育テレビで90年代半ばに放映されている。そしてこの本はその”ノーカット版”といえるものだ。ところどころ断定的で納得の行かない部分もあるが、とても面白く読めた。機会があったら元の番組をもう一度見たいとすら思った。巻末の解説では翻訳された飛田氏のキャンベル氏への思いが伝わる興味深いものなので、あわせて読んでみたら良いと思う。

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    2016年12月15日
  • 神話の力

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    ネタバレ

     現代社会を神話という切り口から分析する。ジョーゼフ・キャンベルの膨大な知識を聞き手のビル・モイヤーズがうまく引き出す。観念的な話が多いので、さくさくは読めなかったが、難解でもなかった。ただキャンベルの主張はよく理解できない、納得できないところも多々あった。宗教の話題も多いので、価値観が合わないことは当然あるのだが、根拠が神話に依っているのが原因ではないか。
     神話は確かに過去の人類から受け継がれた宝で、現代でも通じるものがたくさんあるだろう。しかし、相互に矛盾しているし同じテキストがまったく異なる意味に解釈されることもある。牽強付会とまでは言わないが、主張に合致するテキストのみを持ち出して反

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    2016年06月12日
  • 母なる夜

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    名作だがこれは自伝である
    表紙   7点和田 誠
    展開   6点1961年著作
    文章   6点
    内容 600点
    合計 619点

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    2016年02月26日