一条真也のレビュー一覧
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8人の聖人の思想や生涯がわかりやすく概説されている。そしてそれら聖人たちの関係性もよくわかる。特に聖徳太子が他の聖人たちと性質上違っているという話が面白かった。欧米の一神教の世界では、排他的な考えから他の宗教を弾圧したり、宗教戦争を起こしたりしている。日本人である私からすると、「何のための宗教か?」という疑問を感じずにはいられない。一方、日本では神仏習合がなされており、また、イスラム教など他の宗教に対しても欧米のような違和感を日本人は感じていないはずだ。。その、和をもって貴しとなす精神が聖徳太子の17条の憲法に集約されているという指摘はなるほどな、と感心した。教養として1回読んでおくのはアリで
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数ある宗教の中でも、
仏教は日本人にとっては
とても身近であり違和感なく社会にも
溶け込んでいます。
にもかかわらず私は今まで仏教の教え自体を
勉強することはなかったのです。
実は先祖・家族から生活の中で習慣化された行動が
教えそのものであったわけでした。
つまりブッダを知らずして日本仏教に
染まってたわけですから、
人生への影響力は相当なものでしょう。
この本ではではあらためて仏教の教えの原点を
理解するちょうどよい機会となりました。
ブッダの生い立ちから弟子との問答、
現代社会にどう影響を与えているかわかります。
面白かったのはブッダはとても
不幸にある現実に対して非常に柔軟であ -
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メモリアルスタッフ、つまりお葬式の最前線で働く人たちが実際に経験したことをまとめた実話集です。
全190ページの本に48の話しが記されており、通常であれば数時間もあれば読破できる内容量ですが、本書はそうはいきませんでした。1話1話が事実だけに非常に重く、本当に心に染み入り、1話毎に休憩をとらずにはいられませんでした。また、1話あたり3〜5ページ足らずで記された文章は、編者の意図とは思われますが、お葬式の仕事をされている方が書いたものが活かされており、そのことがまるでストレートパンチを喰ったかのような効き目でした。
本書は本気で生と死を考えたい時に心して読んでいただきたい一冊です。 -
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身近なお葬儀を経験したことが無いのですが、旅立つ方、見送る方、送る方の想いをほんの少しでも取り入れることができたらお葬儀ってこんなに感動するんだなと本当に思いました。この『最期のセレモニー』や映画『おくりびと』からかなりの感動をいただきました。大変な仕事と思いますが、お葬式に携わる方ってすごいの一言ですね。本書は感動話もあれば辛い、悲しい内容もありましたが全て素晴らしい最期のセレモニーと思いました。
この実話集の中には本当に感動をイメージできるものが多々あります。テレビ映画の1シーンに出てきそうな感じの話もあり、実際これが実話集ですのでやはり素晴らしいと思いました。本当に感動映画やTVに出てき -
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ネタバレ[ 内容 ]
ブッダ、孔子、老子、ソクラテス、モーセ、イエス、ムハンマド、聖徳太子-あらゆる宗教や思想の基盤を築き、多大な影響を与え続ける八大聖人。
生まれた時代も地域も違い、異なる文化を背負いながらも、彼らの教えは「人類を幸福にしたい」という点で根源を同じくする。
「モーセ五書」と『論語』の類似、ブッダとイエスの共通点、宗教編集者としての聖徳太子…。
八人の生涯や人物像、それぞれの相関関係を、先達の文献も踏まえながら考察する。
混迷をきわめる現代だからこそ知っておきたい偉人伝。
[ 目次 ]
第1部 人類の教師たちのミステリー(人類を導いた八人 聖人のライバルたち 人類の教師の誕生 すべて -
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世界的歴史人物を"聖人"と"魔神"で表現する。実に斬新な考え方の一冊である。この人とこのとが聖人で、このと人この人は魔神…なるほどね。えっ!?このほとが!!!はしがきより
一人の人間の心のなかには、善なる部分と悪成る部分の両方があるだろう。単純に割り切れるものではないかもしれない。でも、「善人」とか「悪人」とか
聞けば、たいていの人は同じようなイメージの人間を想像する。
それでは、「聖人」や「魔神」とは、そのまま「スーパー善人」であり、「スーパー悪人」ナノだろうか。いや、ちょっと違うようだ。
から始まっていて、「聖人」「悪人」は善・悪、良い・悪い、とは