小林憲正のレビュー一覧
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まあ…、難しかった。教科書みたいな本でした。分子式いっぱい出てくるし。
要するに、地球の生命はどうやって出来たか、という研究を過去の研究から順に説明してくれる本です。
生命は原始地球の海でいきなりポンと出来たのではなくて、有機物が色々組み合わさって、なんとなく機能を持ったアミノ酸っぽいものになって...続きを読むPosted by ブクログ -
アストロバイオロジーの本が巷に溢れ始めてきた昨今ですが、
この本は著者の専門でもある化学の視点から書かれたものです。
化学式がたくさん出てきますし、
反応もいろいろ出てきているので、
よくわからない点も多々ありましたが、
それでも読ませる本だったと思います。
今まで読んできたのと視点やストーリーが違...続きを読むPosted by ブクログ -
ドレイクの方程式。
フランク・ドレイク博士が提唱した、銀河系の中に、地球外知的生命体による文明がどれだけあるかを概算する公式。
N = R × fp × ne × fl × fi × fc × L
Nは銀河系内にあると推定される、電波による通信技術を持つ文明の数
R :銀河系内において恒星が誕...続きを読むPosted by ブクログ -
9つの論点(観点)から地球外生命はいるのか、そもそも生命が誕生するとはどういうことか、地球上での不思議な生物や進化について書かれた本。個人的に、宇宙人はあまり信用ならないが、微生物や、原生生物のようなものなら宇宙に広くいるような気がする。
自分の専門の生物系の話以外では、星間分子の話が一番好きやった...続きを読むPosted by ブクログ -
面白かった。生命はどこから来たのか?生命とは何か?それを突き詰めていくとスペクトラムになる。生命=1、非生命=0というようにきっちりと分けられなくなるのだ。1と0の間のスペクトラムだ。生命誕生のシナリオとしてRNAワールド仮説が強いようだけど、筆者はそれに疑問視を投げかける。あまりにも自然にRNAが...続きを読むPosted by ブクログ
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大変面白い本だった。いい加減な推論ではなく、わかっている知識を基にわかりやすく地球外生命の可能性を教えてくれる。火星や木星の衛星エウロパ、土星の衛星エンケラドゥスに水をもとに可能性があると語り、探索が進んでいくという反面、地球の微生物の他惑星への汚染やサンプルリターンによる地球外微生物の影響も懸念材...続きを読むPosted by ブクログ
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宇宙人というよりも、地球でも過酷な状況で生存する生物の研究が進み、太陽系内で水がある、あるいは大気圏でハビタブルな場所があるところ、火星、エンケラドゥス、エウロパに水がある可能性を述べており、またエタンがメインであるタイタンにも別種の可能性を述べており、面白い。Posted by ブクログ
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扱っている分野も漏れが無く、まとめもアストロバイオロジーがSDGsに果たす役割を説くなどバランスの取れた入門書である。Posted by ブクログ
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丁寧な文体で読みやすかった。
テロや紛争に惑わされる世の中よりも、地球外のことに目を向けて生きていける方がいいよねといったことが書かれており、そうだなと思った。Posted by ブクログ -
地球外に生命が存在するか?それを考える上での論点をここのつにまとめて最新の知見を入れてまとめられたもの。地球型惑星が今までより多く存在することが分かってきて、生命が存在する可能性があると考える研究者が多くなってきているとのこと。でも、それはあくまでも微生物などの原始的な生命を想定していて、知的生命の...続きを読むPosted by ブクログ
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既に天体観測技術の進歩によって、推定まで含めて約3000の太陽系外惑星の存在が確認されているらしい。
地球外生命というと、下手をすると地球外文明≒宇宙人≒チャネリング≒スピリチュアルなんとかみたいな胡散臭い筋に突入してしまうものも少なくはないのだが、この本で論じられていることはあくまで地球外「生...続きを読むPosted by ブクログ -
研究の最先端をいく研究者が分野を越えて集まった本です。
往往にしてこの手の本は、
章ごとに著者がバラバラなため、
全体の結びつきが弱くなってしまいがちですが、
この本はシンポジウムの講演を元に書かれているためか、
そのようなきらいはありませんでした。
ただ、生命科学、生物学の分野はちょっととっつき...続きを読むPosted by ブクログ -
色んな分野で活躍する科学者が、それぞれの視点から地球外生命を語る。ちょっと生物学の知識がいるところもあるけど、それでもワクワクさせてくれる。この手の本が読み飽きた人も楽しめると思う。Posted by ブクログ
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地球外生命体の存在につき生物学者は否定的に天文学者は積極的に確率を計算。ドレイク方程式がこんなに使われる式だとは。。Posted by ブクログ
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天文学者や物理学者は、宇宙のあまりのスケールに存在を疑う特別な理由を見出さず、一方生物学者は生命の神秘さに魅了されるあまり存在を疑う。
かつては口にだすのも躊躇うようなアヤシイものだったのが、現在では地球外生命を科学的な対象として扱うのにタブーとはされなくなった。
私自身は、実感すら持てない途方も無...続きを読むPosted by ブクログ -
9人の最先端な科学者が、それぞれの専門領域から地球外生命あるやなしやを論じてくれる一冊。
「SFの世界でのお話に過ぎないと思われがちだった地球外生命は、いまや科学の最先端にある重要なテーマとなっています。」
光合成の成り立ちを延々と書いて地球外生命の話はちょっとだったり、
アミノ酸が非人為的にど...続きを読むPosted by ブクログ -
代謝・自己複製が生命とは何かを考えるためのキーワードになる。さらには外界との境界・進化するということもその特色である。
高度に知的な生物はわざわざここに自分がいるということを外に対して知らせないのではないかとうことと、宇宙人に会いたかったらまずわれわれが滅びるなという2点はおもしろい視点だと思った。Posted by ブクログ -
生物学者や天文学者が集まったシンポジウムを土台にしたアンソロジー。「9の論点」とあるが、論点がはっきり9つあるんじゃなくて9人集まったから「9の論点」にしたみたい。
どちらかといえば物理学者に地球外生命肯定派が多くて、生物学者に否定派が多いらしい。しかし系外惑星が次々と発見されたり、太陽系内でも生...続きを読むPosted by ブクログ -
いきなりチューブワームが来て、極限生物の話がありながら、その次の話が「光合成ができなきゃ」みたいな意見を持ってくるってどうなの?と思った。
まあ全体的に興味深い話ばかり。地球外生命の話は実に夢があってよろしい。Posted by ブクログ