小林憲正のレビュー一覧

  • 生命と非生命のあいだ 地球で「奇跡」は起きたのか

    A

    購入済み

    面白かった

    戸谷友則『宇宙になぜ、生命があるのか』と
    一緒に読むといっそう面白い。
    どちらが正しいかということではなく
    生命の起源という同じテーマに対して
    アプローチの仕方の違いで、
    こんなにも違う結論になるのかと思うと
    面白くてしょうがない。

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    2025年08月19日
  • 生命と非生命のあいだ 地球で「奇跡」は起きたのか

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    生命とは何か?生命はいかに誕生したか?といった根源的な問いについて、主に分子生物学の観点からこれまでの研究の歴史を紹介し、著者独自の研究成果から論説を展開している本。
    素人にも分かるようにやさしく書かれていて、SFミステリーを読んでいるような感覚で楽しく読めます。

    ■ゴーギャンの絵@タヒチ 1898
    生命はどこから来たのか、生命は何者か、生命はどこに行くのか

    ■パンスペルミア説
    宇宙には生命の種が多数あり、光の圧力で地球にたどり着いたとするアレニウスの説

    ■シュレディンガーの生命観
    生命とは負のエントロピーを食べるもの

    ■生命の特徴
    水と有機物に依存する、細胞膜を持つ、代謝する、自己

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    2024年10月17日
  • 生命と非生命のあいだ 地球で「奇跡」は起きたのか

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    ・一回通読。戸谷先生が同じくブルーバックスで生命の起源について書いた本を先に読んで、こちらを読んだが、相補的なのでセット読みを推奨したい。
    ・戸谷さんの方ではあっさり目だった生命の起源研究の歴史や、RNAワールド以外のシナリオについて豊富に述べられていて助かった。一方であちらよりは専門用語の登場や、一定の化学知識が求められる論述が多いので、あちらで大筋理解した上でこちらに臨むといいかも。無論、それぞれ単体でも十分楽しめる。
    ・地球生命と呼ばれるものの発生までの過程、化学進化においても、ダーウィン進化的な流れがあったのではないかという発想、そして、01の極論ではなくスペクトラム的に捉える考え方、

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    2024年10月05日
  • 生命と非生命のあいだ 地球で「奇跡」は起きたのか

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    生命の起源の研究について、その歴史から最新の研究、著者の見解まで、きれいにまとまっていてとてもわかりやすかった。

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    2024年09月19日
  • 生命の起源―宇宙・地球における化学進化―

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    まあ…、難しかった。教科書みたいな本でした。分子式いっぱい出てくるし。
    要するに、地球の生命はどうやって出来たか、という研究を過去の研究から順に説明してくれる本です。

    生命は原始地球の海でいきなりポンと出来たのではなくて、有機物が色々組み合わさって、なんとなく機能を持ったアミノ酸っぽいものになって、ちょっと高機能なたんぱく質っぽいものになって、半分生命と言えなくもない袋になって、と言う段階があったというのですね。

    有機物は宇宙空間でもけっこう作られることも分かったし、地球生命はかなり思い切った極限環境でも生きてることも分かってきた。

    んで、原始火星やタイタン、エウロパ、エンケラドゥスなど

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    2019年08月25日
  • 生命の起源―宇宙・地球における化学進化―

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    アストロバイオロジーの本が巷に溢れ始めてきた昨今ですが、
    この本は著者の専門でもある化学の視点から書かれたものです。
    化学式がたくさん出てきますし、
    反応もいろいろ出てきているので、
    よくわからない点も多々ありましたが、
    それでも読ませる本だったと思います。
    今まで読んできたのと視点やストーリーが違うせいか、
    新鮮でしたし、なんか次へ次へと進めました。
    オススメです。

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    2014年05月17日
  • 地球外生命 9の論点 存在可能性を最新研究から考える

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    ドレイクの方程式。
    フランク・ドレイク博士が提唱した、銀河系の中に、地球外知的生命体による文明がどれだけあるかを概算する公式。

    N = R × fp × ne × fl × fi × fc × L

    Nは銀河系内にあると推定される、電波による通信技術を持つ文明の数

    R :銀河系内において恒星が誕生する速さ(1年間に恒星が誕生する数)
    fp:恒星が惑星系を持つ確率
    ne:一つの恒星が持つ生命に適した惑星の数
    fl:生命に適した惑星から実際に生命が発生する確率
    fi:発生した生命が知的生命に進化する確率
    fc:知的生命が電波通信が可能な文明を持つ確率
    L :高度な文明が存続する時間の長さ

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    2012年09月15日
  • 地球外生命 9の論点 存在可能性を最新研究から考える

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    ネタバレ

    9つの論点(観点)から地球外生命はいるのか、そもそも生命が誕生するとはどういうことか、地球上での不思議な生物や進化について書かれた本。個人的に、宇宙人はあまり信用ならないが、微生物や、原生生物のようなものなら宇宙に広くいるような気がする。
    自分の専門の生物系の話以外では、星間分子の話が一番好きやった。
    「酢酸」が見つかっているってなかなかすごい。スペクトル見ながら、「お!酢酸やん」ってなってる様子がわくわくする。
    この本で唯一気になったのは、地下生命圏に微生物はいるが、動植物は0という表現。植物は0かもしれんが、センチュウは動物やし、地下深くにもいるはず。

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    2012年08月09日
  • 地球外生命 アストロバイオロジーで探る生命の起源と未来

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    1ヶ月くらいかけて、ゆっくり読んだ。
    著者は横浜区立大学大学院教授の小林憲正氏(1954-)で、科学で博士号を取った人物である。Youtubeの『EXTREME SIENCE』で氏のことを初めて知り、本書を読んでみたいと思った。
    本書が書かれたのは2021年11月。この4年間で新しい発見があったかもしれないが、ほぼ最新のアストロバイオロジー(宇宙生物学)と考えて良いだろう。そのメインストリームは地球外生命の探査であり、その研究には化学、生物、物理、地学などの幅広い知識が必要である。本書はこれら基礎知識の説明も織り込みながら書かれている点が素晴らしい。
    本書の白眉は「生命の起源」についての記述で

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    2025年11月22日
  • 生命と非生命のあいだ 地球で「奇跡」は起きたのか

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    古いパソコンを立ち上げる。
    そこには10年以上前に撮り溜めた写真や当時聞いていた音楽が眠っていた。息を吹き返す。

    私は、ぐっすり眠る。人間を構成する細胞とその電気信号が意識を規定するならば、私という人間が死んでも、古いパソコンと同じように。その脳細胞の配列にまた電気信号を流せる日が来るなら、その肉体に私は再生される。

    怖いのは肉体の腐敗だと思っていたが、火葬でも、取り返しはつかない。経験により育ち、内受容感覚を惹起するその配列こそが自我である。

    生命は何故生まれ、どこからが生命なのか。あなたという生命は、あなたしかいない。本書は、科学の世界だが、神秘の世界でもある。難しく見えるが、ゆっく

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    2025年08月17日
  • 地球外生命 アストロバイオロジーで探る生命の起源と未来

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    めっちゃ専門的で複雑なことを丁寧に噛み砕いてくれてて、アホにもくっそわかりやすい!

    古代エジプト人とギリシャ人てまじで天才よな

    ジョルダーノ・ブルーノ
    地球外生命研究の父
    は?教会ってまじで余計なことしかしない

    パンスペルミア説
    隕石の中には生命の構成元素である炭素を多く含むものもあった=隕石の元になった天体に生命が存在した
    生命の種(隕石)が地球に降ってきて、地球生命の元になった

    惑星保護
    ・地球の微生物を他の惑星/衛星に持ち込まない
    ・地球外微生物から地球を守る

    大地震とか大津波は、日本みたくプレートの境目だらけのとこでは脅威だけども、人類全体だと、火山(噴火)の方が大量絶滅に関

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    2024年08月31日
  • 生命と非生命のあいだ 地球で「奇跡」は起きたのか

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    結論があるわけではないけど、面白い。
    地球の中から、宇宙まで幅広く生命の起源を探し求めている。その経緯だけで十分面白い。
    アミノ酸は思っていたより簡単にできるんだなぁ。
    続きはいつ読めるかわからないけど、待ち遠しい

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    2024年08月25日
  • 生命と非生命のあいだ 地球で「奇跡」は起きたのか

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    面白かった。生命はどこから来たのか?生命とは何か?それを突き詰めていくとスペクトラムになる。生命=1、非生命=0というようにきっちりと分けられなくなるのだ。1と0の間のスペクトラムだ。生命誕生のシナリオとしてRNAワールド仮説が強いようだけど、筆者はそれに疑問視を投げかける。あまりにも自然にRNAが出来上がるのはおかしいと。ハールドが高すぎると。それからいろいろな仮説が出てくる。知的探求だ。でも、色々な仮説を多くの科学者が研究しているのだ。いつかはわかるのだろうか?そうありたい。

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    2024年06月14日
  • 地球外生命 アストロバイオロジーで探る生命の起源と未来

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    大変面白い本だった。いい加減な推論ではなく、わかっている知識を基にわかりやすく地球外生命の可能性を教えてくれる。火星や木星の衛星エウロパ、土星の衛星エンケラドゥスに水をもとに可能性があると語り、探索が進んでいくという反面、地球の微生物の他惑星への汚染やサンプルリターンによる地球外微生物の影響も懸念材料としてある。最後に地球外の知的生命体にコンタクトを取る前に、人間が地球を絶滅させないことが肝要。

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    2024年02月17日
  • 地球外生命 アストロバイオロジーで探る生命の起源と未来

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    宇宙人というよりも、地球でも過酷な状況で生存する生物の研究が進み、太陽系内で水がある、あるいは大気圏でハビタブルな場所があるところ、火星、エンケラドゥス、エウロパに水がある可能性を述べており、またエタンがメインであるタイタンにも別種の可能性を述べており、面白い。

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    2022年02月19日
  • 地球外生命 アストロバイオロジーで探る生命の起源と未来

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    扱っている分野も漏れが無く、まとめもアストロバイオロジーがSDGsに果たす役割を説くなどバランスの取れた入門書である。

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    2022年02月10日
  • 宇宙からみた生命史

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    丁寧な文体で読みやすかった。
    テロや紛争に惑わされる世の中よりも、地球外のことに目を向けて生きていける方がいいよねといったことが書かれており、そうだなと思った。

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    2019年01月14日
  • 地球外生命 9の論点 存在可能性を最新研究から考える

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    地球外に生命が存在するか?それを考える上での論点をここのつにまとめて最新の知見を入れてまとめられたもの。地球型惑星が今までより多く存在することが分かってきて、生命が存在する可能性があると考える研究者が多くなってきているとのこと。でも、それはあくまでも微生物などの原始的な生命を想定していて、知的生命の存在にはまだまだ疑問符がついているようだ。

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    2018年10月20日
  • 地球外生命 9の論点 存在可能性を最新研究から考える

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    既に天体観測技術の進歩によって、推定まで含めて約3000の太陽系外惑星の存在が確認されているらしい。
     地球外生命というと、下手をすると地球外文明≒宇宙人≒チャネリング≒スピリチュアルなんとかみたいな胡散臭い筋に突入してしまうものも少なくはないのだが、この本で論じられていることはあくまで地球外「生命」であって、地球外「文明」ではない。
     主要な論点として極限生物、RNAワールド説、星間物質の検出、太陽系外惑星の観測など、現状の研究から飛躍の無い範囲で考えていく、非常に興味深い本である。
     地球外生命はSFとして非常に興味深くて面白くなるテーマであるのだが、SFじゃない現実の可能性としても

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    2015年07月13日
  • 地球外生命 9の論点 存在可能性を最新研究から考える

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    研究の最先端をいく研究者が分野を越えて集まった本です。
    往往にしてこの手の本は、
    章ごとに著者がバラバラなため、
    全体の結びつきが弱くなってしまいがちですが、
    この本はシンポジウムの講演を元に書かれているためか、
    そのようなきらいはありませんでした。

    ただ、生命科学、生物学の分野はちょっととっつきにくかったです。
    なんか妙に専門性が高いというか…。

    アストロバイオロジーの最新のトピックを知りつつ、
    全体をある程度見渡せる本としては、
    適していると思います。

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    2014年03月13日